概要
紫の髪と黒曜石のような角を持つ大鬼族(オーガ)の一族。
見た目はクールビューティーだが、その戦闘力は高い。
(CHARACTER – TVアニメ「転生したらスライムだった件」公式サイト「07 シオン」より)
大鬼の里からベニマルたちと逃げ延びた生き残り。
クールな見た目からは想像できないほど暴走しやすい。
後にリムルの秘書になる。
(転生したらスライムだった件 ~魔国連邦創世記(ロードオブテンペスト)~【転スラ】「シオン」より)
プロフィール
人物像
紫髪と爆乳、額の一本角が特徴の大鬼族(オーガ)の女性。
豚頭族(オーク)の襲撃で故郷が壊滅して生き残りと共にジュラの大森林に流れ着いた後、リムルの提案で紫苑(シオン)と名付けてもらい、鬼人族(キジン)へと進化する。
知的美人な印象を与える外見のため、リムルに護衛兼秘書の役目(そのイメージを持たせるべく他の鬼人が和風が基本に対しスーツを着用する)を与えられたが、実際にはなんでも実力行使で解決したがる脳筋思考の持ち主。(最早ボディーガード。加えてメインの対象であるリムルが魔国連邦屈指の戦闘力の持ち主なのであまり護衛の必要がない。)戦闘時には身の丈ほどの大太刀剛力丸を振るって力技で敵を屠る(進化前はモーニングスターを用いていた)。
料理をするのは好きだがその腕は(後述の施しからして味覚はまともな筈だが)無自覚かつ殺人的に下手で何故かどうやってもと言っていいほど紫色かつドロドロな見てくれとなり、高確率で顔のように(いわゆるシュミラクラ現象の筈…)蠢きうめき声が聞こえてくるどうしてそうなったか分からないナニカが完成してしまう。
ゴブタが初めて手料理を食べた(意図的ではなく食べさせられそうだったリムルが大賢者に助けを求めた結果身代わりにされたもの)時は本気で死にかけ(なんなら後に「毒耐性」のスキルを獲得)、ベニマルは試食で毒耐性を獲得し、原則睡眠状態に陥らないスライムのリムルも一時的に気を失い、精神生命体のディアブロは体調不良を起こした。
更に劇物過ぎて容器を溶かしてしまった事も(底が抜けるどころか地面に置いた途端まるで地面に飲み込まれていくように底以外も消えていった)。
こうなる理由の一つとしてどっかの黒い斬魄刀並にデカい剛力丸を包丁代わりに使おうとしたら建物ごと斬ってしまうという理由で食材を丸ごと入れてしまうということが挙げられる(本人曰く剛力丸一筋で他の刃物は浮気になるから。リムルが刃物の提供を持ちかけるとあっさり許容したが)。
無自覚も筋金入りで自分の目の前でダウンした者を何度も見てきたにもかかわらず相手がそうなった理由が理解できなかったり自分の料理を周囲が相手への脅しに利用したことに本気で失礼な言動をされたと思っていた(そもそも周りの者が作るのは紫色にならないのに自分がそうなってもちゃんと作れたと自信を持って疑わない)。
反面かつて故郷では将来巫女になるシュナの護衛になることが決まっていたことから、音楽関連は一通り学んでおり、シュナとたまに一緒に歌っていたり楽器を弾きこなすなど音楽は得意で音感に優れている。
リムルのことをとても慕っており(しかし慕い過ぎて時にリムルを必要以上に高く評価するため彼の判断より先に話を進めたり、余計なプレッシャーをかけさせることがある)、同じく人一倍慕うシュナとよく取り合いをしている。そもそも秘書を名乗り出たのは好いているリムルの傍に日頃から居たいというところが大きい(しかし実務能力ははっきり言ってシュナの方が高い)。そのため同じ直観思考で共闘することも多いがリムルにペット同然に愛でられるランガや後に第二秘書として配属されたディアブロも可能な限りリムルの傍にいたがるのに対し一番傍にいる者という立場を譲りたがらず度々自身の立場を強調したり張り合っている(ディアブロの方は着任からしばらくは隔絶とした実力差があったにもかかわらず。彼からは一応先輩として敬意を払われているが自身より実務力がありかつその上圧倒的に頭が切れるので丸め込まれたりあしらわれ気味)。また、笑い上戸でもある。
スライム姿のリムルを良く抱きかかえている。
