槍水仙
やりずいせん
CV:伊瀬茉莉也
私立烏田高等学校2年。
念入りな髪のセッティングと化粧により野性を感じさせる、黒いストッキングと頑丈な厚底のブーツを履く少女。
《氷結の魔女》の二つ名で呼ばれる名うての狼にして、ハーフプライサー同好会の現代表。西区における代表的な狼の1人であり、佐藤洋と白粉花をハーフプライサー同好会に所属させた。
戦闘スタイルは主に厚底のブーツを生かしての足技で、回し蹴りなどの攻撃技をはじめ、厚い靴底を生かしての防御など多種多様な足技を使いこなす。
なお、彼女の二つ名はジュースと間違えてチューハイの「氷結」を購入しようとしたところからきている(店員に止められたため買えなかった)。本人はなぜかこのことを恥ずかしく思っており、詮索されるのを嫌がる。
基本的に誰に対しても男言葉でぶっきらぼうに話す(HP同好会の先輩に対してはですますをつけるが、かつては彼らに対しても同様だった)。
そのためクールで堅物という印象を与えがちだが、時には冗談を言うこともあれば、優しさを見せることもある。10歳の病弱な妹・茉莉花に対しては目に入れても痛くない程可愛がっている。先に半額弁当を手に入れても後輩二人が帰ってくるまで待っていることもある。
人から疎外されることが苦手であり、負けず嫌いである。カードゲームやボードゲームなどのテーブルゲームを得意とするが、コンピュータゲームは不得手で、「バーチャファイター2」で著莪あやめ・井ノ上あせび・佐藤と3人に連敗し、部室からセガサターンを放り投げたことがある。
大の苦手であるホラー系のネタを見せられると普段のクールさが吹き飛び、涙目になって怖がる。
かつては先輩である金城優の後ろをついて様々な技術を学んでいた(そのため「腰巾着」と呼ばれることもあったが、実質的には仙の素質を見込んだ優が連れていたのに近い)が、何らかの事情で優がハーフプライサー部を離れたことから袂を分かっている。
意外にも、小学生の頃は運動神経が非常に悪かったらしく、今でも普段はさして運動神経が良いわけではない。また犬(半人前の意)の頃はブーツを履いていなかった(黒ストは当時から履いており、私服のときでも同様である)。
色恋沙汰については相当に鈍感である。
- コミック版(ベン・トー zero)で、優の先輩で優に思いを寄せていた烏頭みことからは仙が自らの恋敵だと勘違いされていたが、そんな発想の無い仙はそれに気がつくのにすこし時間がかかった(ちなみにこのとき以来の烏頭の仙に対する態度が、優がハーフプライサー部を去る遠因になっている)。
- アニメ版では主人公の佐藤(と白粉)に「背中にオッパイを押し付け、ヘロヘロにして入部届を無理やり書かせ」ているシーンがあったが、実のところは「ヘッドロックをかけて無理やり書かせ」ようとしたら胸が当たっていただけであり、そのまま平然と技をかけ続けていたり、佐藤が恍惚となった理由がわかっていなかったあたり、そんなことはまるで頭に無いことが窺える。
- 原作ではエロ本は18歳以上しかもてないと思っているので佐藤が持っているのを不思議がるといった、性に関する知識に乏しい描写がされている。
ただし、いくら気にしてはいないといってもそれは偶然の場合の話に限る。
鈍感なだけでなくウブでもあるので、著莪のように積極的な色仕掛けをしようとすることはないし、できない。
たとえば、うっかり佐藤に「胸を好きなように触っていい」とも受け取れる発言をしてしまったことがあり(当然本人はその意味で言ったつもりはない)、すぐに気づいてあわてて撤回したが、このときは思い切り赤面してしばらく佐藤の顔を見ることができなかった。
ちなみにもともと彼女は黒髪という設定だったが、イラスト担当の柴乃櫂人が「氷結の魔女」という二つ名から勝手に白髪と解釈してそのように仕上げ、急遽白髪に設定変更となった経緯がある。