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ベン・トーの編集履歴

2022/11/30 12:33:29 版

編集者:浅倉シンスケ

編集内容:親記事変更

センシティブな作品

ベン・トー

べんとー

ベン・トーとは、著者;アサウラ、イラスト:柴乃櫂人によるライトノベル及びそれを原作とするアニメ・漫画。

概要

2008年2月より刊行され、現在本編11巻+短編集3巻(5.5巻・7.5巻・9.5巻)が発売されている。

本編には毎巻「~~~弁当 ○○円」というようなサブタイトルが付いている。

この金額は極端に安い物もあることから半額の値段と思われるが詳細は不明。

2011年秋にアニメ化されたほか、コミカライズ版が存在する。

アニメでは各回のタイトルが「~~~弁当 ○○kcal」となっている。

本編は11巻で完結とされている。

内容は、半額弁当を求めてスーパーで争い合う""と呼ばれる者たちの戦いを描いたバトルコメディ。

ギャグ調のパートも多いが、全体としては強い信念を持った者たちが譲れないもののために争う熱血シリアスストーリーである。しかし、その譲れないものが半額弁当だったり、戦いの場所が『おさかな天国』の流れるスーパーマーケットであったりするせいで、シリアスがシリアスにならない、というタイプのコメディ。

Gガンダムに近い、といえばわかる人はわかるだろう。

作者の趣味であるSEGAネタが豊富。

びゃあああうまいいいとかイ゙ェアアアアなど、ネット系のネタも豊富。

また、ジョジョ波動球など漫画ネタもカバーしている。

また、作中で度々登場する「SEGAのゲーム機」「大塚製薬SOYJOY・ポカリスエット・カロリーメイト」等はメーカー公認である(よく間違えられるが、「日清どん兵衛」は公認ではない。ただし実際にはメーカーの協力を得ていることをアニメ版ネットラジオでキャストが言及している)。

ストーリー

ある日スーパーの半額弁当を手にしようとした高校生、佐藤洋は気づけば地面に倒れていた。

やがて彼は知る。

礼儀と誇りを持って半額弁当を奪い合う、"狼"と呼ばれる者たちの世界を。

登場人物

メインキャラクター

CV:下野紘

主人公。私立烏田高校一年生。

寮住まいで家からの仕送りによる貧乏生活を送っていたが、ひょんなことから"狼"たちの戦場に出くわし、その世界へ足を踏み入れていく。

幼い頃に鍛え上げられた頑健な肉体と諸々の欲求にピュアな性格でメキメキと実力を伸ばしてゆくが、不本意な『変態』の二つ名が広まりつつある。名付け親は二階堂。

しばらくして、ある狼に実力を認められ、『カペルスウェイト』の二つ名が贈られた。

SEGAのゲームが大好き。一方、チェスやオセロのようなテーブルゲームはサッパリ。

CV:伊瀬茉莉也

洋と同じ烏田高校に通う二年生。HP(ハーフプライサー)同好会部長。

厚底ブーツから繰り出される華麗な足技により"狼"の中でも一目を置かれる凄腕。クールだが、優しさも持ち合わせている。

二つ名は『氷結の魔女』

テレビゲームはサッパリだが、チェスやオセロのようなテーブルゲームは得意。

CV:悠木碧

洋と同じ烏田高校の一年生。極度の腐女子メガネっ娘。ガチムチ系のBL小説「筋肉刑事」(マッスルデカ)を鋭意執筆中で、洋はその行動の多くを小説のネタのモデルにされている。

洋と同じ日、同じスーパーで初めて半値印証時刻(ハーフプライスラベリングタイム)に迷い込む。

抜け目なく躱し隠れる立ち回りから洋よりも半額弁当の取得率は高いが、戦闘能力は高くないため『月桂冠』を奪取した経験はない。

CV:加藤英美里

洋と同い年の従姉弟。洋とは実の姉弟のようにして育つが、通うのは別の「丸富大学付属高校」。

母がイタリア人のため金髪で、グラマラスな肢体のメガネっ娘。二つ名は『湖の麗人』

洋と同じSEGA党で、そのゲームの腕前は彼を上回る。

サブキャラクター

CV:茅野愛衣

主人公・佐藤洋の同級生でかつ学級委員長。そのうえ1年生なのに生徒会長まで務める。

友人である白粉花を友人以上に溺愛しており、花とよく一緒に行動している洋を何かと目の敵にしており、洋に対する暴力や制裁の数々は主に花絡みである。几帳面で淡々としているが非常に高圧的な性格。

