概要
東京都文京区音羽に本拠を置き、雑誌や漫画単行本、文庫や新書、辞典などを出版している。
明治42年「大日本雄辯會」として設立。「大日本雄辯會講談社」を経て昭和33年に現社名に。
小学館・集英社(一ツ橋グループ)、KADOKAWAと並ぶ日本の大手綜合出版社であり、傘下に光文社、日刊現代などを持ち「音羽グループ」を形成している。
電子書籍化にも力を入れており、2015年1月5日以降に刊行するコミック誌を全て発売日と同時に電子化する事を決定した。また他社と比べて電子書籍における漫画の無料セールを多く行っている。
東京メトロとの繋がりが深く、東京メトロの中づり広告や漫画の広告を同社に頻繁に掲載している。
尚、社長になる歴代の野間一族は三菱系企業の役員経験が多く、新書では三菱系企業紹介本や三菱美術館が推している作品も多く存在する。
ウォルト・ディズニーのスポンサーとしても知られており、ディズニー関連の刊行本の多くは同社から刊行され、ディズニーランドのスポンサーにもなっている。
社風の問題点
上記の通り、三菱系との繋がりがあるので三菱系企業の特徴である結束力の高さが編集部単位でも現れており、好調な時はその強みを見せる。
他方、三菱系企業のデメリットも同社の欠点に現れており、経営陣は現場任せ且つ外部からの編集部の多さが他社より目立つ問題と多々。
特に正社員と派遣社員の編集部がペアに行動しながら、派遣社員側に責任を負わせるなどの問題があり、コミックボンボンの編集部だった人が暴露するくらい。
ゲームの歴史をはじめとした書籍の校閲不足
更に同社刊行の『ゲームの歴史』の歴史を始め校閲部門の機能不全がや広告掲載絡みで大きな問題を起こしている点でも批判は絶えない。
又、表現の自由の規制に率先して反対する一方、『ゲームの歴史』などで問題のある書籍の回収に対しての対応が遅いなどの対応の遅さも指摘される。
又、この後に出したガーシー関連本でも作者が朝日新聞の資料の無断使用をやった事で問題視された。
詳しくはゲームの歴史を参照。
作品への引き延ばし方針と作家への待遇。
更に漫画家には割と待遇の良い原稿料を出し、売れた実績のある作家なら自由に書かせられる反面、無理な引き伸ばしや大物作家にモノが言えない編集部体質、売れた実績のない新人作家(特に創刊が古い漫画雑誌程、それが顕著)に対しては扱いが冷たいとの指摘も多い。
又、三菱系企業の特徴である結束力の高さの負の面が現れると売れた実績のある作品を別作品でスピンオフ連載(ボンボンのネギまやイブニングの島耕作掲載が良い例)する点。
更に同社で売れた作家を他の自社雑誌で使い回しや引き伸ばし方針で読者からの反感も多い。
更にコミックDAYSNEOではスクエニや白泉社とも作家の採用を行なっているものの作家が編集部を選べるシステムになっている為、優秀な作家が両社に引き抜かれ、逆に講談社で採用する作家は同社の引き伸ばし体質が原因で両社に比べて作家のレベルが劣りやすい。
それがイブニング休刊にも間接的な要因の1つとされる。
その為、漫画部門を含めた製本のシェアはKADOKAWAグループ、集英社に次いで3位まで転落しており(出版社全体ではトップだが広告関連が同社の主力)、広告等で維持しなければ講談社はかつての栄光は既に存在しない。
取り分けラノベと新書部門での苦戦が強く、皮肉にもスクエニゲーム部門と同じ環境に置かれている。
逆に進撃の巨人やはたらく細胞などの新人作家で成功を収めたのは雑誌の創刊が新しい事も影響しており、新しく創刊された雑誌の編集部程、身内に固めにくい為、新人作家の成功を収めやすい面もある。
サブスクでのディズニープラス独占や作品の映像化問題
更にサブスク問題では長年、繋がりがあったディズニー系列のディズニープラスに一部作品の独占関連でも問題視されており、東京卍リベンジャーズではその独占でファンから批判をかった他、ディズニープラスも東リベの作風がディズニーの方針に反した内容だと批判されている。
更に講談社アニメは集英社、スクエニ、角川、芳文社が関わる作品に比べてヒット作が少ない事。
更に、アニメ制作会社がランダムで選ばれる問題も抱えている。
主な刊行雑誌
- 週刊少年マガジン
- 月刊少年マガジン
- 別冊少年マガジン
- マガジンSPECIAL
- 月刊少年ライバル
- 月刊少年シリウス
- ヤングマガジン
- (週刊ヤングマガジン)
- (月刊ヤングマガジン)
- モーニング
- アフタヌーン
- イブニング
- なかよし
- デザート
- 月刊ARIA
- 別冊フレンド
- たのしい幼稚園
- おともだち
- Kiss
- BE・LOVE
- With
- ViVi
- ITAN
- 週刊現代
過去の出版物
関連タグ
小学館 集英社 KADOKAWA スクウェア・エニックス 秋田書店
三菱:講談社の創業者である野間一族は三菱系企業の役員をやっている場合が多く、関係も深い。
毎日新聞・TBS・毎日放送:提携先、株式の持ち合いも行っている。