データ
別名 | 身長 | 体重 | 出身地 |
---|---|---|---|
海象怪獣 | 57m(牙は18m) | 3万t | 北極→東京湾 |
第10話「牙の十字架は怪獣の墓場だ!」に登場
セイウチ(海象)が突然変異を起こした怪獣。
突如東京湾から地下を掘り進んで地上に現れた。
上陸した目的は不明だが、偶然破壊したケチャップ工場のケチャップを気に入って黙々と食べていたので空腹だったのかもしれない(しかもDVD収録特典の紹介欄では「好物のケチャップ」とまで書かれている)。長い牙は厚さ2mの鉄板もぶち抜く。
設定では皮下脂肪豊富な外皮はミサイルも通じないほどの強度であり、角には何千頭ものセイウチを操る力を持つらしい。この他、特筆すべき能力として地底のような暗い環境も見通す視力を持ち、水中を200ノットで、地中を時速300kmで移動できる。熱帯や寒帯など様々な環境にもすぐ適応してしまう恐ろしい生命力を持つ(出典:「ウルトラマンオフィシャルデータファイル」より)。
そんなデッパラスだが性格は大人しく、攻撃されている最中にも昼寝を始めるほど呑気。また鏡やガラスに写った自分の姿に興味津々であり、これを追いかけまわして頭部の角で突っつく等の行動にでたりとユーモラスな面もある。
しかし、怪獣故の巨体と食欲が理由で処分が決行され、ZATの作戦により倒すことに成功したと思われたが…。
再生デッパラス
前述の鏡に反応する習性を利用したZATの「ミラー作戦」で粉々にされたデッパラスが、一晩掛けて再生した姿。しかし体の一部が醜く爛れ、顔の右側に鰭のようなものがついていたりと、さながらゾンビのようなおぞましい姿となった。
再生前の記憶があるのか鏡を学習しており、二度目のミラー作戦には全く反応しなくなった。
新たに火炎放射能力を身に付けた他、頭部の角の攻撃力もハンパなく上がっており、あのアストロモンスのムチにも耐えたZAT本部の装甲に穴を開けるほど。さらには口の牙も射出可能となり、タロウの体を貫通する程の威力を見せた。
見た感じは致命傷になりそうだが、なんと何事もなかったかのように戦闘を続行していた。すごいぞタロウ。
劇中の行動
海から地下を掘り進みながら彼方此方に被害を与え、休暇中のZAT隊員が遊んでいた川に出現した。
ZATの攻撃を受ける最中に、東光太郎によって鏡に反応する習性が判り、それを利用したミラー作戦で埋め立て地におびき寄せられ、落とし穴に落ちた所を一斉攻撃で粉々にされた。
……そんな大穴をいつの間に掘ったのだろうか?
しかし穴の底でパワーアップして復活、ミラー作戦も通用せずZATの戦闘機部隊を退け、ZAT本部を強襲し角で甚大な被害を与えた(ZAT本部はアストロモンス以来の二度目の空中離脱をする羽目になった)。ウルトラマンタロウとの戦闘では押され気味であったが、牙を発射してタロウを串刺しにするという快挙を見せた。
しかし二本目の牙を投げ返されてダウンした所をストリウム光線で倒され今度こそ絶命。
タロウは自身に刺さっていた牙を抜き取ると、焼け跡に残っていた牙めがけて投げつける。
それはさながら十字架、デッパラスの墓標となった……。
その後の作品での登場
ウルトラゾーン
怪獣ことわざにてイラストという形だが久々に再登場。「壁に耳あり、障子にデッパラスあり」ということわざのモチーフになった。
ドラマパートの第15話「東京ジュラ紀」でも名前と鳴き声のみだが再登場。アカンバロの瞳の魔力で出現し、東京で暴れまわった。
ところでモングラーとデッパラスは明らかに新生代の生き物である。ジュラ紀ならゴモラとかグドンとか……
ウルトラマンZ
第2話にてモニターの画面に名前だけ登場。南極に休眠中の個体が確認されていたが、ゲネガーグの襲来によって地球各地の休眠中の怪獣達同様、生体反応が活発化したらしい。
何故か初代デッパラスもといモチーフのセイウチとは生息域が逆転しているが、これは後に登場したペギラにも同じことが言える。
ウルトラ忍法帖
荒神流編で再生前がシャドーの配下として登場。他の門下生共々人海戦術でウル忍に襲いかかるが、最期は頭部に苦無を突き立てられて倒された。
余談
光太郎役を演じた篠田三郎は、印象に残っている本作品の怪獣にデッパラスを挙げている。
再生デッパラスのスーツの傷部分は、前回登場したアリンドウの羽根が用いられた。