機体データ
デザイナー | JNTHED |
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形式番号 | XVX-016RN |
頭頂高 | 18.2m |
重量 | 53.2t |
パイロット | スレッタ・マーキュリー |
製造 | シン・セー開発公社 |
概要
シン・セー開発公社によって全面的に改修が施されたガンダム・エアリアル。
グラスレー寮との決闘で負ったダメージの修復に伴って、外部装甲や装備類の刷新・追加が行われた。
解説
翼型のフライトユニットを追加する事で、従来の弱点だった空間機動性や飛行時の旋回能力が向上し、胸部装甲の増強によりコックピット付近の防御力が上昇。
これらを含めた大規模な改修により、全重は2割強の大幅増となり、全高も若干伸びた。
また型式番号も「XVX-016」から「XVX-016RN」へと変更されている(RNの意味はおそらく ReNewal =再生、一新と思われる)。
外見もほとんど原型を留めておらず、エアリアルの特徴だった丸みを帯びたデザインの面影はほぼなく、全体的に直線的な厚みを増したパーツで構成されている。
頭部にはブレードアンテナがもう一対追加され、口の赤い部分が増えてへの字スリットが刻まれるなど、良くも悪くも従来のガンダムらしさを彷彿とさせるデザインとなった。
アイカメラも若干細く角張った形状となり、特に作画においてはカメラの硬質さが強調され、対峙したソフィ・プロネは相手がエアリアルとは認識しながらも「怖い顔」「前の方が好きだった」などと評している。
劇中での活躍
プラント・クエタの襲撃者の一味である2機のガンダムを相手にしても苦戦することなく終始優勢で、他の要素もあったものの最終的には撃退に成功した。その後はテロリストに襲われているミオリネの救出に成功したが……
武装
- ビームライフル
- 改修前のものと比べて大型化し、無骨なデザインとなっている。
- ガンビットとの連携を重視した設計が行われ、ビームブレイドの機能がオミットされたが、代わりにバレルを伸長し、長距離狙撃に対応するロングレンジモード、そして後述のガンビットライフルへの変形・機能向上が可能となった。
- エスカッシャン
- 改修前から引き続き使用されている多目的攻防用プラットフォーム。以前と変わらず11基のビッドステイヴで構成されており、シールドやビットオンフォームへの合体も可能。
- 機体の改修に合わせて外装のリニューアルが行われた他、今までは2基だけだったビームライフルとの合体機能がビット全てに追加されている。
- ビームサーベル
- 改修前と変わらずバックパック上部に2基が備わっており、ビームの色も変わらず青緑となっている。
- 頭部バルカン砲
- こちらも改修前と変わらず、頭部ブレードアンテナより上側に装備されている。
- ガンビットライフル
- 全てのビッドステイヴをビームライフルの銃身に接続した形態で、本機の最大兵装。
- この状態だと、掠めただけで戦闘用MSの脚部を融解させるほどの高威力のビームを発射できるようになったが、この時のビームの色は実戦用ではない出力の低い決闘仕様の状態であり、その力はまだ底を見せていない。 設定でも、対艦級の火力までビーム出力を引き上げることが可能になったとされている。
総じて、全体的に本格的な戦闘に向けて最適化された兵器のような様相を持つ。
ガンプラ
2023年3月18日に、HGで立体化。
改修前と同様、胸部シェルユニットにインモールド成型のパーツが使用されているが、ダブルサイドシールは貼りづらかったことを踏まえてか付属せず、通常のホイルシールが使用されている。
一通りのギミックが備わっており、ライフルの変形合体も一部差し替えで再現されている。
発売当日は待ちに待った改修型に加え、年度末決済もあってか30MS版トウカイテイオーにオプションパーツ、トミカのガンダムコラボ商品にポケモンカード、シン・仮面ライダー関連商品と沢山の新商品、注目商品が一斉に発売されたため、全国で開店前から長蛇の列を作る光景が見られた(昨今の品薄状態を考慮しても、それでも普段の倍以上に並んでいて、開店後も店内はごった返していたとされる。過去最高に人がいたとも)。
余談
- ガンダムシリーズ恒例の後期主人公機であると共に前作に続く改修された(乗り換えてない)珍しい主人公機となっているが、こちらは便宜上名前に(改修型)が追加されただけで、本来の名前はガンダムエアリアルのままというこれまた非常に珍しい名称形態を取っている(一応強化型ΖΖガンダムなどの前例はある)。そのためかスレッタも改修型のことは以前と変わらず「エアリアル」と呼んでいる。
- ちなみに英語名では「GUNDAM AERIAL REBUILD」という名称が取られている。
- 後半搭乗機としてあまりにも捻りのない名前から、視聴者の中には「もう一段階強化を残してるのでは?」という考察をしている者もいる。
関連動画
関連イラスト
関連タグ
- スレッタ・マーキュリー
- ガンダム・エアリアル
- ガンダム・ルブリス:同じ系列の機体にして、肩や腿周りの造形が非常に似ている。さながら、元のエアリアルにルブリスの要素を足したようにも見える。
ALERT
なんで……教えるの……
※以降から第13話以降のネタバレが記されます! ネタバレが嫌なユーザーはブラウザバックを強く推奨します!
