CV:吉田尚記
概要
ラクス・クライン暗殺計画を実行する特殊部隊の隊長。
最新鋭水陸両用MSアッシュを駆り、ラクスが住んでいるアスハ邸に襲撃をかけた。
最初は歩兵部隊で深夜の時に襲撃をかけたが、ハロがキラ達に知らせたお蔭で感づかれてしまう。その後はアッシュに乗りラクス達を地下に追い込むも、地下格納庫から出撃したフリーダムによって部下たちのアッシュを次々に行動不能にされる。自棄になって自機のビームクローを展開させフリーダムに襲い掛かるがそのまま放り投げられ、起き上がろうとするもビームライフルでミサイルや四肢を撃ち抜かれダルマにされた。
最期は機密保持のため、アッシュの自爆装置を作動させ部下共々爆ぜたものの、ラクスの護衛に付いていたアンドリュー・バルトフェルドがザフトの事情を把握していたため、彼らが真相に近づくことを僅かに遅らせる程度に終わった。
謎
ザフトがわざわざ隠居生活を送っていたラクス一行を襲撃するメリットは皆無に等しく、何故彼ら暗殺部隊を送ったのかは不明である。また暗殺を命じた上官の存在も明らかになっていない。
考えられるのはこの出来事がアスラン・ザラがザフトに復帰した直後だったため、ギルバート・デュランダルが後のデスティニープランを執行する上で最も邪魔な存在だったから暗殺を命じたのではないか?と推測されている。
プラント国防委員会の直下組織であるプラント国防事務局が「直轄特殊部隊」という極秘裏に要人の誘拐・暗殺・後方攪乱といった非正規作戦を行っている非公然部隊を保有しているという『SEED』からの設定があり、最新鋭機のアッシュを使っていたことを考えてもこの部隊所属である可能性が極めて高い。またプラント国防委員会の直下であるため、当時の国防委員長であるタカオ・シュライバーが主導したのをデュランダルが黙認した、またはデュランダルがシュライバーを通り越しての越権行為を働いたとも考えられる。
声優について
ヨップを演じた吉田尚記はニッポン放送のアナウンサーで、ラクス役の田中理恵とは同局の『東京キャラクターショーRADIO』以来何度かコンビでラジオパーソナリティーを務めている。所謂ゲスト声優枠での参加であり、キャラクターのモデルにもなっている。
また、本業の声優ではないのでテレビ版では第13話の内の数分という僅かな出番ながら印象的な演技が一部の視聴者に強いインパクトを残したという。
前作にもアイシャ役に第2期OPを歌唱したビビアン・スーを起用したもののスペシャルエディション以降ではプロ声優の平野文に交代したという前例があり、DESTINYのスペシャルエディションが製作決定した際に吉田もプロの声優と交代になると思われたが…
何と全て新録で続投。
テレビ版/HDリマスター版では気の抜けるような叫びもこちらではかなり気合いの入ったものになっており、新録にあたって演技力も向上した。
その後は『ガンダムSEED スペシャルエディション HDリマスター』の舞台挨拶「前夜祭」のMCを担当していた他、ニッポン放送のラジオ番組「アニマックス presents 吉田尚記のオタクガストロノミー」でも福田己津央監督がゲスト出演した。
余談
- 上記の様にインパクトを残したキャラだが、声優がゲスト枠だった影響か、未だにグラフィックと声付きでのゲーム出演は実現していない(ただし、機動戦士ガンダムSEED DESTINY 連合vs.Z.A.F.T.II PLUSには名前のみ登場している)。
- 福田監督によれば「ヨップの強さはケロロ小隊と同等」らしい。
- 作中で種割れしたキラの攻撃を一度ではあるが回避しており、ゲストキャラながらも技量は確実にあった事がうかがえる。また、フリーダムに搭乗機のアッシュを投げ飛ばされるシーンがあるが、これは当時福田監督が吉田とラジオ番組で対談した際に「ラクスに何か出来るならどうしたい?」という質問に吉田が「投げ飛ばしたい」と答えた結果と囁かれている。
- 公式ホームページで、キャラクター名が一時期『ヨッピー』となっていた(この呼び名は演者の吉田本人のあだ名である)。