概要
2004年10月から2012年3月までテレビ東京系列で放送していた。テレビ東京とスタジオぴえろが制作したアニメでは、同じジャンプ原作の『NATUTO-ナルト-疾風伝』に次ぐ長期作品。
ナレーションは飛田展男氏。
劇場版についてはこちらを参照。
特徴
『エヴァンゲリオン』シリーズなどの庵野作品でおなじみの鷺巣詩郎氏が劇中音楽を担当していることもあって、原作のスタイリッシュさが生き生きと表現されている演出になっている。
肝心の内容は、なんとアニメオリジナルのほうが多い。
※そしてオリジナルの方が皮肉にも人気が高い。
夕方に放送していた事もあってか子供の視聴層に考慮してアニメオリジナルは子供向けの作風になっている。
その為、原作特有のオサレや厨ニ感を好む一部ファンからの評判は賛否両論気味になった。
人気上位の二次創作小説でも一部のアニオリ設定が省かれる辺り、それが窺えるだろう。
「尸魂界篇」までは多少の改変や前回のあらすじはあれどオリジナルも少なく、最近のジャンプアニメだと鬼滅並にテンポよく進んでいたが、「破面篇」から、引き伸ばされたり前回のあらすじが長かったりアニオリの話が多くなったりするようになった。
その次の原作長編である「死神代行消失篇」では引き伸ばしこそあるものの、アニオリや前回のあらすじは少なく、破面篇よりはテンポもよくなった。ある意味原点回帰と言える。
しかしアニオリをここまで入れまくっても原作に追いついてしまっていたためか、視聴率低迷のせいか、両方かは不明だが、「死神代行消失篇」(原作の54巻まで)で一旦アニメが打ち切られてしまった。
※なお、当時のネット局のうち凡そ半数に当たる13局では「護廷十三隊侵軍篇」を以て物語に一区切りがついたためか打ち切られ、それから1年半時系列が進んだ「死神代行消失篇」は放送されなかった。
ファンの間では最終章「千年血戦篇」もアニメ化してほしいという再開を望む声も少なくなく、その声に応えたのか2021年8月、遂に原作20周年を記念したプロジェクト『face again』のスタートが発表され、その一環で念願の「千年血戦篇」のアニメ化も発表された。
2022年7月より「ベストセレクション」と題して、これまで放送された中からファン投票により選ばれた上位13話を放送。本編は同年10月より放送開始となる。
放送時間を夕方から深夜に移し、これまでより原作に近づけた作風・デザインになっている模様。
原作の平均消費話数は尸魂界篇どころか死神代行篇よりも多くなり、それによりBLEACHで最もテンポのよい話になった。全52話。
詳しくは千年血戦篇の当該箇所を参照。
主題歌
OP、EDの映像や演出は非常にスタイリッシュで評価が高い。
またアニメ声優陣によるカバーアルバム(通称「ブリコン」)も、本家と同じくらい評価が高い。
オープニングテーマ
「*〜アスタリスク〜」(第1話 - 第25話)(現世)
作詞・作曲・歌 - ORANGE RANGE
「D-tecnoLife」(第26話 - 第51話)(尸魂界)
作詞・作曲 - TAKUYA∞ / 編曲 - UVERworld、平出悟 / 歌 - UVERworld
「一輪の花」(第52話 - 第74話)(尸魂界)
作詞・作曲・編曲・歌 - HIGH and MIGHTY COLOR
「TONIGHT,TONIGHT,TONIGHT」(第75話 - 第97話)(現世)
作詞 - ヒダカトオル / 作曲・編曲・歌 - BEAT CRUSADERS
「Rolling star」(第98話 - 第120話)(現世)
作詞・作曲 - YUI / 編曲 - northa+ / 歌 - YUI
「ALONES」(第121話 - 第143話)(現世・尸魂界・虚圏)
作詞・作曲 - 太志 / 編曲・歌 - Aqua Timez
「アフターダーク」(第144話 - 第167話)(虚圏)
作詞 - 後藤正文 / 作曲 - 後藤正文、山田貴洋 / 編曲・歌 - ASIAN KUNG-FU GENERATION
「CHU-BURA」(第168話 - 第189話)(現世・尸魂界)
作詞:児嶋亮介・山田ひろし / 作曲・編曲・歌 - KELUN
「Velonica」(第190話 - 第214話)(虚圏・過去)
作詞 - 太志 / 作曲・編曲・歌 - Aqua Timez
「少女S」(第215話 - 第242話)(現世)
作詞 - TOMOMI / 作曲 - Yuichi Tajika / 編曲 - イイジマケン / 歌 - SCANDAL
「アニマロッサ」(第243話 - 第265話)(尸魂界)
作詞・作曲 - 岡野昭仁 / 編曲 - ak.homma、ポルノグラフィティ / 歌 - ポルノグラフィティ
「chAngE」(第266話 - 第291話)(現世・虚園)
作詞・作曲 - miwa / 編曲 - Naoki-T / 歌 -miwa
「乱舞のメロディ」(第292話 - 第316話)(現世)
作詞 - マオ / 作曲 - 御恵明希 / 編曲・歌 - シド
