気をつけた方が、いいよ。もう、始まってるかもしれない――･･･
概要･･･
病を抱える少年・榊原恒一が、学校で出会った謎の少女・見崎鳴と共に、学校に伝わる『謎』と次々と周りで起こる事件に挑む学園ミステリー。
本作はホラーとミステリーを融合させたような雰囲気が特徴であり、著者の作品の持ち味である、非常によく練られたストーリー展開、叙述トリック、そして読者の度肝を抜く大どんでん返しは、本作でも健在である。
メイン画像は単行本の表紙に使用されているイラストである。
清原紘による漫画化作品が『ヤングエース』2010年5月号より連載された。単行本は全4巻。
また2012年1月からアニメが放送。富山県のアニメ制作会社『P.A.Works』が制作しているため、地元（北日本放送）では最も早く放送開始される。
アニメでの背景には砺波平野を中心に富山県内の風景が各所で使われている。
あらすじ･･･
1998年、「原発性自然気胸」という病を抱える中学3年生の榊原恒一。
彼は父親の海外出張をきっかけに亡くなった母親の故郷である「夜見山市」の祖父母宅に預けられることになった。
転校した学校での登校初日、彼は何かに怯えているようなクラスの雰囲気に違和感を覚える。
そして、そのクラスの中で一際異彩を放っていた眼帯姿の少女――見崎鳴。
彼女は恒一が通院していた病院で偶然鉢合わせした子だった。
不思議な存在感を放つ彼女に惹かれ接触を試みようとする恒一だが、何故かクラスの仲間は彼女を無視するよう強要するなど、いっそう謎は深まるばかりだった。
そんな中、彼のクラス委員長の桜木ゆかりが凄惨な死を遂げた。
見崎鳴曰く、それはこの3年3組だけに伝わる『呪い』によるものだそうだが･･････
はたして見崎鳴とは何者なのか――?
そしてこのクラスで何が起こり、何が始まろうとしているのか―――?
3年3組を縛る『呪い』とは、一体なんなのか――――?
登場人物紹介･･･
榊原恒一(さかきばら・こういち)
主人公。15歳。榊原家の一人息子。母親は彼を産んですぐに亡くなっている。
父親は東京の某有名大学で文化人類学だか社会生態学だがの研究をしている為しょっちゅう家を空けがち。
その父親の出張の為に東京から母親の故郷である「夜見山市」の祖父母の家に預けられ、中学3年の5月に夜見山北中学の3年3組に転入してきた。家事全般は得意で芸術関係に興味があり、ホラー小説を読むのが趣味。
肺に『自然気胸(原発性自然気胸)』という病を抱える。
見崎鳴(みさき・めい)
主人公(ヒロイン)。榊原恒一が通院している病院のエレベーターで出会った少女。
その後偶然なのか、彼が転校した学校で同じクラスになる。
いつも左目に眼帯をしており、クラスでも浮世離れした存在である。
恒一を除くクラスの仲間は、全員何故か彼女を無視している。
本人曰く、このクラスだけに伝わる『呪われた秘密』の為らしいのだが･･････
テレビアニメ･･･
2012年1月9日より北日本放送(KNB)、独立局8局とTVQ九州放送にて放送中。
キャスト
榊原恒一 : 阿部敦
見崎鳴 : 高森奈津美
怜子 : 榊原奈緒子
久保寺先生 : 三戸耕三
三神先生 : 宮牧美沙代
千曳辰治 : 平田広明
スタッフ
キャラクター原案 : いとうのいぢ
シリーズ構成・脚本 : 檜垣亮
キャラクターデザイン・総作画監督 : 石井百合子
色彩設計 : 井上佳津枝
美術監督 : 平柳悟
3D監督 : 山崎嘉雄
特殊効果 : 村上正博
撮影監督 : 並木智
編集 : 高橋歩
音楽 : 大谷幸
音楽制作 : ランティス
エグゼクティブプロデューサー : 井上伸一郎
プロデューサー : 安田猛/松木あい/福田順/熊谷宜和/堀川憲司/井上俊次/篠崎文彦/青木絵理子/室伏泰伸/金定祐一郎/石川亜美/川島誠一
アニメーション制作 : P.A.WORKS
製作 : 「Another」製作委員会
