概要
アーティスト、イベント等で複数のドーム球場を巡って行うツアー(公演)。
一般的には5大ドームの名称が有名でありその場合以下の5会場を差す(会場の名称は2023年現在)。ドームの後のアーティストはその球場で初の音楽イベント開催となったアーティストを記載。
- 北海道『札幌ドーム』「B'z」
- 東京都『東京ドーム』「美空ひばり」
- 愛知県『バンテリンドームナゴヤ』「B'z」
- 大阪府『京セラドーム大阪』「globe」
- 福岡県『福岡PayPayドーム』「ドリームライブ in 福岡ドーム」(井上陽水、財津和夫、武田鉄矢、甲斐よしひろ、CHAGE&ASKA、藤井フミヤ、タモリによる合同ライブ)
また、以下の会場を加えて6大ドームとなるケースもある。
コンサート・ライブ会場のキャパシティ的には日本でも最大級(会場、ステージ設営によって異なるがいずれも3万〜5万人前後で、仮に5大ドーム全て2日間公演を行う場合の全体の動員数は40万人程度)であるため、ドーム公演を目標として掲げているアーティスト・コンテンツも多い。
メディアの呼称によって異なるが複数ヶ所でのドーム公演となると以下の場合を差すケースがほとんどである。
- 東西ドーム→東京、大阪での開催。
- 3大ドーム→上記の会場の中から3ヶ所での開催。
- 4大ドーム→札幌、西武を除く4ヶ所での開催。
札幌ドームの開場が2000年6月だったため、それ以前(1997年~2000年)は4大ドームであった。
近年の傾向
近年、純粋な形での5大ドーム(札幌・東京・ナゴヤ・京セラ・福岡)として開催されるケースが少なくなっている。
その理由として以下の事象が挙げられる。
また、ドーム球場は野球としての使用が第一であるためどの会場でもスケジュールは当然ながら球団の日程が優先される。
- ①札幌ドームの集客が困難なため、日程から外されるケース。
札幌ドームは北海道が地理、場所、アクセス的に困難な条件であることから、集客力があるアーティストでもチケットが完売することが少ないため日程から外される。開催しても1日のみのケースとなることがほとんどである。
- ②東京ドームの会場の日程確保が困難なため、首都圏公演のみ近隣の代替会場での開催となるケース。
東京ドームは地理、場所、アクセス的に優良な条件であること、近年、東京のみの単発的な開催で行うアーティスト・イベントも多数存在(アーティスト・コンテンツの中には東京ドームでの公演を目標と掲げているものもある)することから、会場の日程確保(特に土日祝日)が困難となっている。
やむを得ず東京のみ平日開催となるケース、どうしても土日祝日に開催したいため、近隣の代替会場(「西武ドーム」、「さいたまスーパーアリーナ」 、「味の素スタジアム」、「日産スタジアム」、「国立競技場」等)での開催となるケースも増えている。
これの派生版としてスタジアム会場を中心に行う『スタジアムツアー』というものがあり、
また、近年ではドーム会場とスタジアム会場を混在して『ドーム・スタジアムツアー(公演)』と称して開催されるケースもある。