アニメ版では彼女が登場するシーンには必ずアフリカンな専用BGMが流れる。

CV:竹達彩奈

著莪と仲の良いクラスメイトで洋とも親しい少女。総合病院の院長の娘。

歳の割に体格が小さく、長い前髪で片目を隠し、猫耳のついた帽子や白黒の縞ニーソなど若干幼い感じの衣服を好んで身につける。また、着ぐるみが好きらしい。

著莪や洋に負けず劣らずのゲームマニアで、ファミ部に所属し、ゲームショップでアルバイトをしている。

本人は気がついていないが凄まじい不幸体質の持ち主で、彼女に近づいた人間にまで不幸が振りかかる。そのため『死神』の二つ名を戴いているが、半額弁当を手に入れたことは一度もない。半額弁当を手に入れずして二つ名を得たおそらく唯一の人物である。

CV:興津和幸

丸富大学2年。片方の耳にピアスをつけたホスト風ファッションの青年。

庶民経済研究部に所属し《ガブリエル・ラチェット》なる組織を率いる。洋に《変態》の二つ名をつけた張本人。

アニメ版ではスズキのバンディット1200S(黒)、バンディット1250S(黒)らしきバイクが愛車。

CV:宮野真守

元ハーフプライサー部部長の烏田高校三年生。現在は退部しておりスーパーにあまり顔は出さないが、稀にスーパーに出没し、洋の成長を心待ちにしているような描写がされている。

『魔術師』(ウィザード)の二つ名を持ち、数多の"狼"の中でも『最強』と謳われる。

専門学校生で、烏田高校ハーフプライサー部OGの狼。《ウルフズベイン》の二つ名をつけられている。

メガネを掛けており、長い前髪で顔が隠れ気味である(両目とも完全に隠れてはいないのでメカクレではない)。ダウナーな雰囲気を持ち、周りを極端に冷めた目で見る。

後輩の金城優に惚れているが、全く相手にされないばかりか優が1年生の仙に興味を持ったことから彼女に嫉妬し、部から仙を追いだそうとする。これが優を激怒させ、彼に退部を決意させることになる。

  • 茶髪

CV:中村繪里子

本名不明。西区で最も二つ名に近い"狼"。洋のことを「わんこ」と呼ぶ。

烏田高校三年生。大変良い乳をしているらしい。

原作中では一度も顔がイラストとしてかかれていないが、複数の人間から美人である事が言及されている。

そのため、アニメ版では対面していても前髪で目元が隠れていたり、洋の視点を表したスケベなカメラワークでその豊かな胸元しか画面に映されない等の演出がされている。

後日『シーリーコート』の2つ名が囁かれるようになった後は、もっぱらそちらで名を呼ばれている。

  • 坊主

CV:高橋良吉

本名不明。烏田高校の二年生で、二つ名を持たない狼。

スキンヘッドで、見た目がク○○ンそっくりである。

仙の駆け出しの頃からの知り合いでもあり、烏頭みことに勝つためのアドバイスをしたこともあった。

  • 顎鬚

CV:樋口智透

本名不明。烏田高校の二年生で、二つ名を持たない狼。

顎髭を生やしており、長髪で額にヘアバンドのようなものを巻いていてチャラい印象がある。

坊主とよく共闘しているが、実はお互い普段の付き合いはない。

  • 毛玉

本名不明。アフロ頭とサングラスが特徴の狼。「毛玉」は二つ名である。

自称「歩くニュースペーパー」の情報通。しかし、二つ名持ちにしては半額弁当の獲得率は高くなく、美味しい物に目がないためスーパーの近くに美味そうな屋台などがあると争奪戦を放棄して食べに行ってしまう癖がある。

  • 石岡勇気(いしおか ゆうき)

洋の幼馴染であり、残念な友達。

  • 木和田輝(きわだ てる)

全てが謎の人物。

  • 沢桔姉妹(さわぎしまい)

沢桔梗の双子姉妹。二人とも名前の読みが同じ「さわぎ きょう」というややこしい姉妹。「~ですわ」などとお嬢様気取りの喋り方をする。

二人合わせて「オルトロス」という二つ名を持つ狼である。

スーパーの経営者の娘姉妹であり、カゴを武器に戦う。強豪として広く知られているが、特にアニメでは異常に強くなっており、仙を打ち負かしたこともある。

姉の梗(CV:田村ゆかり)は長い銀髪で前髪ぱっつんが特徴の美少女。丸富大学付属高校の生徒会長であるが、かなりぶっ飛んだ人物で、夢と現実の区別がつかなかったり、語彙に乏しく言葉が度々詰まる。しかも卑猥な単語を次々に発言(しかもほとんど誤用)するなどいろいろな意味で残念な美少女。見た目のミステリアスさとは裏腹に表情が極めて豊かである。

