アレックス(ストリートファイター)
あれっくすすとりーとふぁいたー
「もう終わりか スパーにもならない」
プロフィール
概要
『ストリートファイター』シリーズの登場キャラであり、『Ⅲ』からの主人公である。愛称は「アレク」。
……もう一度言う、『Ⅲ』からのれっきとした主人公である!!!! そこの帽子被ったごひでもないんだよ!!
…のだが、いかんせんその認知度は非常に厳しいものであり、その原因は以下の通りであろう。
- 半裸にバンダナ、コマンドーみたいなガチムチで大柄な容姿。まともな格好をさせると男前なんですよ…?
- 格好から投げキャラと間違われる。……まぁ、後述するが、スーパーアーツは投げの方が有名だが…。
- しかも性能面も強いとは言えず、最弱ではないものの下位キャラ常連。
- リュウの後釜として登場した。 (恐らく、これが最大の戦犯)
- 主人公を引退したはずのリュウに1P初期位置を陣取られる。自重してくれ、先代。
- ユンヤン兄弟がコンパチでさながらリュウとケンとの対比っぽく見え、なんか主人公っぽい。
- その上この二人は『Ⅲ』代表としてやたら出番がある。
- やたらと特殊イントロが少ない。 多くても3人。 (ちなみに先代は5人ぐらいいた)
- スピンオフ参戦作品でやたらとハブられたり、主人公扱いされなかったりする。
- ついには最新作の『Ⅳ』でハブられる。「ファンから要求が無かったなぁ(笑)」って、スタッフ……。
- コミカライズ版『RYU FINAL』での扱いの酷さ。最終話の一回出てきただけ…。
- 伝説の「確かみてみろ!」の影響か、『Ⅲ 3rd』のエンディングでリュウにボコボコにされる。彼が何をしたっていうんだカプコン…。
…などなど、格ゲーの顔ともいうべき偉大すぎる先人の後を継ぐにしては、色々と不遇が多すぎた事が災いし、
キャラ設定やストーリーは決して悪いものではないにも関わらず、
公式が自重しない所為でハブられた感満載なキャラとなってしまった…。
故に人は彼をこう呼ぶ、主人公(笑)と…。
ただし上記に関してはあくまで日本国内だけに限った話。
北米ではダントツの人気を誇る、名実ともに3の主人公。
(元々北米ではリュウよりもガイルの方が主人公扱いされていたせいもあるが。)
その為、最新作の『ストリートファイターⅤ』では無事復活を果たした。
戦い始めた理由
ストーリーは、自身の父親の友人でありトレーナーであるトムが、謎の「金髪の格闘家」に倒された事から、その人物を追うべくストリートファイトの世界へと足を踏み入れるというもの。
決して敵討ちという話ではなく、むしろ"最強"と信じて疑わなかった男を倒した人物がいた事から、
世界の広さに興味を持ったことで大都会から飛び出す決意をしたものだった。
目的を達成した後も、自分を試すべく、世界の強豪と拳で語り合う事を望むという、先代主人公と同じスタンスを、そのまま受け継いでいる。
性格
性格は実直で、何事もストレートに対応する。
その所為か、勝利時の台詞は、かなり辛辣なものが多い物の、基本的には冷静に物事を対処できる。
また格闘技への考え方や取り組みも、非常に真摯であり、時に物事の本質を突いた様な事も言っている。
ぶっきらぼうではあるが、親しい間柄の者には優しさを垣間見せる事もある。
タツノコvsカプコンで大活躍
CV:安元洋貴
色々と公式から扱いが酷いながらもファンから愛される彼だが、スピンオフ参戦した『タツノコvsカプコン』では、結構、はっちゃけていたりする。
具体的には、
- エンディングでの1シーンでフラッシュチョップでバズーカの砲弾を叩き斬る
- ゴールドライタンなどの巨大キャラをハイパーボムなどで投げ飛ばす
- 同じく巨大キャラにスタンガンヘッドバットをわざわざ頭部までよじ登ってぶっ放す
- ヤターマン1号のエンディングでヤッターマン5号を割とノリノリで演じる
と、意外とフリーダム。
カプコンゲーム内での不幸
初の外部出演タイトルとして『CAPCOM FIGHTING ALL STARS』の登場が予定されていたが、ゲームの開発が停止してしまい機会を逃す。…ここから彼が貧乏クジを引き続ける事に。
『CAPCOM FIGHTING Jam』ではⅢ枠として登場したが、ほとんどの人が忘れている(そもそもこのゲーム自体を…)。ストⅢ代表はアレックスではなく、春麗となっている。どういうこと…。
『CAPCOM VS. SNK』ではⅢ枠の春麗、ユンヤン兄弟。おまけに初代キャライーグルが参戦したのに対し、アレックスの参戦なし。
『スーパーストリートファイターIV』ではダッドリー、いぶき、まことが参戦決定したのに対し、参戦なし(おまけにアケ版でもユンヤン兄弟が参戦)。そして、続編のウルトラストリートファイターⅣでもエレナ、ロレント、ヒューゴー、ポイズンが登場。こちらでもなし。
2016年2月16日に発売された『ストリートファイターⅤ』でZEROシリーズのナッシュ、ミカ、バーディー、かりんが復活するのに現時点では参戦なし。まだ公式でも酷い扱いが続くと思われたが・・・?
