誘導分岐
- ギリシャ神話の女神の一人。英雄アキレウスの母親。
- 『聖闘士星矢』のキャラクター。⇒マーメイドのテティス
- 『美少女戦士セーラームーン』のキャラクター。⇒妖魔テティス
- 『ファイアーエムブレム聖魔の光石』のキャラクター。⇒テティス(聖魔の光石)
- 『ロードオブヴァーミリオン』に登場するキャラクター。⇒テティス(LoV)
- 『ロマンシングサガ2』の登場人物。⇒ネレイド(ロマサガ2)
- 『ロックマンゼクスアドベント』の登場人物。⇒テティス(ロックマン)
- 『千年戦争アイギス』の登場人物。⇒白百合騎士テティス
- 『ラストオリジン』の登場人物。⇒MH-4テティス
概要
老海神ネーレウスが、ティーターンの一人オケアノスの娘ドーリスとのあいだにもうけた海の女神たち「ネーレーイス(ネレイド)」の一人。
名前が似ているテテュスは祖母。
大神ゼウスと海神ポセイドンは彼女に恋し、三角関係の様相を呈した。しかし彼女は「父親より優れた息子を生む」という運命(権能とも言われている)を持っており、この秘密はテミス(あるいはプロメテウス)の予言によって知らされることになる。つまりゼウスが彼女との間に子をもうければ、自身がかつて父親のクロノスに対してしたように、最高神の座を追われる危険が生じるわけである。
いかに好色のゼウスと言えども最高神の地位には代えられなかったのだろう。ゼウスが目当ての女性を諦めたレアケースである。
同じ理由からポセイドンも身を引き、彼女は不本意ながら人間の王ペレウスと結婚することになる。その結婚式は神々も参列して盛大に祝われたが、その中でのあるトラブルが、人間界に大戦争をもたらすことになってしまう……。
ペレウスも優れた勇者だったが、「父親より優れた息子を生む」という運命通り、彼を上回る大英雄となったアキレウスをもうける。ペレウスから逃げる試みはケイローンが王に与えた智慧により阻まれたが、ケイローンはアキレウスの善き師となった。
テティスはアキレウスを深く愛し、冥府の河ステュクスの水に疲らせて不死身にしようとしたり(つかんでいたアキレス腱あたりは濡れなかったため不死にならなかった)、「トロイア戦争に参戦すれば命を落とす」という死の予言が成就しないよう忠告したりしている。
この事から『父親より優れた息子を産む』という権能の正体は『産まれた我が子を溺愛した結果、父親を超えてしまう』という凄まじいまでの母の愛と言える。
ヘラの子として産まれたヘパイストスは、醜い容姿であったため忌み嫌われ、海に投げ捨てられた。それを見つけたテティスは憐れんで、彼を養育した。
ヘパイストスは成長すると、テティスに手作りの宝石を贈って礼を言い、オリュンポス山を登って行った(このおかげかヘパイストスはヘラの子だがギリシャ神話では悪神としても疫病神としても扱われていない)。
この縁で、トロイア戦争ではヘパイストスにアキレウスの防具を作るよう依頼している。