妹の鏡(CV:堀江由衣)は左右の房以外をショートカットにしている以外は姉とよく似た美少女。生徒会の副会長であり、姉と比べるとかなりまともな性格。姉が度々いかがわしい単語を発するので困っているらしい。いつも冷静で表情の変化が少ないが、それは暴走気味な姉をフォローするのに必要だからであり、感情が乏しいわけではない。

中学3年生。ショートカットの眼鏡っ娘。《ギリー・ドゥー》なる二つ名持ちの強豪狼であるが、ドジっ娘・天然ボケ・存在感が薄い・引っ込み思案など残念要素満載のいわゆる地味子

その地味さと存在感の薄さを利用して高い弁当獲得率をたたき出している。

歳の割に背が高いが、胸は全然ない。とても礼儀正しい口調で話す。

水泳が得意で水泳部に所属。高校にスポーツ特待生としてスカウトされているが、それを蹴って丸富大学付属高校への進学を決意する。

  • 淡雪えりか(あわゆき えりか)

真希乃の親友で後ろ向きに長く伸びたツインテールが特徴の中学3年生。貸しロッジ「淡雪ロッジ」の一人娘で、二つ名無しの狼でもある。

ツンデレで勝気な性格であり、すぐ怒鳴る癖があるため真希乃と仲が悪いように見えることもある。

水泳部に所属しており、真希乃程ではないが優秀な成績を持つ。真希乃と同じく丸富大学付属高校への進学を決意している。

HP同好会メンバーがロッジを借りて以来、えりかと真希乃の二人は不思議な縁で同好会メンバーに度々会い、親しくなっている。

CV:花澤香菜

6巻より登場した仙の妹。10歳で小学4年生。病弱で寝込みがちだが、強い姉に憧れる子犬のような可愛らしい少女。姉に非常に可愛がられている。いろいろ心配になるくらい洋になついており、どんどんゲーマー化している。

アニメでは本編には出ていないが、ディスク特典映像に出演している。

用語

半値印証時刻(ハーフプライスラベリングタイム)に誇りをかけ、暗黙のルールを守り半額弁当を求める者の総称。

過去の時代には「騎士」と呼ばれていた。

暗黙のルールや礼儀はわきまえているが、戦闘技術が未熟なために狼になれていない半人前の者。

本来は純粋に半人前という意味だけの用語であって差別的な意味は無いが、一部の狼は「犬ごとき」等と罵ることがある。

「犬」と違って蔑称。礼儀に欠け、ルールを守らない者のこと。

類似語として、タンク(ショッピングカート)で周りの者を突き飛ばしつつ弁当を強引かつ大量にさらっていく主婦を「大猪」、団体で弁当を買い占める者たちのことを「アラシ」等と呼ぶ。

  • 二つ名

力ある狼に付けられる通称。また、実力が伴わずとも外見や行動の特異度によってはそれに伴い二つ名が付けられる場合がある。

  • 月桂冠

特別な半額弁当の事。弁当の調理担当の自信の一品である。他の弁当とは一線を画し、半額シールもスーパーそれぞれに固有のものがつけられるが、そのシールに交差した月桂の葉が描かれていることが多いので「月桂冠」と呼ばれる。店によっては全く違うデザインのものもあるが、それらも含まれる。

  • 半額神

弁当に半額シールを貼る店員のこと。基本的には弁当の調理スタッフである。「神」と略されることもある。

アニメ

TOKYOMX他で、全12話が2011年秋季に放送された。

原作からの変更点は、

  • 著莪あやめが割り箸を使って戦う
  • 店に名前が付いている

など。

スタッフ

原作アサウラ(集英社スーパーダッシュ文庫刊)
イラスト柴乃櫂人
監督・構成・デザインワークス板垣伸
シリーズ構成ふでやすかずゆき
キャラクターデザイン平田雄三
総作画監督平田雄三/杉本功
弁当作画監督片山貴仁
プロップデザイン岩畑剛一/森木靖泰
美術設定長澤順子
美術監督海野よしみ
色彩設計大西峰代
撮影監督山田和弘
3Dディレクター平将人
編集廣瀬清志
音響監督明田川仁
音楽岩崎琢
プロデューサー高野貴志/兼光一博/石黒達也/梶田浩司
アニメーションプロデューサー笠間寿高
アニメーション制作david production
製作HP同好会

主題歌

オープニングテーマ

  • 「LIVE for LIFE ~狼たちの夜~」

作詞:松村龍二 作曲/編曲:佐々倉有吾 歌:愛美

  • 「Treasure!」(第4話のみ)

作詞:宮崎まゆ 作曲:岡本健介 編曲:山田高弘 歌:著莪あやめ(加藤英美里)

