曖昧さ回避
本稿では1.と2.について取り扱う。
概要
京都駅・新大阪駅~新宮駅を結ぶ特急「くろしお」の最速達タイプとして1996年~1997年まで「スーパーくろしお(オーシャンアロー)」、1996年~2012年3月まで「オーシャンアロー」としてそれぞれ283系電車で運用されていた。
しかし、バブル期に見込まれた観光需要を踏まえて製造された283系は専ら観光車両としての特性が強く、観光需要減少や沿線の少子高齢化が進んでいくにしたがって、都市部に停車駅が少ないオーシャンアローやスーパーくろしおは運用上ネックとなっていった。
沿線事情の変化から、JR西日本は2012年3月のダイヤ改正で阪和線・紀勢本線系統の特急列車名を(「スーパーくろしお」共々)「くろしお」に集約・統一。旧式381系淘汰を念頭とした新型車両287系投入や、北陸新幹線延伸で剰余となった683系を直流電車へ改造した289系を投入するなど、ビジネス特急化を図った。
「オーシャンアロー」の名称自体は、283系の車両愛称として引き続き用いられている。