概要
銀水聖海の深淵に位置する小世界であり、銀海の誕生以来その座を譲ったことがないとされている。裁定神オットルルー曰く、深淵世界は銀海に深く沈みすぎたため、普段はその存在さえ知覚することができないが、九十九層に到達した小世界からはかろうじて見えると言われているという。
また、学院同盟パブロヘタラの記録では、深淵世界に赴き、帰ってきた者は魔王のみとされているが、実際に帰って来た者は大魔王ジニア・シーヴァヘルド、第一魔王アムル・ヴィーウィザー、二律僭主ノアの三名のみ。
そして、正式名称は願望世界ラーヴァシュネイクである。
願望世界ラーヴァシュネイク
銀水聖海の深淵に位置する、深淵世界と呼ばれる小世界。銀水聖海の大災厄である《絶渦》と呼ばれる《淵》が存在する。また、混沌の銀河が深淵世界の周囲を漂っている。血に染まったような赤い空と海が存在し、激しく波打つ海の中には真っ赤な星々があり、それが大渦を形成している。そして、その大渦こそが《絶渦》である。それから、深淵世界が強大になりすぎたことで、生命が育つ環境ではなくなっており、《絶渦》の中にいた謎の気配以外の存在が確認できていない。また、希輝星デュエルニーガ曰く、願望世界の住人たちやその者たちの望みは醜いという。
混沌(混沌の銀河)
願望世界ラーヴァシュネイクの周囲に渦巻いている、あらゆる世界から魔力や秩序が集まることで形成されたものであり、それは強力無比な混沌と化している。
また、その性質上、魔力を持つ者が混沌に触れると、その者は混沌の一部となってしまう。
しかし、二律僭主ノアはこの混沌を克服しており、
これは現在、ノアしか達成していないと推測される。