夜叉(ゲゲゲの鬼太郎)
やしゃ
概要
CV:杉浦宏策(第1作)、槐柳二(第3作)、橋本晃一(第4作)、大友龍三郎(第5作)、秋元羊介(第6作)
ギターやヴァイオリンなどの弦楽器の音色で相手に催眠術をかけ魂を抜き取って食べる。
このギター催眠術の威力は、鬼太郎さえあっさりと操ってしまうほどに強力。
楽器を弾いているのは人形(アニメ第3作と5作では憑依された人間)で本体は長い髪の毛の塊。
ちなみに原作漫画「夜叉」では、操る人形のデザインは「墓場鬼太郎」時代の夜叉が相打ちになったドラキュラ四世そのものだった。
アニメ4作と5作ではいずれも「3話」に登場する。
4作ではねずみ男の死の描写や魂を抜かれた子供達が短いカットで連続してアップで映る、死霊に引きずり込まれる夜叉(共生していたらしいが、理由は不明)やラストシーンの余韻などかなりホラー要素が多い。なお、ねずみ男の魂は腹を下すほどに不味いようである。
5作では鬼太郎・目玉おやじ・猫娘の言動からボンボン版同様、過去に一度戦った事がある模様(過去のシリーズとの繋がりは不明だが、脚本担当の長谷川圭一氏の発言から、第4シリーズの夜叉ではないかと仄めかされている)。当初はバイオリニストの月野小夜子と彼女のファンを狙っていたと思われたが、実は小夜子自身が夜叉であった(3作の響ワタル同様、スランプに陥っていた彼女を唆して憑依していた)。こちらは魂を抜き取った人間を夜叉にして操る事ができ、これで小夜子のファンを囮にして鬼太郎たちを撹乱していたが、最期は髪の毛の癖に体内電気を浴びて死ぬという呆気ない末路を遂げた。
なお、第3作の夜叉はモーツァルトやビートルズの曲も夜叉の手引きで生まれたものという設定が本人の口から語られており、相当な年月を生き、数々の国々で悪事を働いている事が窺える。
CV:堀秀行
千年前に中国から渡来した吸血妖怪。
墓に埋められていたが怪我をした考古学者の血がかかり復活。
ヴァイオリンの音色で鬼太郎を操り、下宿屋を経営しながら入居者の血を吸っていた。
ギター催眠術はこのころから披露していて、「ガイコツ節」なる曲を鬼太郎にひかせて多数の人間を餌場に導き捕食する。
同じ吸血鬼であるドラキュラ四世と争いになり相討ちとなって死亡。
マガジン「墓場の鬼太郎(のち「ゲゲゲの鬼太郎」改題)」版「夜叉」及びベースとなったアニメ版に登場する夜叉とは、同じ外見の同種族ながら魂ではなく血を吸う別個体である。
そのためか、墓場鬼太郎の夜叉篇から怪奇一番勝負までのエピソードをゲゲゲの鬼太郎に置き換えてリメイクした「鬼太郎夜話」では、牛鬼に置き換えられている。
実写版
演:ソ・ジソブ
実写版第2作『千年呪い歌』に登場。
ぬらりひょんの客分である外国の妖怪。
他者の生命に一切の価値を見出さない冷酷な性格。楽器は武器が仕込まれた胡弓。そこから繰り出されるビームの如き破壊音波は、一撃で鬼太郎の体を消し飛ばし、ぬりかべの体を貫通してしまうほど強力。
ノベライズでは原作同様髪の毛が本体であると明言されている。
シナ夜叉/女夜叉
巨大な頭でイノシシのような鼻と牙を持つ妖怪。妖怪図鑑などによる解説によれば、人間の心を良く知り、七つの音色を使い、八つの物に化ける人喰いの妖怪と解説されている。
なお、デザイン自体はメキシコの面をモチーフにしている。