曖昧さ回避
- 密教の基本とされる修行法。本項目で解説。
- 感染症への対策として避けるべき要素である密集・密閉・密接の3要素を簡潔にまとめたもの。2020年に新型コロナウイルス感染症の感染拡大によって注目された⇒3密を参照
三密(密教)
密教の修行において重要視される、秘して行うべき、とされる三つの基礎的な修行作法の事。
- 奉ずる仏を象徴する印を結び、行動(姿)をトレースする事で、仏と同じ行動を取れるようになる事を試みる「身密」
- 奉ずる仏の真言を唱え読経を行い、その思いを仏に伝えると同時に、仏の教えの理解に近づかんとする「口密」
- 心に奉ずる仏を思い、その教えに殉ずる(意識する)「意密」
によって成る。
この三つの「密(秘密修行)」を行う事によって、本尊(奉ずる仏)と一体化し即身成仏を目指す、とする修行法である。
よく知られるのが、いわゆる修験道や、四国八十八箇所(お遍路)巡礼による寺参拝の作法。
これが存在するためか、NHKなどではCOVID-19対策の3密に対しては「3つの密」と言い替えをされるか「いわゆる」という枕詞が付けられる。
なお、この密教と感染症とを(こじつけで)紐付けた陰謀論も存在するので注意が必要。