桂言葉
かつらことのは
プロフィール
概要
SchoolDaysをはじめ、関連作品であるSummerDaysやCrossDays、ShinyDaysなどのメインキャラクターを担う。
人物
いわゆる温室育ちのお嬢様。経営コンサルタントの母、不動産業に携わっている父を持ち、実家はとても裕福。
100cmオーバーの爆乳に加え、端麗な顔立ちという人目を惹く容姿。常におっとりした物腰で丁寧口調を用いる。裕福な家庭環境ゆえに一般感覚とズレた面も見受けられ、クラスの女子からはあまり好かれていない(特に甘露寺七海や加藤乙女からは毛嫌いされている)。
居合いの経験があり(SummerDays参照)、笹の葉から落ちてきた水滴を見切って真っ二つにするほどの腕前。かなりの料理下手だが、母直伝のレモネード作りは得意。
恋愛面に関しては奥手だが、誠への想いは頑固。ルートによっては色仕掛けも厭わないなど、非常に大胆なシーンも垣間見える。
ヤンデレ
本キャラクターを語るうえで避けて通れない最重要ポイント。
その悲惨すぎる境遇やキャラクター性、多くの印象的なセリフを残したことが相まって、ゲーム界を代表するヤンデレキャラに扱われている。
キャラの精神崩壊の主な原因は、あくまで周囲の嫉妬と嫌悪から受けた酷薄ないじめや、友人だったはずの西園寺世界と、思いを寄せていたはずの誠の裏切り行為にあるため、後天的なヤンデレである。
ルートによっては、世界を粛正している。
評価
原作・アニメ版の影響により擁護される機会が多いものの、実際のところ意見が分かれている。
良く言えば「引っ込み思案で大人しい」、悪く言えば「意気地なしの内弁慶」という性格は、学校内における言動と妹・心に対する態度から見て取れる。誠や世界にばかり非難が集中しているものの、言葉自身も決して褒められたキャラクターではない。
物語序盤はとにかく消極的なスタンスが目立ち、仲介人である世界にほとんど頼り切っていた。告白を受け入れた理由も「以前から気になっていた」という軽い経緯。交際直後もどこか迷っている様子があり、誠に対する想い自体が希薄であった。
案の定すぐさま気持ちにズレが生じていき、誠は不器用ながらも向き合おうとしていたが、言葉に至ってはそれすら応じようとしなかった。挙句の果てに「男子が苦手だった」とカミングアウトし、ルートによっては誠を露骨なまでに避けるなど、恋愛感情を疑いたくなるレベル。
これらは誠に対し、あまりに失礼な話であった。その結果、世界の略奪愛を後押しする展開につながり、物語における火種を生んでしまう。
誠の気持ちが親身であった世界にどんどん傾いていき、その事実を知ったことで重い腰をようやく上げる。態度を一変させて再度すり寄ろうと試みるものの、いずれも世界と親密になった後である。誠にしても今さらな話であり、実際ほとんどのルートで世界を選んでしまう。
さらに向かい風は重なり、サブヒロインの加藤乙女やその取り巻きと対立を深め、陰湿なイジメに発展(イジメに関しては、世界は完全ノータッチ)。やがて精神を病んだ言葉は、世界殺害や投身自殺に至ってしまい、ルートによっては逆恨みに近い描写もある。
一般的には「世界の略奪愛」というイメージが強いものの、第三者の視点からすれば非常に微妙なラインである。見方を変えれば「自然消滅+鞍替え」という捉え方もできる。痴漢やイジメに遭っていた過去を踏まえても、最初から真摯なスタンスを取るべきだった感が否めず、後の惨劇も起こらなかった可能性がある。
これらの愚行が災いし、一部のユーザーからは「不幸に陥ったのは、自分が悪いんじゃない?」「誠の気持ちをさんざん踏み躙っといて、被害者ヅラするな」などと囁かれ、『Summer Days』以降の判官贔屓ぶりに疑問を唱えるファンも多い。
担当した声優陣からは人格面で『理解』は得られたものの、『共感』までは得られなかった。PC版の遠野そよぎに至っては、「実は世界推しだった」とすら評されている。
実際のところ、体験版では世界の方が人気だった。製作陣もまた共感を得やすいキャラクターとしては作られておらず、存在していた多くの言葉ルートが没になり、その状態のまま世に出たことも影響している。