概要
横山光輝原作のロボット漫画『ジャイアントロボ』をベースにした特撮テレビシリーズ。
1967年から1968年に放送。おそらく国産初の巨大ロボットヒーロー番組。
今でいうメディアミックスの一環であり、製作は東映で、のちに仮面ライダーを生み出す平山亨がプロデューサーを務めており、平山氏が横山氏にテレビ作品用に原作の依頼があり、企画がスタートした。
作品人気は上々でウルトラマンやマグマ大使と並んで第一次怪獣ブームを牽引する作品となったが、怪獣物の宿命として予算が高騰し、全26話で終了。その最終回は多くの子供たちが涙したのは有名な話。すべての戦いを終えたジャイアントロボが遊園地で子供たちと一緒に遊ぶ余生を送る結末も検討されたという。
また70年代によく再放送されたため、世代によってはジャイアントロボといえばこれという人もいる。
提供はカンロ飴とトミー(現:タカラトミー)。玩具メーカーがスポンサーを担当した史上初の特撮番組でもある。トミーはオリジナルの分解組立自在ジャイアントロボットやロボット大回転などロボット玩具を発売していた。
あらすじ
地球制服をたくらむ帝王ギロチン帝王は、宇宙船に乗って地球に飛来し暗黒結社BF団を結成。怪獣やロボットを使い、侵略を開始した。
船旅の途中でBF団の怪獣ダコラーに襲われた草間大作と国際機関ユニコーンの南十郎は、漂着した島でBF団につかまり、島にあった基地に監禁されてしまう。
脱出を図る二人は、そこで巨大ロボットを発見。大作は脅迫されてロボットを作らされていた科学者ガルチュワ博士から腕時計型の操縦装置をもらい、ロボットを強奪して基地から脱出。
そのロボット、ジャイアントロボを唯一操縦できる少年となった大作はユニコーン機関に入隊し、ジャイアントロボとともにBF団に戦いを挑む。
登場人物
ユニコーン機関
草間大作(演:金子光伸)
南十郎(演:伊藤昭夫)
東支部長(演:伊達正三郎)
西野美津子(演:片山由美子)
マリー花村(演:桑原友美)
BF団
ギロチン帝王(CV:佐藤汎彦)
スパイダー(演:丹羽又三郎)
ドクトル・オーヴァ(演:安藤三男)
ブラックダイヤ(演:室田日出男)
レッドコブラ(演:三重街恒二)
ミスター・ゴールド(演:二宮吉右衛門)
ドクター・スネーク(演:加地健太郎)
諜報員X7(演:吉井永二)
メトロスリー(演:乙黒一)
ミイラーマン(演:滝謙太郎)
ゲルマ博士(演:竹村清女)
プロフェッサー(演:相馬剛三)
ドラキュラン(演:奥村公延)
テロマン(演:小林稔侍)
ゲストキャラクター
ドクトル・ガルチュア(演:ジャック・オンガン/CV:千葉耕市)
安井博士(演:清水一郎)
安井よしこ(演:小林千恵)
郷田(演:鳴門洋二)
放送リストと登場する怪獣、ロボット
No. | サブタイトル | 登場怪獣 |
---|---|---|
1 | 大海獣ダコラー | ダコラー |
2 | 大魔球グローバー | グローバー |
3 | 宇宙植物サタンローズ | サタンローズ |
4 | 妖獣ライゴン | ライゴン |
5 | 巨腕ガンガー | ガンガー |
6 | 忍者怪獣ドロゴン | ドロゴン |
7 | 敵は怪獣イカゲラス | イカゲラス |
8 | 両面怪獣ダブリオンの挑戦 | ダブリオン |
9 | 電流怪獣スパーキィ | スパーキィ |
10 | 改造人間 | ライゴン |
11 | 恐怖の人喰い砂 | ダコラー |
12 | 合成怪獣アンバラン | アンバラン |
13 | 悪魔の眼ガンモンス | ガンモンス |
14 | 怪物鉄の牙 | アイアンパワー |
15 | 冷却怪獣アイスラー | アイスラー |
16 | 怪ロボットGR2 | GR2 |
17 | 赤富士ダムを破壊せよ | サタンローズ |
18 | 謎の諜報員X7 | ガンガー、X7 |
19 | アンドロメダ宇宙人メトロスリー | メトロスリー、GR2 |
20 | SOSジャイアントロボ | グローバー |
21 | ミイラ怪人 | ドロゴン |
22 | 殺人兵器カラミティ | カラミティ、スパーキィ |
23 | 宇宙妖怪博士ゲルマ | ゲルマ博士、人造人間 |
24 | 細菌虫ヒドラゾーン | ヒドラゾーン、アイスラー |
25 | 宇宙吸血鬼 | ドラキュラン |
26 | ギロチン最後の日 | ギロチン帝王、ガンモンス、イカゲラス、アイスラー |