「BLUE」(第317話 - 第342話)(現世・尸魂界)
作詞 - シン / 作曲 - イヴ / 編曲 - ViViD、宅見将典 / 歌 - ViViD
「HARUKAZE」(第343話 - 第366話)(現世)
作詞 - SCANDAL, Noriyasu Isshiki / 作曲 - Noriyasu Isshiki / 編曲 - Atsushi / 歌 - SCANDAL
「スカー」(千年血戦篇 第2話 - ) (尸魂界)
作詞・作曲 - キタニタツヤ / 編曲・歌 - キタニタツヤ
エンディングテーマ
「Life is Like a Boat」(第1話 - 第13話)
作詞・作曲 - Rie fu / 編曲 - SNORKEL / 歌 - Rie fu
「サンキュー!!」(第14話 - 第25話)
作詞・作曲 - KURO、MICRO、U-ICHI 編曲・歌 - HOME MADE 家族
「ほうき星」(第26話 - 第38話)
作詞 - 佐藤永麻 / 作曲・編曲 - 田中直 / 歌 - ユンナ
「happypeople」(第39話 - 第51話)
作詞 - Skoop On Somebody、小林夏海 / 作曲 - Skoop On Somebody / 編曲 - Skoop On Somebody、spamKASUGAI / 歌 - Skoop On Somebody
「LIFE」(第52話 - 第63話)
作詞・作曲 - YUI / 編曲 - northa+ / 歌 - YUI
「マイペース」(第64話 - 第74話)
作詞・作曲 - 石田順三 / 編曲 - 坂本昌之、SunSet Swish / 歌 - SunSet Swish
「HANABI」(第75話 - 第86話)
作詞・作曲 - 水野良樹 / 編曲 - 江口亮 / 歌 - いきものがかり
「MOVIN!!」(第87話 - 第97話)
作詞・作曲・編曲・歌 - タカチャ
「Baby It's You」(第98話 - 第109話)
作詞 - 立田野純 / 作曲 - オオヤギヒロオ / 編曲 - OCTOPUSSY / 歌 - JUNE
「桜日和」(第110話 - 第120話)
作詞・作曲 - 星村麻衣 / 編曲 - Falsetto de Es / 歌 - 星村麻衣
「爪先」(第121話 - 第131話)
作詞 - たえさん / 作曲 - いかす / 編曲・歌 - オレスカバンド
「橙」(第132話 - 第143話)
作詞・作曲 - 橋本絵莉子 / 編曲・歌 - チャットモンチー
「種をまく日々」(第144話 - 第154話)
作詞 - 鴨川義之 / 作曲 - 大坂孝之介 / 編曲 - 河野伸 / 歌 - 中孝介
「感謝。」(第155話 - 第167話)
作詞 - RSP、Adam、Akira / 作曲 - DJ TAKI-SHIT、Adam、Akira / 歌 - RSP
「オレンジ」(第168話 - 第179話)
作詞 - MIE、AILA / 作曲・編曲 - 黒光雄輝 / 歌 - Lil'B
「ギャロップ」(第180話 - 第189話)
作詞 - suzumoku / 作曲 - Ohyama"B.M.W"Wataru / 歌 - pe'zmoku
「ヒトヒラのハナビラ」(第190話 - 第201話)
作詞・作曲 - AIMI / 編曲・歌 - ステレオポニー
「Sky chord 〜大人になる君へ〜」(第202話 - 第214話)
作詞・作曲 - 辻詩音 / 編曲 - mw / 歌 - 辻詩音
「君を守って 君を愛して」(第215話 - 第229話)
作詞・作曲 - 山口隆 / 編曲・歌 - サンボマスター
「Mad Surfer」(第230話 - 第242話)
作詞・作曲・編曲・歌 - 浅井健一
「さくらびと」(第243話 - 第255話)
作詞・作曲 - 石田順三 / 編曲 - 坂本昌之、SunSet Swish / 歌 - SunSet Swish
「旅立つキミへ」(第256話 - 第265話)
作詞 - kanako kato、RSP / 作曲・編曲 - Jeff Miyahara / 歌 - RSP
「STAY BEAUTIFUL」(第266話 - 第278話)
作詞 - Diggy-MO' / 作曲・編曲 - Diggy-MO'.JUNKOO / 歌 - Diggy-MO'
「echoes」(第279話 - 第291話)
作詞 - haru / 作曲 - haru、板垣祐介 / 編曲 - 板垣祐介、universe / 歌 - universe
「Last Moment」(第292話 - 第303話)
作詞 - MOMIKEN / 作曲 - UZ / 編曲・歌 - SPYAIR
「Song for...」(第304話 - 第316話)
作詞 - SHiNNOSUKE / 作曲・編曲・歌 - ROOKiEZ is PUNK'D
「アオイトリ」(第317話 - 第329話)
作詞 - 田中秀典、大西省吾 / 作曲 - 大西省吾 / 編曲 - 玉井健二、釣俊輔 / 歌 - fumika
