概要
セガ開発の疑似3Dシューティングゲームスペースハリアーに登場する敵キャラで、バズーカを携えた人型マシン。カラーリングは4種で、緑・黒・赤・青が登場する。特に動作が俊敏な赤は弾速も速く、更に高速連射する為、作中屈指の強敵に分類される。
類似点
上述の特徴よりも有名なのが
- 名前がズバリ「ドム」。
- 携帯火器がどうみてもジャイアント・バズ。
- 設定にモビルスーツと言う言葉が堂々と使われている(『超高性能モビルスーツ・ロボット』)。
- 地面をホバリングして移動する。
- 3体1組で攻撃してくる。
等と、言い逃れが困難なレベルでルックスや挙動がMS-09ドムにそっくりと言う点である。
一応、モノアイではなく3つ目で、首からは下はどちらかと言えばスタンディングトータスに似ていると言うデザイン的な差異も認められるものの、Googleで「スペースハリアー ドム」と入力すると、サジェストに「版権」がついてくる有様となっている。
このような危ういキャラは続編や移植の際にひっそり抹消される例が多いが、ドムの場合は、タイトル画面にも登場する程の象徴的な敵キャラだったからか、後にリリースされた関連作品でもほぼ改変される事なく登場している。また続編の「スペースハリアーII」では、2つ目の後継機「ネオドム」が登場する。
しかし同一の名称のままでは流石に差し支えがあったのか、2002年にリリースされたタイピングゲーム「タイピング・スペースハリアー」では「VAREL(バレル)」に名称を改められ、ニンテンドー3DS版スペースハリアー等、後続の作品にその設定が継承されている物がある。メガドライブミニ2に収録された関連作品でも同様の処置がされており、前出ネオドムも「ネドゥーム」(NEO DOM → NEDOOM)へ改名されている。
また、2003年にPS2で『SEGA AGES 2500』シリーズの第4弾として発売された3Dリメイク版ではデザインそのものが変更になっており、元ネタの面影は全く無い。
こちらのデザインはモバイル版等で継承されている。
余談
ビデオゲーム業界に於ける1980年代・1990年代とは、著作権や肖像権等への意識が希薄だった時代でもあり、同セガ社作品の例を挙げるとMD用タイトル『ザ・スーパー忍』のOPに千葉真一の画像を勝手にスキャンしたものを使用したり、道中にゴジラやランボーを登場させて次回のバージョンから修正を余儀なくされていた。また『レンタヒーロー』のOPに某俳優の画像を勝手にスキャンしたものを使用したりもしていた。スーパーモナコGPの初期ROMではタイトルの1枚絵のF1マシンに思い切りマルボロの商標が描かれており、それが元でフィリップモリス社に訴訟を起こされたことがある。
ガンダム関連で他社の類例を挙げると、カプコンの「サイドアーム」でザク・ズゴック・M・B・L等が登場したり、ACE Internationalの「ホットドッグストーム」にはほぼハンマ・ハンマとバウンド・ドックそのままの敵、SNKの「ラストリゾート」には頭部と色以外ハイゴッグにしか見えないものが出てきたりと、おおらかな時代だった故に多数の作品でこのような事例があった。