機体データ
型式番号 | TRX-007 |
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所属 | 地球連邦軍特務機関“嵐”→クラン |
開発 | 地球連邦軍 |
生産形態 | 試作機 |
頭頂高 | 40.5m |
本体重量 | 220.0t |
全備重量 | 438.0t |
装甲材質 | ルナ・チタニウム合金 |
固定武装 | バルカン×2、ツイン・メガ・ビーム砲、大型収束ミサイル、Iフィールド・ジェネレータ、他 |
※諸元は0089年式のもの。
概要
形式番号TRX-007。
漫画『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』に登場。
デラーズ紛争後の宇宙世紀0085年頃に開発され、地球連邦軍極秘特務機関“嵐(あらし)”に配備されていた、モビルスーツ(MS)をコアとする試作戦略兵器。
パプテマス・シロッコ復活を画策する“クラン”所属のフィオリーナ・フィリーは、この機体を"ティターンズの台頭以前に封印したいわくつきの機体を元にした模造品"、"時代の忌子"と形容している。
"いわくつきの機体"というのは、公式記録から情報が抹消されたガンダム開発計画の産物であるガンダム試作3号機(GP03)、コアMS「ステイメン」とアームド・ベース「オーキス」の合体形態「デンドロビウム」のことである。
ただし、デンドロビウムが拠点防衛を主眼とした機体だったのに対し、デルフィニウムは長距離侵攻が可能な拠点攻撃用という対照的な性格の機体となっている。
なお、“嵐”側の政治思想を理由として、GP03を手掛けたアナハイム・エレクトロニクスは開発の場から退けられている。そのため、複数の技術的な問題を解決できず「失敗作」と見なされていた。
ステイメンは模造できなかったのか、一年戦争時のフルアーマーガンダムタイプで代用している。
このコアMSはガンダムタイプとジムタイプの部品を用いて急造されたジャンクMSであり、外見からガンダムNT-1の頭部やフルアーマーガンダムのボディ、どのジムタイプのものかは不明な前面スカートなどが確認できる。
武装は、コアMSのフルアーマーガンダムタイプに頭部バルカン2門、ヘッドギア部右グレネード3発、ヘッドギア部左グレネード1発、肩部及び膝部ミサイルを備え、アームド・ベース部分には折り畳み式のツイン・メガ・ビーム砲(ツイン・メガ・ビーム・サーベルとしても機能する)、大型収束ミサイルのコンテナ、対ビーム攪乱幕ミサイル、Iフィールド・ジェネレータを有するという、元の機体を上回るものになっている。
コアMSとアームド・ベースはスキー板を履いたような立ち姿で合体する。そのため、正面から攻撃された場合の被弾面積が増えており、その対策としてフルアーマー装備が選ばれたのだと思われる。
特務機関“嵐”はジオン残党狩り・アステロイドベルトへの遠征を目標としていた機関だったが、宇宙世紀0087年にハマーン・カーン率いるアクシズが地球圏に襲来したことで遠征が不要になり、目的を失った機体は第一次ネオ・ジオン抗争後の宇宙世紀0089年まで“嵐の庭”と呼ばれる宙域で保管され続けることになった。
なお、デルフィニウムという機体名は花のデルフィニウム(キンポウゲ科)を意味する。花言葉は「清明」、「高貴」。
デルフィニウム(0089年式)
形式番号TRX-007。
『機動戦士ガンダム ヴァルプルギス』に登場。
特務機関“嵐”を組織ごと吸収した“クラン”が、上記のデルフィニウムのプロトタイプに度重なる改良・再設計を加えた機体。
グリプス戦役を経た技術の進歩が反映されており、ムーバブルフレームを用いた変形機構を組み込み、サイコガンダム系のデータなどを反映させて人型へ変形できるようにしている。
最大稼働時には凄まじいGがかかるため、パイロットが怪我人では10分も持たないとされる。
また、コアMSの合体はザク・マシーナリー2体が補助する形で行われた。
暴走するマシロ・オークスのオーヴェロンを止めるため、フィオリーナ・フィリーがハマーン・カーン(自称)率いるネオ・ジオン残党の艦隊に提供し運用されることになった。
パイロットは地球連邦軍のアーガマ級強襲巡洋艦「ユーロン」所属のセイン・アマディオ大尉。
宇宙を漂流しているところをハマーン(自称)軍に助けられ、怪我を負っている状態ながらも再びマシロを追うために乗り込む。
一時はオーヴェロンを押さえ込んだもののグリプスダウン現象により動きを封じられ、シールドのビームクローでMA側の左腕を切断されてしまった。
関連タグ
ガンダムTR-6[クィンリィ] - 本機と同様に、アナハイムが関与せぬところで計画されたGP03の後継機。
クレヴェナール - 本機と同様に、後年になって新造されたアームド・ベース。拠点制圧用という運用思想も類似している。