意味と用例
デモンストレーション(英語:demonstration)には、明示すること、論証を行うこと、実物に即して示すことなどの意味が存在している。
そして用いられるのは以下のものに対してである。
- 企業や団体、個人等が新しい商品や改良などの説明のために実演を行う行為(プレゼンテーションと同一の意味)。
- スポーツ等の競技の大会や軍隊の演習などにおいて、正式なプログラム競技以外で公開演目で行われる演目。
- 機械やソフトウェアの挙動を例示するための試作品や試運転をさす言葉。
また以下の項目ではデモの省略形で用いられることが多い。
- 音楽活動において楽曲を仮の状態で録音したもの、デモテープと呼ばれる。
- ゲームなどのプログラムにおいて、挙動を示す演習やオープニングやエンディングなどでユーザーが操作不能な映像音声などを流す行為。
- 国家や行政の政策、または企業の活動などに対する市民のデモ活動、デモ行進。
この項目では特に最後の項目に関して説明を行う。
その他の関連項目
デモ活動
この活動は特定の意思や主張をもった人々が集団でその主張などを他者に示すため公の場にて行われる行為でありデモ行進、デモ集会、あるいは単にデモとも呼ばれることがある。
デモを行う集団はデモ隊と呼ぶ。
これらの主張等は特に政治(法案の是非等)や社会(差別への抗議等)、経済(賃金交渉等)、あるいは宗教(信教の自由を求める事もあれば、政教分離を求める事もある)に関する問題に対して行われることが多いとされる。
一般的には集団で行われ、演説等を行い主張をわかりやすく説明したり(デモ集会と呼ばれるスタイルに多い)、主張等がわかりやすいようにプラカードや横断幕による主張を明記したものを用意したり、主張等の連呼を行ったりする(デモ行進で行われることが多い)ことが多い。また、その主張等に反対する個人や団体がカウンターとして対抗デモを行うこともある。
一般的に国によってもこの活動の基準は異なっており、放置気味の国や、即座に弾圧する国も存在している。
問題点
これらの活動は一般的には非暴力的なものであると解釈されるものの、人の集団であるため何らかの事故が発生する可能性が存在し、また、場合によっては活動の内容がエスカレートし、暴動に発展する可能性もあるため、警察等の治安維持機関の監視の対象となっている。
騒音・混雑等の弊害
また、一般的には主張等を多数の他者に知ってもらうことが目的であるため、デモ活動は人出の多い休日の中心街で行われる事が多く、混雑を巻き起こしたり、騒音が受け入れられないと忌避される事もある。
2020年コロナ禍の時代においては三密を避けるため距離を置いてプラカードを持ち無言で座り込みをするサイレントデモが行われた。
日本におけるデモ
日本で「デモ活動」(公安条例には「集団示威運動」とあり、「デモ行進」に限定されていないため、「デモ活動」と表現)を行うにあたり、道路上でデモ活動を行う場合は道路交通法77条に基づき所轄警察署長の許可を受ける必要があるほか、デモ活動を行う都県または市が公安条例(正しくは「集会、集団行進及び集団示威運動に関する条例」・「多衆運動に関する条例」)を定めている場合はそれに従う必要がある。