概要
CV:東地宏樹
ミソラシティ商店街の喫茶店「ブルーキャッツ」のマスターを務める、28歳の男性。
伝説のLBXプレイヤー「レックス」としての一面も持っており、ブルーキャッツの地下で開かれる非公式のLBXバトル大会「アングラビシダス」を主催している。
また、過去に山野淳一郎博士の助手を務めていた事があり、イノベーターに拉致された際は、AX-00を持ち出した石森里奈よりも先にイノベーターの研究所から脱出していた。
同じく山野博士の助手で、ブルーキャッツの常連でもある宇崎拓也とは親友に近い関係であり、彼が設立したシーカーの一員として、共にイノベーターの脅威に立ち向かっている。
伝説のプレイヤーと呼ばれるだけあって、LBXの操作技術は非常に高いものであり、山野バンに必殺ファンクション「超プラズマバースト」をレクチャーしたり、郷田ハンゾウに稽古を付ける事もあった。
LBXバトルの世界大会「アルテミス」の2050年大会では、郷田とタッグを組んで参加するも、予選決勝で海道ジンに敗北。
この時、ジンに「何故本気を出さなかったのか」と問われており、それに対して本人は「全力で戦っていた」と否定していたが、真偽の程は不明。
使用LBX
タイニーオービット社のブロウラーフレームLBX「サラマンダー」をベースに、徹底的なカスタマイズが施されたLBX。
詳細は個別記事参照。
物語終盤(ネタバレ注意)
この先、本シリーズのストーリーに関する重大なネタバレにつき注意 |
---|
「こんな病んだ世界に、何の価値がある」
「俺の家族は、この腐った世界の犠牲になったんだ」
18年前、彼の父親は大勢の死傷者を出した大事故の責任を海道義光に押し付けられ、失意の内に死亡(実際は義光を始めとする政府側が仕組んでいた模様)。
さらに、上記の事故を原因とする世間のバッシングを避ける為、一家離散していた事が判明する。
以降、父親を死に追いやり、家族をバラバラにした義光への復讐心を密かに宿し続け、本編のアルテミス決勝戦直後に義光を暗殺、復讐を成し遂げる(アルテミスの予選決勝でわざと負けたのも、おそらく義光を暗殺する為)。
しかし、義光について調べていた途中、「管理戦争」という世界の闇を知った事で、義光は世界に蔓延する歪みのひとつに過ぎなかったと悟る。
これにより、元々抱いていた"世界そのもの"に対する憂い・憎しみが増幅し、その結果、義光のアンドロイドを影武者にしてイノベーターを(事実上)乗っ取り、「サターンでA国Nシティの世界国家首脳会議会場を襲撃し、世界の指導者達を駆逐した後に、世界に向けてメッセージを送る」という計画をする。
だが、最後は自らの弟子でもあるバンに敗北、山野博士の指示によるサターン自爆プログラムの起動によって、彼の野望は完全に断たれた。
その後、サターン内部で死を迎えようとするもバンに助けられ、自分がしたかった事や、世界に伝えようとしていたメッセージについて語る。
「人は獣にあらず。人は神にあらず。
人が人である為に、今一度考えるのだ。
人とは何かを……何をするべきかを……」
「賢くなり過ぎた人間は、この世の全てを管理し支配しようとする。
まるで神であるかの様に。
大きな力を手に入れた人間は弱者を喰らい、どんな残酷な行いも厭わない。
まるで獣であるかの様に。
進歩し過ぎた人は、人である事を、いつの間にか忘れてしまったんだ。
俺は世界の人々に考えさせたかった。
人はどうあるべきか、人が人である為の真実の姿を……」
彼が語ったメッセージの内容は、『ダンボール戦機』シリーズの中でも屈指の名言として名高い。
そして、脱出直前にバンだけを脱出させ、自身はサターン内部に残り、自爆するサターンと共に雲の中へと消えた。
因みに、上記の回想の中で妹がいる事も判明しており、続編の『ダンボール戦機W』では……?
使用LBX(真)
無印のラスボスとして登場。
彼が十数年に渡って心に宿し続けた、怒り・哀しみ・憎しみを具現化したLBX。
炎を纏う特殊モード「I(インフェルノ)モード」や、プレイヤーの感情を理解し自立稼働を行うCPU等、従来のLBXの常識を逸脱した機能を搭載している。
詳細は個別記事参照。
ゲーム『BOOST』『爆ブースト』の裏ボスバトルで使用。
イフリートに酷似したシルエットを持ち、攻撃パターンも同じだが、機体性能は格段に上昇している。
また、同作の「LBXずかん」ではメーカー不明(通常のイフリートはレックスのハンドメイドと記載)となっており、未だに多くの謎が残る存在。