レギオンとは————
- (羅:Legiō, 英:Legion)元はラテン語で軍団のことを指す一般名詞。後世には古代ローマ軍を指す固有名詞のようにも使われている。
- (Legion)キリスト教の新約聖書に登場する悪霊。下記の創作キャラクター達は主にこちらが命名の由来となっている場合が多い。→レギオン(悪霊)
- 平成ガメラシリーズ2作目『ガメラ2 レギオン襲来』に登場した怪獣。→レギオン(ガメラ怪獣)
- 『バハムートラグーン』における最下級兵。単なるザコにとどまらない点として、物語内での捨て駒としての兵士の姿を描くことで戦争の本質を見せる側面もある。
- 『仮面ライダーウィザード』に登場する怪人 → レギオン(ファントム)
- MARVEL原作のアメリカのTVドラマで、『X-MEN』のスピンオフ作品。ただし、主人公は原作コミックの日本語翻訳版では英語読みの「リージョン」で知られる。
- 悪魔城ドラキュラシリーズに登場するボス級モンスター。グロい。
- 『ミラーマン』の小説に登場するミラーマン怪獣→レギオン(ミラーマン怪獣)
- 『エイティシックス』に登場してくる、ギアーデ帝国の開発した無人自律稼働兵器。
詳細は→レギオン(86)
- 『灼眼のシャナ』に登場する自在法の一種。
etc……
古代ローマ
この語の大元の意味は古代ローマにおける「軍団」である。数度の軍制改革があったため時代によって細かい制度は変わるが、盛期ローマにおいては歩兵3000~6000、騎兵100~200で構成され、常設の編成単位としては最大のものであった。
新約聖書
新約聖書の「マタイによる福音書」第八章終盤、「マルコによる福音書」第五章前半、「ルカによる福音書」第八章中盤それぞれに「レギオン」と名乗る悪霊を祓う記述がある(同じエピソードに関する記述のバージョン違い)。キリスト教で悪魔祓い(エクソシスト)が公認されている根拠の一つとなっている。
聖書からの要約
ガラリヤ湖のほとりにあるゲラサ人の居住地にイエス=キリストと弟子の一向が立ち寄った際に、彼らの前に墓場から悪霊に憑かれた男がとび出してくる。(中略)イエスは悪霊と対峙し、男の体から出ていくよう要求する。悪霊はイエスが神の子であることに気づいて平伏し、この地から自分を追い出さないようイエスに嘆願する。そこに豚飼いの飼う二千頭の豚がいたため、悪霊はそれに憑依させてくれるようイエスに要求し承諾を得る。
悪霊は豚の群れに取り憑いて暴走させ、断崖から突き落として死なせていずこかへと消えていった。豚の騒ぎを聞きつけた村人たちは悪霊に憑かれていた男が正気になっていることに驚く。しかし村の財産である豚を失った原因であるイエスを芳しく思わず、村から発つことを村人はイエスに要求する。旅立ちの際、悪霊に憑かれていた男がイエスに旅への同行を願い出る。しかしイエスはこれを拒否し、代わりに自分の出来事をこの地方の人々に広めてくれと頼み、その男の働きによってイエスと神の奇跡はその地方に広まっていったという。
名前の解釈
マルコ5:9 また彼に、「なんという名前か」と尋ねられると、「レギオンと言います。大ぜいなのですから」と答えた。
ルカ8:30 イエスは彼に「なんという名前か」とお尋ねになると、「レギオンと言います」と答えた。彼の中にたくさんの悪霊がはいり込んでいたからである。
以上の通り、悪霊は名前を問われて(大勢なので)レギオンである、と答えている。新約聖書が書かれた時代に当該地域はローマ帝国の支配下にあり、レギオンと言えば軍団の事を指していた。このため、この「レギオン」は悪霊軍団の意であり、固有名詞ではないとする解釈は比較的自然なところである。
新約聖書を直接のモチーフとしたもの
悪魔を題材としたゲームである悪魔城ドラキュラ及び女神転生にもレギオンは登場する。
こちらの場合、上記の軍勢という意味も加味したのか、なにかが集合したような球体として描かれている。
メガテンのレギオン
種族悪霊の悪魔として登場。真Ⅰからの古参でアバドン王、コドクノマレビト、ペルソナシリーズといった外伝作品にも登場している。
悪霊のカテゴリが存在しない真Ⅲでは幽鬼、真Ⅴでは外道として登場。
ペルソナでは愚者のアルカナ、ライドウでは下法属にカテゴライズされる。
強さもシリーズによって異なる。
真Ⅱではテトラジャ・あみだじゅず・ロザリオがエナジードレインの耐性を剥がしてしまうバグがある為、徒党を組んでエナジードレインをしてくるレギオンは危険な相手。
※本項目は編集途上です。皆様からの加筆・修正・補足を大いに歓迎いたします。