ネタバラし……
ALERT
劇中の活躍(Season2以降)
プラント・クエタでの事件から学園に帰還したのち、改修中に溜まっていた決闘をまとめて消化。5連戦というハードな内容であったが、これに難なく勝利した。
オープンキャンパスに合わせて開催されたバトルロイヤル型のエキシビション『ランブルリング』でも出撃。チュチュのデミトレーナーとエランのファラクトが僚機となり、それをすり抜けてきたレネ・コスタのハインドリーや、さらに割って入ったラウダ・ニールのディランザと交戦する。
ソフィ・プロネのルブリスウル、ノレア・デュノクのルブリスソーンがガンヴォルヴァを引き連れて乱入した際には直前に約束していた"決闘"と称して実戦出力のルブリスウルに執拗に狙われ、「(エアリアルが暴力マシーンでないなら)何故武器を持っているのか」と問われ困惑するスレッタは防戦一方に。右フライトユニットを破壊されてしまう。
そのまま撃破される危険もあったが、ここでガンビットによる空間の掌握が発生。ルブリスウルのGUNDフォーマットに干渉し、さらにガンヴォルヴァのコントロールを奪い取る。それでもソフィは本機に迫り、その中にいる何者かを求めたが……
この戦闘の顛末はこちらを、エアリアルに隠された秘密についてはこちらのページ下部をご覧頂きたい。
ランブルリングでの事件後は地球寮に事件関与の疑いがかけられたため、デミトレーナー共々フロント管理社に接収されてしまう。
この時、エラン・ケレスがペイル社の命令により本機の奪取を試みるが、突如強制的にGUNDフォーマットとリンクさせられ、本機の中にいる何者かにも拒絶されたことで失敗に終わった。
地球寮の嫌疑が晴れると返却されたが、直後にミオリネの差し金により、スレッタが復学したグエルと決闘を行うことに。時間や資金の問題とニカの不在もあり、右フライトユニットを損失したまま決闘に臨むことになる。
フライトユニットなしでも高い本機の性能とグエル自身のトラウマによる不調により優勢で戦闘を進めるも、意思拡張AIの補助もあり反撃に出たダリルバルデによって左腕を切断される。
それに対抗すべくオーバーライドで敵機のドローンを奪い、致命的な損傷を与えたエアリアルは必殺のガンビットライフルをスタンバイ。この戦いはスレッタの勝利で終わる……かと思われた。
「ごめんね。」
クワイエット・ゼロによる悲願の成就のためにパーメットスコアの上昇が必要だったプロスペラと、これ以上彼女の計画や復讐、ガンダムなどにスレッタを関わらせたくなかったミオリネ。彼女たちの結託により、ミオリネがスレッタの端末に仕込んでいたアプリを起動。エアリアルは一切の機能を停止してしまう。
その隙を逃さなかったダリルバルデは満身創痍の状態ながらエアリアルのブレードアンテナを切断。決闘はグエルの勝利で終わり、無敗のGUND-ARM、エアリアルは初の敗北を喫する。
グエルが決闘に賭けていたのは「エアリアルを貰い受ける」こと。そして失意のスレッタの元に現れたミオリネは自身がスレッタを負けさせるためにエアリアルを止めたことを告げ、『取引』の終了と訣別を言い渡した。
スレッタはこの敗北によってホルダーの地位、ミオリネの花婿の地位、そして家族だったエアリアルを失うことに。
戦術試験区域の曇天の下、本機はただ、力無く跪くのみだった。