「効いた~!!お待たせ、今週のビックリドックリメカ~!!」(昭和版)
「エネルギーチャージ完了!今週のビックリドッキリメカ、発進!!」(平成版)
「ワオーン!!」
概要
タイムボカンシリーズ『ヤッターマン』に登場した、善玉の犬型ロボット。デザインは大河原邦男であり、消防車をモチーフにしたという。
頭のパーツなど消防服の意匠も取り込まれており、平成リメイク版でもヤッターマン1号から「(どちらかというと)昔ながらの消防士さん」と解説されている。
ヤッターマン1号とヤッターマン2号が両脇に陣取り、世界のどんなところにでも向かう。
ちなみにこの搭乗スタイルは、笹川ひろし総監督が子供の頃から憧れていたSLの脇につかまって合図する運転手の姿がもとになっている。
骨型の「メカの素」を食べることで、ファンファーレとともにビックリドッキリメカを生み出す。
他にも鼻から出す砲弾「チンジャラ砲」や、あまり使わないが消防車としての放水機能を持つ。
オリジナル版ではあまりやる気はなく、アイちゃんにおだてられないとなかなか乗り気にならない場面もあった(この性格は次作『ゼンダマン』のゼンダライオンに受け継がれ、さらに悪化した)。第45話でドロンボーメカと相打ちになって大破したが、改修により巨大メカ「ヤッターキング」として復活した。オープニングでは火炎放射機能を披露している。
さらに『タイムボカン王道復古』では、火力を思い切り増強した「ヤッターワンFZ」として登場した。テレビゲーム『ボカンですよ』では大型鉄球の連発やミサイル、拡散する放水攻撃などでプレイヤーを苦しめる。
2008年リメイク版
2008年リメイク版では正義感の強い性格になっている。ややくぐもった声になり、語尾に「~ワン」とつけるようになった。また、各所のディテールがより鋭角的になっている。
こちらの設定では火炎放射器は消防車らしくないとして没になっている(ちなみにコピー機体のヤッターゼロには搭載されている)。また、記憶メモリーは正義の心とともに結晶化して緑色の宝石になっており、これが無いとヤッターワンは本領を発揮できず、この状態で機能停止・再起動すると記憶・人格が失われて無機質な性格になってしまう。(この状態のヤッターワンに分離状態になったメモリーを食べさせることで元に戻る。)
尚、再起動の際のエンジンの起動方法は昭和版と同じクランクハンドル式である(劇場版で判明)。
劇場版およびテレビシリーズ最終局面においてプロトタイプである「ヤッターゼロ」のメモリーを組み込んだことにより戦闘能力が向上した「ヤッターキング」へと進化した。
昭和アニメと平成リメイクの関係としては意外なことに、平成版の方が安定していない。頭部左右の排気管にマフラーが付いていたりいなかったりするのだ。(平成版では基本的に排気管にはマフラーはついてない。)
スペック(平成リメイク版)
全長 | 3m |
---|---|
重さ | 1.1t |
最高速度 | 300km/h |
実写映画版
実写映画版では全身が真っ赤になり、より消防車としてのイメージが強くなった。
メカの素を食べてビックリドッキリメカを生み出すのはアニメ版と同様だが、チンジャラ砲や放水などの機能は搭載されておらず単体での戦闘力はアニメ版と比較して低めに設定されており、劇中でもドロンボーメカに一方的に攻撃されなすすべもないという描写が目立った。
こちらでも最終局面を前にしてヤッターキングへと改修された。
撮影では3DCGによる表現のほか、立体物が制作されている。
『夜ノヤッターマン』
最終話にて満を辞して登場。本作における他のヤッターメカと異なり味方側のメカである。
これまでとはビジュアルが大きく異なり、前に持ち手が付いたロケットエンジンから上向きの巨大な腕がせり出し、足は平べったい三角形、パトランプも頭のラインに沿った棒状と、空中戦に特化した戦闘ロボになっている。また、言葉を発するシーンはない。
新生ヤッターマンとなったガリナとアルエットと共に、巨大化したドクロベエと戦い勝利している。また、材料にサイボーグ化したアルエットの愛犬であるワンのパーツが組み込んであったため、彼女の呼びかけで覚醒する等ワンの意思が宿っているような描写が有る。
戦いが終わった後は、新たなるヤッターマンの象徴として原典と同様の姿へと改修された。
その他
更には2018年には逆襲の三悪人では戌年と言う事で、さりげなく冒頭にオブジェとして登場した。逆襲の三悪人はタイムボカン24の続編であり、ヤッターマンとは直接関係ないが、タイムボカンシリーズである事とタツノコプロ繋がりで登場したと思われる。