ファルムス王国によるテンペスト侵攻の際、同時に張られた結界の効果もあって実力が出せず、シュナや子どもたちを守ろうとして鬼系の魔人への殺傷力が高い鬼殺刀(オーガイーター)を喰らい殺害されてしまう(この際まるで鬼人の誇りを踏みにじられたかのように角がへし折られていた)。しかし、結界が魔素を拡散させなかったためその魂はまだ散っておらず、魔王となったリムルの手でわずか数%の成功確率を乗り越えて他の犠牲者達と共に蘇生された(勿論肉体の損傷も完全に再生された)。その際に称号が悪鬼<オニ>となり(ベニマル達は「妖鬼」)、肉体が破壊されても魂のある限り再生できる不死性、半精神生命体となった事で通常の精神操作を無効化する体質を得た。
さらにユニークスキル『料理人(サバクモノ)』を会得し、自分の望む結果を現実に上書きするという能力を持つようになった。これによってどう料理しようとも望んだ味になるのをイメージすることで手料理は味だけは美味くなるようになったが、相変わらず外見と食感が悪いため食えたものでないことに変わりはない。味だけはまともになったことをリムルは評価したがケーキ味の蒟蒻を出された時は本気で説教した。
その後、修練を積んで紅茶ぐらいはまともに入れられるようになっている(ただし手伝わされたディアブロの「体調不良(精神生命体なのに!?)」という犠牲と苦労の末、の話だが)。
戦闘力はベニマルをして単体戦ならベニマルをも上回ると言われている。上記の料理人は戦闘面でも使用でき構成を変異させることで魔法や結界を消失させることが可能。剛力丸も蘇生時に魂喰い(ソウルイーター)を加えた「剛力丸・改」へと改良され、精神だけの存在に直接ダメージを与えられるようになった。
漫画版とアニメ版では、自身を一度死においやる原因を作った張本人に対して、報復とも言うべきパンチを繰り出しているのだが(しかもリムルからの許可を得る前に殴り、その後に許可を取るという絵に描いた様な行動)、アニメ版ではクレイマンの中の人の影響からか、連続パンチを繰り出して彼を叩きのめす事となった。
また、同時に蘇った住民達から構成される同様の不死性を備えた独立部隊紫克衆(ヨミガエリ)の総指揮官も務めている。
スキル
ユニークスキル『料理人(サバクモノ)』
権能は「確定結果」と「最適行動」。
世界の言葉に「料理が上手くなりたい!」と執念深く念じた結果獲得したらしい。なので基本的には料理の味を無理矢理普通の料理に変化させるなど無駄な使い方をしていた。(リムルに頼まれて米を品種改良したりもしている)
「確定結果」とは自身の望む結果を対象に上書きする事。つまりは法則操作や現実改変の様なものであり、聖騎士の張った特殊結界を斬撃で破壊するなどルールをガン無視したチート行為が可能となる。これには同系統の力で対抗するしかなく、敵に回せば凶悪。リムルを殺傷する事すら可能になる危険性から究極能力への進化を止められている。
ファルムスの捕虜3人を尋問する時にこの力で痛覚を感じれなくさせたり色々弄ったらしく、肉塊から原型に戻そうとしたディアブロが「法則が変に捻じ曲げられて素直に回復魔法が通用しない」と愚痴っている。(そう言いつつスキルの有用性に喜んでいたし解除に成功しているが)
『転生したらフラワーナイトだった件』
リムル様の家臣がひとり、シオンです!花騎士としての名前はノコンギクですね。花言葉は「守護」だそうです。この花言葉通り、私の愛刀「剛力丸」で、団長殿のことを必ずお守りします!秘書としてもお役に立ってみせますので、このシオンに任せてくださいね!
フラワーナイトガールコラボのシナリオにおいて、花騎士として登場する。ただし、期間限定のガチャでしか出現しないのでご注意。それに加えて一般版のみにしか登場しないという制限もある。なお、特殊スキンも実装されており、メガネバージョンに変える事も可能。
花騎士の世界へ来た際に『ノコンギク』の名前を与えられた。
第3話にて花騎士で構成されたリムル捜索隊と合流する。合流前には、トレイニーとミリムと共に飛ばされたようなのだが……。捜索隊の一員であるオニユリも角が生えている関係で気が合いそうな気配はする。
余談だが、シオンと言う名前を持つ花騎士は転スラコラボ以前に存在している。その為に別の名前を与えられたとも考えられるが…
余談(ネタバレ注意?)
