基礎データ
進化
ボチ→ハカドッグ(Lv30以上で夜にレベルアップ)
概要
オレンジアカデミーの生徒によって撮影されたレポート動画にて公開された。
目元が大きく隠れるほどの灰色の体毛で全身が覆われており、ロウソクのような形状になった頭頂部には紫色の炎がほのかに揺らめいている。しかしほのおタイプは付いておらず、ゴースト単体である。
普段は頭頂部を出したまま地中で眠り、明かりで人が近寄ってくるのを待っている。近づくと不気味な声で鳴きながら地面から飛び出すため、ほとんどの人間はこのボチの行動に驚いてしまうようだ。
これは単なる設定ではなく、実際にボチの生息地では地面に埋まっていることが多い。プレイヤーが近づくと地中から元気に飛び出してくる。中には道沿いに3~4匹連続で埋まっていたり、ハカドッグを中心に5~6匹弧を描いて埋まっていることもある。
人と関わりを持たないまま死んでいった野良の犬ポケモンが生まれ変わった姿と言われており、そのためなのか寂しがり屋で人懐っこく、少し構っただけでも喜び、ひたすら後をついてくる。
パルデア地方ではパートナーにしやすいポケモンとしても有名だが、実は無自覚に人間の生気を吸い取っているという、ゴーストポケモンらしい一面を持っている。
PVでは、撮影にやってきたアカデミーの生徒と遊んでいたが、少しずつ生気を吸い取って失神させる事態を図らずも引き起こし、眠ったと思い込んでいるのか舌で舐めていた。
英名が「Greavard」である事を踏まえると、モチーフはおそらく犬の品種のひとつであるブリアード(Briard)。
または墓地を守るブラックドッグの一種チャーチグリム。毛むくじゃらの容姿を考えると黒妖犬繋がりでヘアリージャックの要素が強いか。
名前の由来は「墓地」および日本で飼い犬にしばしば与えられるポピュラーな名前「ポチ」。
ピィ以来の(同期も含めるとパモに続く)名前が2文字のポケモンでもある。
また、遊び相手の命を吸う設定から「ひとりぼっち」というネーミングも考えられる。
ゲームでは
HP | 攻撃 | 防御 | 特攻 | 特防 | 素早さ | 合計 |
---|---|---|---|---|---|---|
50 | 61 | 60 | 30 | 55 | 34 | 290 |
ゴーストでは少数派な鈍足物理寄りの能力値。
他の子犬系ポケモンであるパピモッチやオラチフは序盤のエリアから普通に出会える一方で、事前PVで公開されていたことや旅パ向けの特性ものひろいを持つこと、人懐っこくパートナーにしやすいという設定とは裏腹にボチの生息域は終盤エリアにあたるマップ北部に集中していて、野生出現の最低レベルも30と序盤から連れていくのはだいぶ苦労を要する。
また出現タイミングに反して合計種族値は300未満と序盤の進化前ポケモンと大差なく、Lv.3で「したでなめる(威力30)」を習得した後はLv.30(夜)で進化するまで物理ゴースト技を覚えない上、シャドークローを進化後ともども覚えられない。
ハカドッグの準専用技おはかまいりのクセが強いことに加え鈍足であることも祟って旅での使い勝手があまり良くなく、旅のメンバー入りは難しい境遇にある(そのための事前PVだったとも言えるかもしれない)。
SVは序盤の段階でも無理をすれば北側エリアに侵入でき、バッジ2個時点でLv.30のポケモンが従ってくれるようになるほか、南5番エリアにいるハカドッグの固定シンボル(イキリンコで完封できる)を頑張って捕まえてピクニックでタマゴを得るか、☆1テラレイドのテーブルから根気よく引き当てればLv.15の個体も入手できるので、愛があるなら連れて行ってみるのも一興かもしれない。
カラフシティまでたどり着けばデリバードポーチでものまねハーブが入手できるため、タマゴ技のかげうちを他のポケモンから教えてもらえば少しは戦いやすくなるだろう。
アニメ版
- めざせポケモンマスター6話
- 「ひらめきゲット!Let's ポケなぞ!!」の問題で登場。
余談
「パルデア地方のゴーストタイプのポケモンの記録映像」初公開時は名前が公開されていなかったため、『ポケモン剣盾』におけるソニアのワンパチの鳴き声兼愛称であるイヌヌワンになぞらえた「シヌヌワン」という仮称がTwitterにてトレンド入りしていた。
しかし、実際に公式から出された名前が「ボチ」だったため、多くのトレーナーは「完璧なネーミングに完敗」「シヌヌワンでさんざん笑ったあとにボチでトドメ刺された」という感嘆の声を漏らしている。
この仮称は現在はボチの愛称として呼ばれている。
フリッジジムのライム戦ではDJ BOCHIとしてノリノリに踊っている個体が存在する。
関連イラスト
関連動画
おばけいぬポケモン「ボチ」と遭遇!(2022年10月)
『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』紹介映像「ボチ」(2022年10月)
関連タグ
ポケモン関連
ワンパチ:先輩の犬ポケモン。前述の通り愛称である「シヌヌワン」の元ネタ。
ヒトモシ:デザインと生態に共通点があるため、セットで描かれるファンアートも多い。
なお、こちらは意図的に生命力を吸い取る怖いポケモンである。
その他
ゾンビドッグ:普段は地中に潜っている・霊体ではなく実体(肉体)があることからモチーフとして考えられる。
オバ犬:オバケ+犬繋がり。同じ任天堂作品のキャラクターでもある。
すねこすり(6期鬼太郎):元々悪意はなく、妖怪としての自覚なく他人から生命力を吸い取っていたという、よく似た設定で登場している。
ボチ(遊戯王ゴーラッシュ):同じく墓地を語源とした犬のキャラクター。こちらの先輩にあたる。