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月読尊の編集履歴

2022-12-24 03:52:02 バージョン

月読尊

つくよみのみこと

月読尊とは、月を神格化した日本神話の神。夜の国を統べている。

概要

月読尊(ツクヨミツキヨミ月読、月夜見)、とは日本神話に登場する月の神様。月弓(ツキユミ)とも書く。


イザナギの禊で右目から生まれた三貴子の一柱で、アマテラスの弟、スサノオの兄にあたる。


月と理を司る大事な立場にいながら、記紀ともに登場回数が少なく、謎の多い神様。

記紀は天照大神(アマテラス)から続く皇室の正統性を国内外に示す為に作られたので、ツクヨミを特筆する必要性はなかったと思われる。


日本書紀によればアマテラスと共に天に上げられたという。

アマテラスに頼まれて食物の神・保食神(ウケモチ)の元を訪ねたが、ウケモチは口から食べ物を出して料理にしたため、ツクヨミは穢れたものと怒りウケモチを剣を抜いて刺し殺してしまう。その死体から人間生活に必要な、五穀が生まれたのだが、この一件にアマテラスは怒り、以降、太陽と月は顔を合わせる事は無くなったという。

しかし、日本書紀よりも以前に作成されたとされる古事記では、スサノオがオホゲツヒメを殺して五穀が生まれたとされており、他にもスサノオとの支配領域の被りっぷりから、元々はスサノオのポジションだった一部が、逸話の少なかったツクヨミの物として引き継がれたともいわれている。また、出雲系の神だったスサノオを、アマテラスとツクヨミの神話に後から入れたという説もあったりする。

この一説はハイヌウェレ系神話と日月別離神話が混ざったのだろう。


昔は太陰暦を基準に農耕をしていたため、ツクヨミは農耕の神様ともされ、和漢三才図会には月誦御食尊(ツキヨミミケノミコト)との表記も見られる。また、蒼海原の統治を命じられたため、海運も司る。

一方、古来よりツクヨミの司る月は「」の象徴として日本だけでなく世界各地でも恐れられ続けていた為、死神の様に死を象徴する神でもあったという説が少なからずある。これは、ツクヨミに関する逸話が少ない謎の多さが大きく起因している可能性も高い。


月山神社等ではが神使とされ、桂の樹とも関わりがある。しかし、近年のファンタジー作品等では、同じく月と関連のあるが神使扱いされるケースも少なからずある。


眉目秀麗な大変美しい神様だと云われている。


女神説

実は古事記日本書紀には性別が明記されていないことから、人により女神ではないかと説かれることがある。だが上述の通りウケモチを斬殺しており剣を佩いている点などから男神とするのが一般的な見解。

他に、月読尊を祀っている伊勢神宮の行事・儀式を記した延喜成立の皇太神宮儀式帳には、金作りの太刀を佩いた馬上の男とはっきり書かれており、古来より男神と見なされていたことが分かる。


他方、国史には月の女神を祀っていた記事も見られ、ツクヨミが夜の食国も支配する農耕の神とされることからも、本来はツクヨミが豊饒をもたらす女神であった可能性も存在する。


太陽が女で月を男とする神話が、イヌイットや北欧などにある。日本の近場では台湾やシベリアにもあり、北方の世界では太陽が姉、月が弟のモチーフが普通で、この北方型が人の移動と共に日本・台湾まで達して広がったと見る説もある。一方で日本にこれらの神話を保持する民族集団の流入があったとする根拠がなく、寧ろ大王家や古代の有力豪族達と同族と見られる朝鮮の諸王族は太陽神を男神とすることからも、本来は天照大神が男神でツクヨミが女神であった可能性も指摘されている。伊勢神宮では天照大神の装束一式が男性物であるともされる。


たいてい日月別離神話として語られ、皆既月食にまつわる神話もある。


表記ゆれ

日本神話の神々は表記のゆれが激しい。ツクヨミが登録として一番多いが、モデルにしたキャラクターへの登録の方が多い。また、一般的に「月読尊」より「月読命」の方が表記としてはよく使用されるが、ピクシブでは月読命は別作品の記事になっているので注意。月夜見と表記されることもある。

月読尊をモチーフにしたキャラクター

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日本神話 月神

三貴子(天照大神/須佐之男) ウケモチ 神道 白兎神

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月読命 ツクヨミ ツキヨミ

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