実は、蘇生時にリムルが魔素を補充するため悪魔の魂をもエネルギーとして使ったため、黒の悪魔の因子(捕食消費された悪魔がディアブロの眷属だった)が魂に紛れ悪魔の残虐性が色濃く宿ってしまっていた(漫画15巻「ヴェルドラ日記」参照)。
ファルムス軍の生き残りを捕虜にし事情聴取役を任された時には、その影響が反映されたかのように(リムルの「殺すのだけはするな」という命令に従った上で)捕虜の皮や肉を削ぎ落し、肉体構成を変化させつつ回復薬で治癒して死には至らせず人間の肉体で活け造りを作っていく(軍の総指揮官だったファルムス国王に至っては自身の手足を食べさせた)『料理人』を利用して過程の痛みを感じさせないようにして捕虜の心を完璧にへし折るという死んだ方がマシだったであろう実質刑罰を与えており、同行していたヨウムやミュウランは後で聴取内容を問われた時は思わず目を反らしていた。
シオンの弁明をしておくと彼女自身は殺されたことに対し不甲斐なく思えどさほど恨んではおらず、自分達は人間に友好的にしていたのに侵攻してきたファルムス軍と西方聖教会は以下のような有様だったことが挙げられる。
・「魔物は人類共通の敵」という教会の教えから交流している人間を嵌めたりいずれ新たな魔王誕生の礎となるかもと勝手に抱いた警戒(ファルムスの一部の貴族は魔物による被害はないし、先に交流していたドワルゴンやブルムンド王国からの反発の恐れから早まらない方がと反対したが魔物というだけで二国が騙されていないと証明できない理由とされ下記の教会からの決定事項だと閉口させられてしまった。しかも彼らの元にリムルが温厚かつブルムンドと平和的に交渉したという報告はわざと送られておらず説得材料を封じられていた)。
・西方聖教会の一部が魔物の大勢力を討伐したという功績を得るために本部が敵対するか結論付ける前に半ば独断でファルムスを後押しし、他の人類国家の同意を得るに至っていないのも構わず進軍を決定した。
・魔国の質の高い産業や貿易ルート(これによりドワルゴンと他国との唯一安全な貿易ルートを独占していた特権を失い、それに依存していたファルムスの経済は衰えていた)を手中に収めようとした欲深さ。更に言えば襲撃で生き残った住民は「魔物は人間ではなくどうせ殺して当然な者達なのだからどんな仕打ちを与えてもいい」という考えが増長していた者達に広がっていたことから奴隷として取り込む気だった(一部は単純な労働力以上に下種い考えを抱いていた)。
・先発隊に魔国の住民にちょっかいをかけて取り押さえるため実力行使に移させると魔物が襲ってきたとでっち上げて有害な存在を排除する大義名分を作り上げ、その上リムルが「人間を襲うな」というルールを定めていたためまともな抵抗に移せなかったのを良いことに戦意のなかった住民を大勢殺害した。
・既に友好的に交流していたブルムンドの滞在者達が魔国の振舞に落ち度はなかったと広めるのを防ごうと帰還ルートで待ち伏せし口封じして罪を魔国になすりつけ討伐すべき邪悪な存在と広めようとした。
何よりそうした人間の身勝手さにより蘇生に必要な魔王の進化のためとはいえ人間が好きであるリムルに、それも万単位の人間を殺さなければならなくなり、その業を背負わなけれはならなくなった境遇を強いさせたことに怒っており(ベニマルもこの行為がリムルに取り返しのつかない心の傷に与えてしまうことを非常に恐れてていた。幸いリムルは自分を失う事はなかったが)、私欲で侵攻を決定したファルムス王には特に生まれてきたことを後悔するであろうほどの鉄槌を(そんな行為しかリムルに選ばせることが出来なかった自分達配下の不甲斐なさをぶつける意味も込めて)下しており、どこか後味の悪さを覚えさせるものであった(ヨウムもそれを否定できなかったためかファルムスの貴族達を説得するに当たり、自己都合で進軍した彼らを非難している)。
こうした経緯のためファルムスとの戦争終結・和睦協定成立後も誰よりも人間への悪印象を深く抱いており、再度の聖騎士戦後和平の会談においても困惑していたが人間の全てが悪ではないし相手の魂で見極めるのが大事なのだと諭され、なんとか乗り越えることに成功する。
そして小説16巻のステータスでは、ユニークスキル『料理人』の権能に「???」と明記されているようだが一体・・・?
関連タグ
転生したらスライムだった件 リムル=テンペスト 魔国連邦 メシマズ 巨乳キャラ 残念美人
中の人ネタ
鵜飼みどり……料理が壊滅的に駄目。ちなみに彼女の元部下の中の人はかの聖騎士と同じだったりする。
アリス(シノアリス)……シノアリスにて転スラコラボが行われる事になったのだが、その際にギシンとアンキは転スラの世界にアリスを転生させようと画策し……。