闇金は犯罪です。
概要
作者は真鍋昌平。ビッグコミックスピリッツ（小学館）にて2004年24号から2019年14号にかけて連載された。
トゴ（10日で利息5割）という法外な利息で金貸しをする闇金会社「カウカウファイナンス」。そんなカウカウファイナンスを舞台に、客として訪れるクズたちの様々な末路を描いた作品である。
物語の性質上、債務者たちは（そのほとんどが自業自得だが）悲惨な目に合うことが多い。ちなみに一部のエピソードでは実在の事件や人物がモデルになっている。
タイトルも含め、エピソードは全て「○○くん」という形で統一されている。これは作者がアコムの自動契約機｢無人くん｣からイメージしたとのこと。
「回収出来ンスか？じゃねェ」「回収すンだよ‼」
など独特の台詞回しも特徴で、ネット上で多用される「金ねンだわ」の元ネタになっているとか。
現在YouTubeにて毎週3回更新され、フルボイスで収録されている。
TVドラマ
主演は山田孝之。漫画との違いとしては「大久保千秋」「犀原茜」などのオリジナルキャラクターが登場。さらに、原作沿いではなく各エピソードや登場人物を統合した話が多く、容赦ない漫画版に比べるとマイルドな表現にはなっている。
毎日放送で3シーズン制作され、すべて主題歌は鴉「巣立ち」。
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| シーズン | 放送期間 | 原作エピソード |
|---|---|---|
| Season1 | 2010年10月14日 - 12月9日 | |
| Season2 | 2014年1月17日 - 3月14日 | 「楽園くん」「フリーターくん」「ゲイくん」 |
| Seasoe3 | 2016年7月18日 - 9月19日 | 「洗脳くん」「生活保護くん」「テレクラくん」 |
その他にはオリジナルドラマ（主演・秋山竜次（ロバート））、スピンオフ・ショートドラマ「太客h.のエロリアーノな毎日」（主演・堀江貴文）が制作された。
映画
TVドラマと同キャストで公開。主題歌はSuperflyが担当している。
| 公開年 | タイトル | 原作エピソード |
|---|---|---|
| 2012年 | 『闇金ウシジマくん』 | 「ギャル汚くん」「出会いカフェくん」 |
| 2014年 | 『闇金ウシジマくん Part2』 | 「ヤンキーくん」 |
| 2016年 | 『闇金ウシジマくん Part3』 | 「フリーエージェントくん」「中年会社員くん」 |
| 2016年 | 『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』 | 「ヤミ金くん」 |
カウカウファイナンスとその関係者
「金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ」
本作の主人公で、闇金会社｢カウカウファイナンス｣を経営する男。性格のモデルは元闇金の事業家である「トキタセイジ」。
債務者の前では「田嶋」という偽名を名乗る。
短髪に眼鏡、ヒップホップ系ファッションが特徴。かなりの大柄で強面だが、物語開始時点で23歳。
常に冷静沈着で物怖じしない性格の持ち主。幼い頃から壮絶な環境で育ち、20代にして数々の修羅場を乗り越えてきた生粋のアウトロー。
債務者を放置することはなく、徹底して追い込むこともあれば、トラブルや悩みなどの解決に手を貸す一面も。
プライベートでは亡き母が飼っていたウサギ「うーたん」を大切にし、現在はその子孫を育てている。ウサギの前では微笑んだり歌ったりと、かなりギャップのある姿が見られる。
読者にはある種の｢ダークヒーロー｣として認知されており、誌上の悪役コンテストでも堂々の一位に輝いた。
実写版では演者の関係で小柄な体格だが、原作に負けず劣らずの威圧感を放つ。オムライスに大量のケチャップをかけるケチャラーという設定も追加された。
｢カウカウファイナンス｣のNo.2。債務者に使う偽名は｢柄原｣。格闘家を目指していた時期があり、その強さは広く知れ渡っている。
丑嶋とは中学時代からの付き合い。その時の出会いは最悪なものだったが、ある一件を経て現在は彼を深く尊敬するまでに。丑嶋からは携帯電話に「柄崎うんこ野郎」という名前で登録されたり、雑に扱われているようだが、彼からの信頼も厚い。
