概要
小雨大豆の妖怪漫画「月歌の始まり」に登場する主人公の坊主・桃(もも)から生み出される特殊な物体。
まん丸の団子状をした代物で、食べた者を大きく強化できる。
〝魂〟のきびだんご
名称から察せれるように桃(もも)の〝魂〟が基となってる団子(きびだんご)。
生成には、彼の鬼技(おにわざ:超能力)「万物両断」で認識した自己の〝魂〟を斬りだし、それを〝塊〟として具現化する。
キジの九十九神・ぽむなはべらぼうに絶頂し、恍惚した表情で涎はダラダラな有り様になったほど。
桃魂(きびだんご)は大変美味であるらしく、ある一件で食した桃魂(きびだんご)を食すと、大幅に自己強化する効力を有している。使役する式神を巨大化させ召喚や術技の性能を上げる原動力になる。
しかし多大な実力を発揮できる反動で、体に大きな負荷が生じる模様。但し、桃魂(きびだんご)の素材元である桃(もも)は例外。
なお殆どの場面では平仮名「きびだんご」の表記が用いられ、本表記「桃魂(きびだんご)」は窮地を脱する局面で用いられた。
前述したように桃(もも)の〝魂=命〟が基になった物体でもあり、無限に作れないというか禁忌の代物である。作中では複数個も生成されており、即ち有限な〝魂=命〟を消費し大きく寿命を自ら縮めている桃(もも)。
しかも、最後に生成した「桃魂(きびだんご)」は全て強奪されている。
昔は侍だった桃(もも)へ御供していたシロ・サル・ぽむなの3名と離別した時には、把握している限りで「45年と6ヶ月と33日」の寿命を削っており、この愚行な事実も一因になって御供たちと袂を分けることになった。
そして現在、旅の御供・小紅と出逢って間もない時期には、同様の理屈で〝魂=命〟を削り自己強化する鬼技(おにわざ:超能力)「桃花散華(とうかさんげ)」を使用しており、既に桃(もも)は40までは生きられない、もって8年しか残されていない状態であった…。
なお平小次郎将門との抗争で、意外な刺客から「桃魂(きびだんご)」を含む自己の異能を永久的に封印されてしまった桃(もも)。そのため、これ以上の桃魂(きびだんご)を生み出すことは不可能となっている。
余談
もち米とかを原料にした食物の「きびだんご」も登場しており、有名な伝承へあるように御供へ絆の印としてあげようと差し出されたが―
『 まあ ぶっとばしましたよね 』
\ええええ!?/
当時は侍だった桃(もも)の顔面へ、きれいに左拳を見舞った妖女・ぽむな。命懸けの旅へ誘うのに食べ物で釣るってどうなんだという愚考な態度にみえた事と―
しかも、初対面にあげる物が『見知らぬ老婆が素手でこねくり回した雑穀モチ』という嘗めた姿勢に見えたのだろう。言われてみればごもっともな酷評であった。
関連項目
強化 パワーアップアイテム ドーピングアイテム マジックアイテム 劇薬
九十九の満月:本作から数百年くらい後のお話が描かれる妖怪漫画
ソルソルの実・・・自他の〝魂(ソウル)〟へ任意に干渉し操れる能力および異能が宿っている特殊な果実。自他の〝魂(ソウル)〟を取り出す場面によっては団子状の形で具現化する、自己対象限定だが自身の寿命を消費して身体強化する技がある。