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カール・リヒテン・シュバルツの編集履歴

2023-08-15 18:21:54 バージョン

カール・リヒテン・シュバルツ

かーるりひてんしゅばるつ

漫画、およびアニメ『ゾイド-ZOIDS-』に登場するキャラクター。

CV:うえだゆうじ


概要

アニメ第1期『ゾイド-ZOIDS-』や漫画『機獣新世紀ZOIDS』、そして『公式ファンブック』に登場するガイロス帝国の軍人で、後に皇帝となる皇太子ルドルフの戦術シミュレーションの教師でもあり、作品内では高い人気を誇るキャラクターの一人。


バトルストーリー

ガイロス帝国陸軍少佐。

国防軍第1装甲師団に所属しており、開戦時は師団の第1大隊の隊長だったが、後の中佐への昇進に伴なって師団長となる。


帝国内でも名門とされるシュバルツ家の現当主で、有能な戦闘指揮官であると同時に優れたゾイドの操縦技術を兼ね備えた帝国軍の中でも屈指のエースパイロット。

加えて常に民や部下のことを考えている誠実な人柄、戦場では自ら前線に立って戦う勇猛さ、そして何より皇帝に対する篤い忠義心を併せ持っており、どれを取っても非の打ち所のないその高潔な人間性から「帝国の至宝」とまで謳われた英雄である。


幼帝のルドルフ・ツェッペリンに執政能力がないのを良い事に、祖国の復興を省みず両国を開戦へと導くプロイツェンには兵士の責務として従いつつも内心は苦々しく思っていたようで、共和国による本土進攻の際には一時停戦を持ちかけ、両軍共同の会談の場を設けた事もあった。


しかし、その情報はプロイツェンと同じ旧ゼネバス帝国出身者で固められた私兵集団「鉄竜騎兵団」によって察知されており、その刺客としてヨハン・H・シュタウフィン少佐の駆るライガーゼロイクスが放たれた。


これに対しシュバルツは、愛機のセイバータイガーSSで共和国軍のロブ・ハーマンらと共に応戦するが、乗機は大破し、彼自身も瀕死の重傷を負ってしまう。しかし、ライガーゼロイクスはハーマンの搭乗するケーニッヒウルフによって撃退される。


しかし、傷が完治していないにもかかわらず彼は無理を押して戦場へと向かい、ハーマン中佐と共に両国間の戦争がプロイツェンによる茶番であった事を説き、戦闘を停止させている。

プロイツェンが本性を現し、かつての祖国の再興を掲げ、PK(プロイツェン・ナイツ)師団を率いて首都ヴァルハラで反乱を起こした際には帝都奪還の為に共和国軍と共同戦線を張り、自らもルドルフ皇帝救助の為にアイアンコングを駆って官邸の地下通路を進行する。

プロイツェンの自爆によってヴァルハラは壊滅的な被害を被るも、シュバルツはルドルフと共にシェルターに退避しており無事だった。


戦争終結後は正式に共和国との間に友好関係が結ばれ、後のストーリーもネオゼネバス帝国とヘリック共和国との戦いにシフトしていった為、その後は登場していない。


PSゲームの『ゾイドタクティクス』ではネオゼネバス編の中盤に、凱龍輝に自ら乗り込んだ現皇帝ルドルフの護衛としてアーラ・バローネと共に参戦する。


ただし、この時の乗機が専用アイアンコングであるため、流石に時代遅れになっている。


アニメ

初登場時の階級は「帝国軍第四陸戦部隊少佐」

GF編での階級は「第一装甲師団長」で「大佐」コードナンバーは「ZA2077S83」


一人称は基本的に「私」だが、29話で士官学校時代の友人であるラルフと話している時のみ一人称が「俺」であった事から、素は恐らくこちらであろうと思われる。

カール

(青年期の容姿)

GF編から登場するトーマ・リヒャルト・シュバルツは彼の実弟であり、トーマからは「兄さん」と呼ばれ、「自分が最も尊敬する軍人」として慕われている。

また二人一緒に登場する時は任務中に「兄さん」と呼んでしまうトーマを「シュバルツ中尉」とたしなめるのがお約束となっている。


基本的な設定は上記のバトルストーリーに準じているが、アニメではさらに彼の人柄が掘り下げられており、戦争当時は敵対するヘリック共和国に対し、民間人など存在せず、共和国にいるだけで反乱軍であるといった風潮が強かった帝国軍の中で、民間人を巻きこんだ戦争に正義はないという信念を持ち、理不尽な命令に対してはたとえ相手が国の中枢に立つ人物であっても皮肉を交えて反論したり、自分の信念に反する戦闘の際には作戦行動を妨害した主人公バンに対して感謝の意を持つなど、明確には描かれていないものの劇中ではどちらかと言えば「悪」として描かれていた帝国軍内において、初登場回から異質の存在感を放っていた。