会社では経理も担当。仕事熱心で電話対応のしすぎで耳から膿が出たこともある。だが、カーナビ付きの車でも道に迷うほどの方向音痴。
加納とはいつも会話がないが、仲が悪いというわけではなく、加納が結婚し退職する時には男泣きして喜んでいた。
加納晃司（かのうこうじ）
「カウカウファイナンス」のNo.3。長髪で髭を生やしているのが特徴。債務者に使う偽名は「加山」。柄崎との仲は悪くなく、高田が来るまではコンビを組んでいた。
太めの女性が好きで、後に麻里という女性と結婚し退職する。
ドラマでは未登場だが、映画「ザ・ファイナル」では丑嶋たちの中学時代の同級生として登場。
高田（たかだ）（演：崎本大海）
第1話で「カウカウファイナンス」に入社する青年。債務者に使う偽名は「高木」。元々は「瑠偉斗（るいと）」というホストだったが、客だった未成年の少女が自殺し、いたたまれなくなって退職。
最初は闇金の仕事にも慣れなかったものの、現在は整った容姿を生かして女性債務者を多く担当。
実写版ではオリジナルキャラクター「大久保千秋」が高田の立場になり、彼は元からの社員ということになっている。
加賀勝（かがまさる）（演：菅田将暉）
通称「マサル」。貧しい母子家庭で育ち、高校も行かず無作為に過ごしていた。そんな中、愛沢という男とトラブルを起こした成り行きでカウカウファイナンスに入社。
丑嶋たちを裏切ることもあったが、クビにはされず社員として働き続け、徐々に信頼を勝ち取っていく。
実写版では中盤から丑嶋と敵対するため、漫画とは違う結末を迎えている。
小百合（さゆり）（演：西條るり）（シーズン1）
「カウカウファイナンス」の受付嬢。美人で愛想も良いが、奇抜なファッションセンスの持ち主。以前はキャバ嬢として働いており、丑嶋の同級生・竹本と同居していた。
当時はなかなか客の名前やNG行動を覚えられず、丑嶋の名前を「カウカウくん」と間違えることも。だが、これが後に「カウカウファイナンス」の社名の由来になった。
ドラマ版では目立った会話はなく、淡々と事務処理をしていることが多い。シーズン2では「神戸摩耶」、シーズン3では「エリカ」と、毎回受付嬢が変わっている。
丑嶋の幼馴染み。普段は探偵としても働く情報屋で、職業柄もあって裏社会の繋がりも広い。短髪に黒スーツ姿で、強面の丑嶋とは対照的な容姿をしている。
駄菓子好きで、丑嶋に情報提供する時は大量の駄菓子を食べながら話をするのがお決まり。実家はお好み焼き屋。
その他
「バイトくん」編の登場人物。リンク先を参照。
「闇金狩りくん」編の登場人物。リンク先を参照。
「ギャル汚くん」編の登場人物。リンク先を参照。
「ギャル汚くん」編の登場人物。リンク先を参照。
「ヤンキーくん」編の登場人物。リンク先を参照。
複数のエピソードに登場する人物。リンク先を参照。
「フリーターくん」編の登場人物。リンク先を参照。
「楽園くん」編の登場人物。リンク先を参照。
「洗脳くん」編の登場人物。リンク先を参照。
「ウシジマくん」編の登場人物。リンク先を参照。
リンク先を参照。
オリジナルキャラクター
カウカウファイナンスの新入社員。元はAV女優で代表作は『悶絶Eカップ 美脚ストッキング秘書3』。当初は闇金の世界に染まらない常識人だったが、担当した債務者の裏切りを経験したことで変わっていく。
劇場版Part2で初登場。原作の「滑皮秀信」の立場にあたり、食事の仕方や熊倉との交流などは共通している。
闇金融「ライノー・ローン」を経営する女で、なぜか丑嶋を敵対視している。ダウナーな雰囲気だが感情の起伏が激しく、何を考えているか分からない怖さがある。
部下の村井（演：マキタスポーツ）と行動を共にしていることが多い。
スピンオフ
すべてWEBコミック配信サイト『やわらかスピリッツ』にて連載。
- 『やみきんっ♡うしじまきゅん』
4コマギャグ漫画。可愛らしいタイトルと絵柄だが、ストーリーや登場人物は原作に忠実なものとなっている。
- 『闇金ウシジマくん外伝 肉蝮伝説』
肉蝮を主人公に据え、彼の暴力渦巻く日常を描いた作品。
- 『闇金ウシジマくん外伝 らーめん滑皮さん』
滑皮秀信と戌亥が主人公で、裏社会の合間に食べる料理が中心のグルメ漫画。
関連タグ
九条の大罪：次回作。どんな悪人でも擁護する弁護士「九条間人」と裏社会のつながりを描いている。
