ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

空モモラストショック

そらももらすとしょっく

空モモラストショックとは空モモ第一部の最終展開と、第二部の最終回で起きた出来事の事である。
目次 [非表示]

概要編集

空モモラストショックとは空モモ第一部の最終展開となった第42話から第46話の出来事と、第二部最終回で起きた出来事である。特に前者は当時の子供達やアニメファンに大きなショックを与えた。


発端編集

空モモは当初全52回の放送予定だったが、玩具の売上不振で全42話への短縮打ち切りが一度は決まったものの、読売広告社の働き掛けもあって第46話での終了が決定した。(この件で、自暴自棄に陥った首藤氏は核ミサイル阻止という骨子の42話で「核爆発で地球滅亡で終わらせちまうか!」と身もふたもないことを考えたという)


こうした経緯上、最終4話までの展開は最終回の伏線描写を兼ねた展開となっているため、それまでのコミカルな作風から一転してシリアスな展開が続いていく。










第一部最終4話あらすじ(以下ネタバレ注意!)編集


第43話「いつか王子さまが」編集

とあるアニメーターの青年と出会ったモモは、ほのかな恋心を抱きつつ、彼の夢を魔法で叶えようとするが、失敗。他人の夢を魔法で叶えることはできないという現実を思い知る。


第44話「天使が降ってきた」編集

翼を失った天使がモモの家に迷い込み、モモは外科医に変身し天使を治そうとする。

そしてモモの里親であるペットショップのママが本物の子供を授かる知らせを受けるという夢を見る。


第45話「魔法が消えた日」編集

夢の力の消失によりグルメポッポが消えうせ、更に魔法のペンダントが破壊されたことによりモモは魔法の力を失ってしまう。


第46話「夢のフェナリナーサ」編集

極普通の人間の女の子として暮らすことを余儀なくされたモモは、現実を受け入れて日常を過ごしていくが、交通事故に遭い帰らぬ人となってしまう。

フェナリナーサの両親と最後の会話を交わし、他人の夢でなく自分の夢を叶えると言い残し、モモはペットショップの両親の本当の子供として転生する。


モモが大人になって自分の夢を叶えた時、王冠に最後の宝石が出現しフェナリナーサが地上に降りてくるだろうと語られ、物語は一旦幕を下ろす。


本話の製作中に1クール放送延長が決まったため、2話の総集編を挟んで第2部へと続いていく。


第2部あらすじ(ネタバレ注意)編集


ある日、王様が庭で拾った宝石をドリームマシンにかけると、宝石はディスクに形を変えて不思議な映像を映し出す。そこには人間に生まれ変わったはずのモモが、死ぬ前と変わらぬ姿で魔法をふるい人助けを続けていたのである。


しかし、その中に姿を現した得体の知れない黒雲の影が徐々に世界をむしばみ、モモ自身をつけ狙っていく。そして、黒雲はその正体である悪夢の本性を現してモモに牙をむき、夢に破れ疲れ果ててしまった人々の姿を見せつけて絶望を煽るが、カジラが自らの正体を明かすとともにモモを励まし勇気づける。最後の魔法でモモは夢の戦士に変身し、同じく魔法で戦士の姿となったお供と共に、巨大化したカジラに載って悪夢に立ち向かう。そして見事に勝利する。


そしてこの光景がゆりかごの中に眠るモモのシーンにオーバーラップする。

実は全て人間の赤子になったモモの夢の中の出来事だった。


最後は白地に紫文字で「SOMEDAY,SOMETIME,」のテロップが表示され物語は幕を閉じる。


第二部誕生の裏話編集

空モモが放送延長となったのは、バンダイが当時発売しようとしたステーショナリー玩具カジラのセールスを兼ねての事で、無理やり押し付けられたこのキャラクターの扱いについて首藤氏は頭を抱え、担当声優となった千葉繁氏も「俺、どう演じたら良いのかな?」と悩んでいたという。

最終的に「モモの死を知った人々の悲しみの涙の化身」という設定が与えられると同時に、ラスボスの「悪夢」も千葉氏が演じ、全く異なる性質のキャラクターを見事に演じ切った。


当初の構想編集

予定通り進んでいた場合の構想について首藤氏は次のように語っている。


「終盤、地球を支配する悪夢に地球は覆われ、空モモはお供と共に戦いを挑む。その悪夢にモモは勝利するも傷つき疲れ果てて1000年の眠りに就き、その夢の中でフェナリナーサがおりてくる光景を夢に見る、というラストにするつもりだった」


本作の原作となったミュージカル脚本「フィナリナーサから来た少年」の結末もまた、妖精の国を地上に戻すべく奮闘するも夢破れた妖精の少年が赤ん坊の笑顔の中にハッピーエンドの光景を見出すという物語だった。


また、モモが専門職の技能を身に着けた大人になるということは、物語全体に社会性と現実性がなくては成り立たない。ゆえに、空想性の強いファンタジー世界と現実の世界はそう簡単には相容れるものではなくなってしまうため、目的を達成してフェナリナーサが下りてくる大団円に帰結させるには無理があったのだという(この点は監督の湯山邦彦氏も「あ、フェナリナーサがおりてくることはないな、と途中で思った」と述懐している。)


つまり、フェナリナーサがおりてくる展開は最初からありえなかったのである。


その後、第2部への移行に際し、首藤氏はモモが人間に生まれ変わるという結末にしてしまった以上どうすればいいのかと悩んだといい、当初の構想であった「モモ達が地球を覆う悪夢と戦い勝利する」という展開を採用し「第2部のお話しは全て赤ん坊モモが見ていた夢」という形に帰結させることでうまく収めている。




空モモ最終回の都市伝説編集

空モモ第一部最終回が放送された日と、第二部最終回は放送前に地震(後者は日本海中部地震)が起きた為、「ミンキーモモが最終回を迎えると地震が起きる」と言う、身も蓋もない噂が立ってしまい、一種の都市伝説と同時に風評被害を被る事になった。


関連イラスト編集


関連タグ編集

空モモ

魔法帝国:46話の結末をとんでもない解釈で描いたパロディ作品。


魔法少女プリティサミー:小説(ライトノベル)版で描写された本当の最終回の展開は、第一部の本展開へのオマージュであり、同時にサミーの担当脚本家によってモモの脚本家に対して明示されたアンサーでもある。



この記事のカテゴリ編集

打ち切り 放送延長 交通事故 夢オチ

関連記事

親記事

○○ショック まるまるしょっく

兄弟記事

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました