何人も「繋がる者」からは逃げられないよ。
プロフィール
所属団体 | 蟲 |
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階級 | 極東本部長 |
身長 | 199cm |
体重 | 87kg |
年齢 | 不明 |
誕生日 | 不明 |
好きなこと | 絶対に勝てる勝負 |
特技 | 危険察知 |
概要
『ケンガンアシュラ』、『ケンガンオメガ』に登場する人物で、作中で暗躍する組織『蟲』の極東本部長。右手の甲にムカデのタトゥーを入れた長髪の男。その風貌は山下健蔵から「猩々」と形容された。
「無問題(モウマンタイ)」や「すべては『繋がる者』のために」が口癖。
エドワード・呉や「虎の器の男」らと何らかの企みを持って日本で暗躍する。
人物
率直に言えば臆病者の卑怯者。有利な立場にいる時は大物ぶって尊大に振る舞うが、不利な立場に置かれれば一転して相手に阿り、敵ならば気を惹く情報を漏らす素振りで意識を逸し暗殺を狙う油断も隙もない男。
言動もその場その場で都合のいいようにコロコロ変わり、殺そうとした相手に反撃でボコボコにされようものなら「暴力は良くない」とナメたことを抜かす。
それでいてプライドが高く野心に溢れている為、誰彼構わず他人を見下しがち。甘ったれの自分本位な為、何事も人のせいにしがちで、山下を暗殺しようとして護衛役の闘技者達にボコられた時には「俺が何したってんだよ」と泣き喚く始末。基本的に敵からも味方からも能力はともかく人格は一切評価されていない。
一方で情報漏洩を防ぐため荒事の前に部下全員に遅効性の毒を飲ませ時間内に解毒剤を飲まなければそのまま口を封じる等、やり方はともかく臆病故に仕事は丁寧で慎重。
戦闘スタイル
闘技者ではないため当初は体術を遣っている描写はなかったが、長い袖に仕込んだ長い針状の暗器による暗殺を披露していた。
それゆえか正々堂々の勝負ではあまり強さを見せておらず、成島光我の一撃に反撃できなかった(あえてしなかった?)り、呉雷庵の攻撃をマトモに受けたりで、実力的には十鬼蛇王馬に「そこまで強え奴には思わなかった」と言われている。
しかし並み居る護衛者たちの警戒を掻い潜って守護者の蘭城の暗殺と届け物の任務を完遂したり、"外し"状態の呉雷庵の手加減なしの攻撃を2度も受けてなお生き延びたり、王馬・雷庵・片原烈堂の3人を相手に気配を察せられることなく逃げおおせるなど、底知れない能力を持っている可能性がしばし仄めかされていた。
後に明かされた彼の真の能力は、生まれ持った超人体質。これは若槻武士と同じもので、若槻には及ばないものの常人の二倍の筋力とコンクリートを握り潰せる怪力を持つ。しかしこれ自体はおまけ程度に過ぎず、彼の真骨頂は天才的な武術の才能。そのポテンシャルの高さは『鼠に産まれるはずだった龍』と称され、本気を出せば(と言うか出せれば、と言う表現の方が正しい)阿古谷清秋と臥王龍鬼を同時に敵に回して正面から殴り合っても圧勝できるほど。
途中まで情けない姿を見せ続けたのは、病的に憶病な性格、本人の格闘家ではないという意識の低さ、才能にアグラをかいた鍛錬嫌いな性格などが原因である。また彼が敵の攻撃をモロに食らってる場面は、だいたい暗器を使おうとして見抜かれているパターンばかりであることから、愛用の暗器たちが拳才の邪魔になっていることも分かる。
結局、暗器が使えなくなって泣き喚くほどに追い詰められている時にしかその拳才を発揮できない。それを彼の能力を知る者からは「勿体無い」と評されている。
しかも自身の力量に自覚がないため、自分と相手の実力差を客観的に分析する戦略眼がない(拳法でゴリ押しすれば勝てるとわかってないので、暗器に頼って自分のパターンを狭めていることと、勝つために痛みやダメージを覚悟して戦い抜くと言う発想を持てない→自分の優勢を自覚出来ないので相手の反撃を受けると自分の劣勢だと誤解して撤退に思考が切り替わってしまう)ために異様なくらい詰めが甘いと言う欠点に繋がっている。
なお、超人体質の賜物か、散々痛めつけられても五体まともに壊される事なく逃亡するなどタフネス自体は本物であり、しかも放置されていたとはいえ誰にも頼れずに2年もホームレス生活を送れるなど、生命力としぶとさは本物である。
活躍
『ケンガンアシュラ』
最終話で初登場し、秘かに願流島に侵入し護衛者の監視を掻い潜って守護者に潜入していた蘭城を暗殺後、器官培養によって用意された新しい王馬の心臓を置いて去り、間接的に王馬の命を救う。
その後は香港で「虎の器」を名乗る謎の人物、エドワード・呉と会話を交わしている。
『ケンガンオメガ』
弟子達に拳願会所属企業の社員や闘技者の顔に整形手術を施し、拳願会に潜入させ臥王龍鬼をマークさせていたが、幽崎(偽)の独断専行が原因で龍鬼に全員殺害されてしまう。ただ、もっと深い所まで「楔」を打ち込んでいるため、末端の損耗については全く気にしていない様子だった。
山下商事を盗聴して王馬の遺髪と龍鬼の毛髪を奪取、数ヶ月後、山下一夫が『蟲』の情報に触れたその日に自宅に侵入して一夫と成島光我に接触、さらに付近一帯に大勢の弟子を放って彼と光我を追い詰めていく。だが、これらの行動は拳願会上層部には筒抜けで、河川敷で山下を追い詰め始末しようとした際に、駆けつけた王馬と雷庵により弟子たちを蹂躙され、自らも命乞いを無視され「外し」た雷庵から本気で殴られる。普通なら死ぬほどの一撃であったが、2人が少し目を離した隙に気付かれることなくその場から逃げ出すことに成功、雷庵への復讐を誓う。
なお、口封じのために弟子たちには事前に遅効性かつ致死性の毒物を服用させており、時間内に解毒剤を飲めなかったので、生きたまま護衛者に捕縛された者も毒が回って全員死亡している。
それから約1ヶ月間は雲隠れしていたが、王馬を確保するために、拳願会と煉獄の対抗仕合の会場となる神殺ドームに侵入し、エドワード・呉と再会している。
ここから小物化が加速的に進みエドワードに掴まれた際は殴らないように懇願している。
また、失敗が原因かそれとも最初からそうする予定だったかは不明だが、上層部から切り捨てられてしまった模様。
成島丈二と暮石光世にしばらく身動きができなくなるほどボコボコにされたが不自然な脱出をしてこの場を切り抜けた。
それから2年は浮浪者に身をやつし日本国内に潜伏していたが、結局見つかってしまい頭領の夏厭と『繋がる者』申武龍の前に突き出される。
申の威圧感に終始怯える中、弟である厭に任務を放棄していたことを咎められ拳願会を引っ掻き回してこいと命令を受ける。兄である自分に対する口の利き方に腹を立てつつも後がないとして奔走するのであった。
しかし彼は知らなかった。浮浪者として潜伏していた2年もの間、拳願会の監視下に置かれていたことを。
一方で蟲はこの事を知っており、上記の能力を持て余し扱い難いとされる忌を拳願会に処分させる目論見で拳願会との接触を図らせたのだった。
そこで命令を果たすべく(非戦闘員の)山下一夫を襲撃するも、実際は護衛がついており、(拳願会側も大した情報を持っていないと認識しているが)光我の前に突き出され、リベンジマッチに。囲まれているとはいえ集団ではなく光我と1対1の状況で王馬も現れた事で、光我を人質にして王馬を捕らえれば組織内の復権のチャンスと見なすも、王馬からは「今の光我にとって格上でおいしい相手」と評され、上記の詰めの甘さ故にボコボコに返り討ちにされ、命乞いの末に「殺す価値もない」として放逐されることになった。
関連タグ
我妻善逸...同じく天才的な実力を持つものの性格的な問題で追い詰められないと発揮出来ないところがある。最も夏忌は追い詰めて実力を発揮しても勝てないのだが。