キャラ性能
一見するとそのガチムチな容姿から投げキャラ(投げ技主体のキャラ)と勘違いされ気味だが、投げ・対空・突進など様々な技が充実した打撃キャラであり、性能は非常にスタンダードで、「『III』の教科書」と呼ばれる程にゲームを理解する上でうってつけのキャラとなっている。ただシャドルー格闘家研究所では投げキャラで扱っていてどちらが正解かややこしい。
決して機動力も悪くないものの、飛び道具がないという欠点から、相手に詰めよって攻撃するインファイターとしての立ち回りを要求される。
だが5ではブロッキングが削除されてしまった事で防御面の弱体化が深刻化。
奇襲技のぶっぱや接近して有利フレームを取ってからの択の押し付けは強力なものの、それまでの立ち回りや防御面で非常に厳しい戦いを要求され、とても3のような教科書的な扱いやすいキャラではなくなっている。
どちらかというと荒らし性能の高いキャラであり、堅実に勝ち続けるのは難しい。
この為、3とは違ってあまり初心者にはおすすめできないキャラとなっている。
代表的な技
必殺技
・フラッシュチョップ
牽制兼コンボ技。飛び道具を消せる。強があたると他の技に繋げる事ができる。
・スラッシュエルボー
突進技。EXだと飛び道具も抜けられる。
・エアスタンピート
素早く相手に飛び掛かって踏みつける奇襲技。対飛び道具性能は高い。
・パワーボム
投げ技。強フラッシュチョップやスレッジハンマーから繋がる。
・エアニースマッシュ
対空技。EX以外に無敵は無いので潰されやすい。
・ヘッドクラッシュ(Ⅴでの追加技)
エアスタンピートと動作が似ている2択技。投げ。
スーパーアーツ
・ハイパーボム
投げ技。
You can't escape !
アレックスの代名詞ともいうべきSA(スーパーアーツ)に、
「ハイパーボム」(コマンドはレバーまたは方向キー一回転+パンチ)というものがある。
いわゆるコマンド投げで、相手をバックドロップの2連発で後方に叩きつけ、とどめにジャンプをして勢い良く相手にパワーボムを食らわせるという実に豪快な技。
この時のアレックスの掛け声は以下の通り。
You can't escape! 「Yeah! Wow! HyperBomb!!」
(尚、この掛け声は『Ⅲ 3rd』でようやく導入された物)
ただ、技の性能自体はあまり発生や判定は強くなく、打撃などでしっかり隙を潰してからでなければ、スカって反撃を食らう羽目になる。
なお、相手の背後から掴むようにしてこの技を成立させると、5連続ジャーマンスープレックス(通称:裏ボム)となりダメージがさらに跳ね上がる。
『Ⅴ』ではパワーボムのEX必殺技版に降格しており、バックドロップの部分はない。
・ブーメランレイド
打撃技(からの投げ技)。
立ち強P→フラッシュチョップ→立ち強P→フラッシュチョップ→バックドロップと繋げる連携技。
打撃技から投げへ連携技であり、アレックスのSAのストックは2でありアレックスのSAの中で唯一複数ストックが可能。
アレックスのSAの中では一番癖が無く連携としてもつなげやすい上、ストック2のおかげでEX技も使いやすい、アレックスを始めるならまずSAから始めることをお勧めする。
というか、ガチで対戦する場合実質ブーメランレイド一択になることが多い、他のSAがあまりにも使いにくいのだ…。
使いやすい技だが最後の投げの部分をしっかり当てるように使わないとダメージも伸びない上、隙をさらすの注意。
ちなみに、最後の投げはパワーボムと同じ扱いなので最後の部分だけ正面から当てるとちゃんとパワーボムになる(通常は直前のフラッシュチョップで背面を向けさせるためバックドロップになる)。
Ⅴスキル・Ⅴトリガー(ストリートファイターⅤ)
・Ⅴスキル: オーバーホール
「ほぐれてきたぜ」
肩を回してほぐすことで、次の打撃攻撃が一発だけカウンターヒットと同じ扱いのハードヒット攻撃になる。
何故か蹴りが当たってもハードヒット攻撃になる。
なお、基本的にアレックスは打撃と投げで択をしかけるキャラであり、上下左右にガード方向を揺さぶる事は滅多にないため、事実上、Vトリゲージ溜めとスタン時にコンボの威力を上げる事ができるというだけの死にスキルとなっている。
・ⅤトリガーI:レイジシフト
「フルパワーだ!」
体から湯気が出るホットな状態になることでⅤトリガー発動中のみ、大きく振りかぶってから相手に渾身のラリアットを喰らわせるスレッジハンマーという技が使用可能になる。
この技はボタンホールドで溜めることが可能で、最大まで溜めると強制的に相手のガードを崩す『ガードクラッシュ技』になる。しかも構えてる間は自動的に相手の攻撃を受け流す、さながら『ストⅢ』のようなブロッキングが可能に。ブロッキング後に溜めホールドを解除するとスレッジハンマーの動作そのものをキャンセルでき、解除しないとそのままラリアットを繰り出すことができる。
なお、相手が攻撃しなかった場合はブロッキングが出ず、そのままガードor回避されると反確のスレッジハンマーになってしまうため、3のブロッキングよりもリスクが数段跳ね上がっている。
・ⅤトリガーII:レイジブースト
「Over the limit!!」
ストVのバージョンアップであるアーケードエディションでは新Vトリガーとしてレイジブーストが登場。相手に飛びかかり地面に叩き伏せるスパイラルDDTと、フラッシュチョップを当てた相手の背後を取り首を絞め上げるチョークスリーパーが使用可能になる。前述のVトリガーIが防御と打撃を兼ね備えたものに対して、こちらは投げ技の強化と言ったところか。
タグについて
アレックスという名前のキャラクターはたくさんどの分野にも存在するので、ストリートファイターのキャラクターのアレックスの絵に貼るタグはなるべくなら『アレックス(ストリートファイター)』が望ましい気がします・・・。