エンディングテーマ

  • 「笑顔の法則」

作詞:Satomi 作曲/編曲:川崎里実 歌:槍水仙(伊瀬茉莉也)

なお、最終話ではOP曲とED曲が逆転している。

各話リスト

サブタイトルは原作ライトノベルのサブタイトルと同様のものである。

話数サブタイトル
1ネバれ、納豆オクラ丼ぶっかけチーズトッピング弁当 440kcal
2サバの味噌煮弁当 674kcal
3大盛りチーズカツカレー 1080kcal
4豚肉生姜焼き弁当 852kcal
5北海道の鮭を使ったあら汁 326kcal
6特製ザンギ弁当 795kcal
7オムっぱい弁当 752kcalとロコもっこり弁当 1100kcal
8たっぷりニラハンバーグ弁当 765kcal
9西洋和風幕の内詰め合わせ重 2910kcalとほっこりおかゆ弁当 340kcal
10それは昔祖母の家で食べた温かで優しい味わい。心にも体にも優しい和の料理。梅とちりめんじゃこご飯と季節の野菜たっぷりの煮物弁当 480kcal
11ポカリスエット 125kcal
12国産うなぎ弁当 790kcal

なおBDDVD版には映像特典としてピクチャードラマが収録されている。

コミカライズ

ベン・トー外伝コミックシリーズ

本編のイラストレーターである柴乃櫂人が描くスピンオフコミック。本編で描かれない外伝をテーマにしている。1作品1冊として全3作。

このシリーズでは、通常のコミックのように連載が続いていく中で巻数が進んでいくのではなく、1テーマごとに1作品として描かれており、形式上は3冊とも別作品である。ただし表紙デザインは統一されている。

新キャラや本編で没になったキャラクターが登場することもあった。

ベン・トー zero Road to witch

シリーズ1作目。柴乃櫂人の漫画デビュー作となった。

ジャンプSQ.の付録冊子「SDMPスーパーダッシュ漫画プログラム」において2011年5月~10月まで連載された後単行本化された。

佐藤と白粉が烏田高校に入学する1年前、高校生になったばかりの初々しい槍水仙を主人公とする、原作の外伝コミック。

ある日、夕食を買いに何気なくスーパーへ立ち寄った槍水仙は、スーパーの中で乱闘騒ぎが起きているのを目にする。わけが分からず乱闘に見とれる仙に見境なく拳を向けるモヒカン頭の男。しかし、突如現れたコート姿の男がその拳を止めると、モヒカン男はコートの男に殴り飛ばされた。

自分を救ったことで半額弁当を買いそこねたコートの男・金城優にどん兵衛をおごった仙は、彼から「半額弁当争奪戦」と「狼」について知らされる。

ベン・トー another Ripper's night

シリーズ2作目。隔月刊誌「スーパーダッシュ&ゴー!」にて創刊号(2011年12月号)~2012年10月号まで連載された後単行本化された。今回の主人公は著莪あやめ。

ある雨の降る夜、半値印証時刻に狼たちが何者かに切りつけられた上、半額弁当が消えるという事件が度々発生していることを情報通の「毛玉」から知らされたHP同好会と著莪あやめ達は、その直後の半額弁当争奪戦でまさに半額弁当が消える事件に遭遇。気がついてみると彼らの手足には切り傷がついていた。

「毛玉」から事件の犯人とされる「ジャック・ザ・リッパー」の二つ名を聞き、事件と「ジャック・ザ・リッパー」の正体に興味を持った著莪は…

ベン・トー アラカルト

シリーズ最終作。スーパーダッシュ&ゴー!にて2012年12月号から同誌WEBコミック化以降の2013年10月まで連載された後単行本化。

前2作品と異なり一貫したストーリーがなく、日常系の作品となっている。

ベン・トー△

「△」の読み方は「さんかっけい」。「ベン・トー another Ripper's night」と同時にスーパーダッシュ&ゴー!で連載スタートした、原作のストーリーをぶっ飛ばすシュールギャグ漫画。4コマとスタンダードコマ割りの混合作品。

作者は柴乃櫂人ではなくギャグ漫画家のサンカクヘッド

「戦って、喰う前にツッコメ!」というキャッチコピーが付いている。原作もギャグは多いが、本作は原作のそれとはかなり方向性の違うギャグで固められている。

ちなみに「△」はGoogleで検索不可能なので、検索したい場合は「ベン・トー サンカクヘッド」等と検索するしかない。

連載誌がWEBコミック化した時点で連載がストップしている。

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親記事

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2022/11/30 12:33:29 版

編集者:浅倉シンスケ

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