きっと空を
僕は夢なんて見ない
あるのはただ確信だけだ
だから完璧に思えたプランが
崩れたとしても嘆かない
原因を究明して立て直し
次の機会にベストを尽くす
その姿勢こそが大切だ
そうこれは静かな戦いなのだ
僕にだって空を飛べると
立証するための戦いなのだ
- 《「名馬の肖像」》2022年日本ダービー
アグネスフライトは1997年3月2日生まれ、父サンデーサイレンス、母アグネスフローラ。通算14戦4勝。長浜博之厩舎
2000年デビュー、若葉ステークス12着、京都新聞杯で重賞初制覇、日本ダービーで7センチ差の大接戦判定を制しGⅠ初制覇、鞍上の河内洋騎手は17回目の挑戦にして悲願のダービー初制覇。エアシャカール騎乗の武豊騎手のダービー3連覇を兄弟子が阻止した形になった。
河内騎手はアグネスフライトの母アグネスフローラで桜花賞制覇、アグネスフローラの母アグネスレディーでオークス制覇、と騎手にとって非常に所縁のある血統馬での悲願達成でもあった。
その後は先輩ダービー馬のメリーナイスやウイニングチケットやタヤスツヨシのように、スランプに陥りGIを勝つ事は出来なかった。
神戸新聞杯2着、菊花賞5着、JC13着。2001年京都記念2着、2003年阪神大賞典13着後に引退。
ライバルのエアシャカールとは2勝5敗。
アグネスレディー⇒アグネスフローラ⇒アグネスフライトで親子3代GI制覇を達成している、さらに弟アグネスタキオンとの兄弟GI制覇も達成している。
2022年現在存命の歴代ダービー馬で、ウイニングチケットに次いで2番目に長寿である。また、20世紀のダービー馬で存命なのもこの2頭だけである。