CV:池水通洋
概要
『仮面ライダー正義の系譜』で鍵を握る人物で、結城丈二がデストロン首領に引き取られた後の保護者の遺伝子工学の専門家。
結城がデストロンに行くまで身を寄せており、そこで科学者としてだけでなく人間として大切な事や愛などを教えたという。(結城もデストロン所属になってからも連絡をし続けていた事からかなり人柄が良かったことが窺える)
彼自身は、ショッカーとその壊滅後に結成されたゲルショッカーにも所属しており、研究の最終目標は複数の生物の遺伝子を合成した究極の生命体の創造であった。
ショッカー首領からの指令で、秘密基地建設現場で発掘された5万年前のオーパーツの調査を前述の研究と並行して行っていた。ゲルショッカー壊滅後はその研究を独自にやっていたようである。
しかし、2003年に闇の力の復活に伴い、仮面ライダーBLACKとシャドームーンの前の世紀王の片割れであった邪眼が復活し、洗脳されてしまい、邪眼の作り出した変異空間を制御する次元転移装置を作り、オーパーツ諸共そのコアにされてしまう。(しかも全ての時代の博士の脳波を使ってコントロールしている)
最期は、1974年 1月にて1988年 8月へ仮面ライダー1号、仮面ライダーV3、仮面ライダーアギトの三人を転送すべく、次元転移装置を起動させて死亡した。
その時に、装置の操作を行っていたのは自らの息子ともいえるライダーマンこと結城丈二であるが、彼とV3に自分のやってきたこと全てが間違いだとは思わない、夢の実現を焦るばかりに科学者としての自分を歪ませてしまったと、悔いていた。
余談
ショッカーが首領により解散を明言され、ゲルショッカーに再編成される際に元ショッカーの戦闘員や科学者らがゲルショッカーの構成員の手で殺害されていた。
しかし、この田所博士は元ショッカーにもかかわらず始末されていなかったどころか、そのままゲルショッカーに加えられていた。それほどゲルショッカーにとっては利用価値があるほどに彼は優秀だったようである(本作におけるゲルショッカー怪人の2種類の生命体の合成技術は元々が田所博士の研究による遺伝子実験がもとになっているという研究メモもあり、それを更に押し進めたのが究極の生命体=現代の邪眼の肉体である)。
また彼はゲルショッカー瓦解後にデストロンに身を置かなかったのはデストロンの機械合成怪人が自身のあくまで生物同士の合成に拘った研究と相いれなかったからだと思われる。(教え子である結城は逆に機械合成怪人に積極的で、これが両者の袂を分つ決定打となったのだろう)
またゲーム中の資料であるショッカー科学員の名簿では、緑川弘博士、ハインリッヒ博士、綾小路博士、ディー博士など歴代の科学者キャラの中にその名を連ねている
(ディー博士の映像での初出はゲルショッカーなのだが、どうやら本作ではショッカー時代から在籍していた設定らしい)
また名前の由来はどうやら日本沈没からとったとのこと。
関連項目
マクロファンガス、ヒドラーゲン、ペトレスク神父(大コウモリ怪人)、呪博士、千堂院:田所博士と同じくゲルショッカー出現後とその消滅後も生き残っていた元ショッカー関係者達。
百瀬龍之介:同じくショッカーの科学者であり、ある意味似た者同士。