基本的にはクールながらかなりの饒舌家でもあり、帝国宰相ギュンター・プロイツェンから遠回しな圧力を受けても、「生憎私は前線の一将校でしかありません。元帥閣下の崇高なるご意思を理解するにはまだまだ未熟者であります」と返したり、同僚のラルフ少佐が放った「時代の流れを読め」という忠告に対しても「貴重な忠告だ。紙に書いて壁に張っておこう」と流したりと、上官、同僚、部下に対して程度の差は有れど、皮肉を以って相手の非を咎めたり、我を通すことも少なくない。

しかしその皮肉は視聴者に対してはほとんど嫌悪感を持たせず、むしろ彼の人気を上げる一端を担っている。


他にも「我々が忠誠を誓うのは皇帝陛下だけだ。けっしてあのプロイツェンなどではない。」「軍人は、責任から回避してはいかんのだよ。」「前線の兵は、功を焦ってはいかんのだよ。」「兵を下げろ。軍を全滅させる事が指揮官の仕事ではない。」など、帝国の軍人とは何かということを表すような名言、格言も多い。


射撃の腕前はかなりの物で、ガトリングでスリーパーゾイドを精密射撃して見せた事がある他、ハーマンからも射撃の腕を高く評価されており、グラヴィティカノンの砲撃手に任命される際「これ以上望めない最高のプロフェッショナル」と評された。

また、41話の回想シーンにて柔道をたしなんでいる描写があり、静止画であったものの相当の業を積んでいると思われる。

余談だが、この41話の回想シーンにおいてメリケンサックを付けた大の男を素手でノックアウトさせているカットがあった為に一部で「少年時代のシュバルツは結構やんちゃしてた説」が囁かれている。


少年編においては戦場でバンを見逃したり、亡き先帝ツェッペリンⅡ世(CV:糸博)の遺言により皇位簒奪を企むプロイツェンに偽物として命を狙われるルドルフ生存を画面越しに知ったため、ラルフに拘束されるもアーラ・バローネにより生じた隙を突き、ルドルフとバンたちを追撃するラルフの基地を自爆させるなど、ルドルフを守るバンたちには見えない形で彼らを助けている。

一度目のデスザウラーとの戦いにおいてはデスザウラーを止めるのに失敗したゴジュラスに代わり、アイアンコングの腕を関節駆動部位に捻じ込むなどしてデスザウラー撃破に大きく貢献した。


GF編においてもその人格は健在で、リーゼの罠によって自身の搭乗するアイアンコングMkⅡがコントロールを奪われた際、自分ごとコックピットを破壊して止めるようトーマに指示を下したり、デススティンガーが共和国首都を襲撃した際にはハーマンのシールドライガーと愛機のセイバータイガーで連携して立ち向かうなど、指揮官としてもゾイド乗りとしても優秀である。


ウルトラザウルス起動後はアイアンコングで防衛にあたり、グラヴィティカノン搭載後は管制指揮官及び砲撃手を務め、最後の最後まで活躍した。

帝国軍時代ではその立場故にさほど同僚に恵まれず、貧乏くじを引くことが多かったものの、ガーディアンフォースでは上記のとおり組織の中枢を担い、ハーマンとも酒を酌み交わす仲となった。


搭乗機

HMMセイバータイガー・シュバルツ仕様 箱絵アイアンコングHMM ダークホーン


彼の愛機には「SS(シュバルツ・スペシャル)」というネーミングが目立ち、回転式の速射砲いわゆるガトリング砲が必ずと言って良いほど装備されている事から、ファンの間で「ガトリング王子」なるニックネームがつけられた。


いずれの機体もタカラトミーコトブキヤによって立体化されている。


余談

黒百合の人

  • 初台詞回である第7話(姿だけは第6話が初登場だった)のみ、要塞の通信室でもゾイドのコックピット内でも「黒い百合」を愛でている描写があるが、それ以降のエピソードには一切黒百合は出て来ない。これは、おそらくはテンカワ・アキトおよびブラックサレナへのセルフオマージュである。
    • 「SS」機が「黒い」のも無関係ではないと思われる。

黒兄弟

  • 某アニメ雑誌の監督インタビューにおいて、ガーディアンフォース編(以下GF編)で27歳と記載されていたことから、逆算して少年編における年齢はおそらく25歳だろうというのがファンの間では通説になっている。つまり、トーマとはかなり年が離れていると思われる。

関連イラスト

兄さんは大佐シュバルツ・スペシャル


関連タグ

ゾイド 軍人 トーマ・リヒャルト・シュバルツ

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