「ハルカカナタ」(第330話 - 第342話)
作詞 - 清水葉子 / 作曲 - 郡島陽子 / 歌 - UNLIMITS
「Re:pray」(第343話 - 第354話)
作詞 - Jane Su, 玉井健二 / 作曲 - 矢田亨 / 編曲 - 田中隼人 / 歌 - Aimer
「MASK」(第355話 - 第366話)
作詞・作曲 - 太志 / 編曲・歌 - Aqua Timez
「最果て」(千年血戦篇 第2話 - )
作詞 - 茜雫凛 / 作曲 - Hiroyuki SAWANO // 歌 - SennaRin
オリジナルストーリー
キャラクターは「登場人物」のこちらを参照。
中編・長編
カラクライザー篇
「尸魂界・潜入篇」の33話、「救出篇」の50話にそれぞれ挿入された、ドン・観音寺率いる"カラクライザー"が活躍するシリーズ。
「破面篇」の213・214話にも"魂葬刑事カラクライザー編"として挿入されたが、こちらは一応本編とリンクしている。
バウント篇
64話~109話(全46話)
尸魂界で製作された人造人間のような敵・バウントとの戦いを描く。
尸魂界篇と破面篇の間に、藍染の崩玉覚醒まで時間がかなりかかるという設定にした上で挿入された長編。92話以降は「バウント 尸魂界・強襲篇」と呼ばれ、旅禍としてバウントが尸魂界に侵入する展開が「尸魂界篇」を連想するためか、比較的人気が高い。
なお、64話のみ破面篇の冒頭のエピソードが少しだけ入っている。そのため一見このエピソードは尸魂界篇と破面篇の間に挟まれたエピソードに見えるが、実際には破面篇の合間に挿入されたエピソードのひとつなのである。ゆえに実は破面篇に挿入された初のアニオリエピソードなのである。
日番谷先遣隊
128~137話(全10話)
藍染一派との本格的な戦争に備え一護達が修行していた頃に起きた、日番谷先遣隊がメインの短編集。
シリアス寄りではなく、ほのぼのとした息抜きの幕間。
話数 | 内容 |
---|---|
128~131 | 日番谷・乱菊と翔太という整の少年を助ける話。 |
132 | 夏梨のサッカーに日番谷が付き合う話。 |
133 | 一角が空座高校の剣道部に喝を入れる話。 |
134 | へいたという整の依頼で、弓親が母親にケーキを届ける話。 |
135 | コンとみゆきと虚化した愛犬の話。 |
136・137 | 崩玉を持ちだした破面と戦う話。久しぶりにりりん達も登場。 |
メノスの森篇
147~149話(全3話)。
元々原作に含まれる予定だったが、都合により削られた中編。キャラクターや舞台も原作者・久保帯人がデザインを担当している。
新隊長天貝繍助篇
168~189話(全22話)。後日談は204・205話。
空席となった三番隊隊長の座に就任した天貝繍助と、上級貴族「霞大路家」のお家騒動を描く。
当時、単行本はグリムジョー戦後の一護をノイトラが襲撃する32巻まで発売されており、尺稼ぎのために、その戦いが終わった167話の後に挿入された長編。なので扱いとしては劇場版と同様のパラレルとされる。
また、このエピソードから画面サイズが16:9に変更された。
斬魄刀異聞篇・刀獣篇
228~255話(全28話)、256~265話(全10話)。
死神たちと実体化した斬魄刀との戦いと、その裏に隠された朽木家の因縁を描いた長編、およびその後日談。
当時、単行本は空座町(レプリカ)での従属官戦を経て一護とウルキオラの戦いの序盤が掲載された39巻まで発売されていたため、尺稼ぎのために、227話のウルキオラ戦を丸々アニオリにすることで(やや強引に)挿入された。扱いとしても、前述の「新隊長天貝繍助篇」同様パラレルとされる。
ただストーリー自体は原作者も「自分で書きたかった」と述べるほど気に入っているらしく、実体化した斬魄刀のデザインの中には、後に逆輸入されたものもある(詳しくは⇒こちらの該当箇所を参照)。
護廷十三隊侵軍篇
317~342話(全26話)。
新たな敵・因幡影狼佐と彼によって造られた隊長格の霊骸たちとの戦いを描く。
破面篇後、原作と違い一護が段階的かつ穏やかに霊力を失うという設定にした上で追加された長編。
なお最終話は、原作の破面篇の最終話と同じ内容になっている。
短編
本編とはパラレル扱い。
- 外伝シリーズ(287・304話)
ジャンプ掲載時の扉絵をモチーフに制作されたシリーズ。
287話は"魔法のランプ"、304話は"ハロウィン"がそれぞれ下敷きになっているが、設定は繋がっている。
- 映画連動企画(298~299話)
劇場版第4作『地獄篇』の公開記念。
298話は尸魂界の映画祭での騒動がメイン。
299話は「地獄篇・序章」と題し、ザエルアポロとアーロニーロ、および「死神代行篇」でかつて一護に倒されたシューリーカーが咎人として、それぞれ再登場する。
- 正月スペシャル(303・305・355話)
305話は檜佐木が温泉旅館に行く話。
355話は「死神代行消失篇」の唯一のアニオリ回で、本編に登場しなくなった死神たちも再登場した。