プロフィール
| 真名 | ドゥリーヨダナ |
|---|---|
| クラス | バーサーカー |
| 性別 | 男性 |
| 身長 | 190cm |
| 体重 | 90kg |
| 出典 | マハーバーラタ |
| 地域 | インド |
| 属性 | 秩序・悪・地 |
| 好きなもの | 賭け事（特に絶対勝つギャンブル） |
| 嫌いなもの | 恥をかかされること、パーンダヴァ五兄弟 |
| ILLUST | pako |
| CV | 藤沼建人 |
兄弟喧嘩には我関せずの主義。
概要
『Fate/Grand Order』に登場するバーサーカークラスのサーヴァント。レアリティは☆4。
奏章Ⅰ『虚数羅針内界 ペーパームーン』の主要キャラとして登場する。
真名
聖仙より祝福のマントラを受けた王妃ガーンダーリーから1つの肉塊として生まれ、切り分けられギーの入った壺で培養されたそれぞれが100人の兄弟と1人の末妹に成長したという「カウラヴァ百王子」の長兄。
原典では権力を巡って対立するパーンダヴァ兄弟を破滅させようと奸計を巡らせ、カルナやアシュヴァッターマンが所属するカウラヴァ陣営のボスとしてヴィラン的立場をとる。
特にビーマとの関係は最悪で、ドゥリーヨダナは武勇に優れたビーマを妬み、ビーマはドゥリーヨダナを卑怯だと嫌っていたため幾度となく殺し合った。
こうした生来のトラブルメーカー気質である事を天が悟ったか、出生と同時に様々な凶兆が起きた事から、悪魔カリの化身とも語られたほど。
一方、カルナが身分の問題で実力を評価されなかったことに憤慨し、彼を一国一城の主に据えるなど、単なる憎まれ役に留まらない人情家としても描かれている。
その際『大河の源流や傑物の出自など、問い質すだけ下らない！』と啖呵を切る等、身分の差が絶対的だった紀元前のインドには、余りにも新しすぎた開明的思想の持ち主でもあった。
人物
引き締まった肉体に優雅な舞踏衣装を纏った男性サーバント。
一人称は「わし様」。軽薄そうな振る舞いが目立ち、実際お調子者で自尊心が高く自分勝手。
自分の欲望というものに極めて正直で、気に入ったものはすぐに欲しがり、他人の名声もすぐに羨み、それらを手に入れるためなら不正でも何でも悪びれず行う。
その欲深さ気の多さは本人も自負しており、「世界全てを手に入れれば、わし様の望みも自ずと叶うって寸法よ！」と誰憚ることなく豪語する程。
他人に対しても、メリットや打算のもと息を吸うように利用しようと画策するも、『コイツなんか企んでるな』と思われるぐらいには考えてる事が分かりやすく、結果として逆に裏表がなくなっている。一応、王や長兄としての責任感はしっかり持っており、身内に対しては意外な器量や面倒見の良さを見せる事も多い。
そんな本人も能力自体は決して弱くなく、むしろ並大抵の勇士を凌駕する武力を鍛え上げており、宿敵のビーマも「棍棒術の腕前は相当」と認める一流のレベル。
だが、彼に正々堂々戦果を勝ち取ろうとする気はサラサラ無く、いつも妙にセコい手段・言動を頻発するなど小物臭い。 これは彼が「卑怯も努力の一種」だと捉えているからで、試行錯誤で効率を高めたり才能の差を埋めることの何が悪いという考えから。
特に生まれながら優れていたパーンダヴァへの嫉妬心や対抗心は強く、向こうが使わないと信じていた"ズル"を武器に食い下がっていた。
基本的には王や長兄の権威大好きなので滅多にある事ではないが、それらさえかなぐり捨て一人の男としての面が露わになった場面では「俺」と言うシーンも。
お世辞にも善人とは言えない問題人物である事は否定できないが、逆に石を投げられるような外道や冷血漢にも決して走らない、不思議なバランスの持ち主。
潔いゴーイングマイウェイな魅力に惹かれる者もいれば、実際に関わりたくはないと思う者もいるだろう。合わない者とは決して合わないのがドゥリーヨダナである。
能力
戦闘では、荒々しい棍棒術を駆使して戦っている。
モーション中では、棍棒を旋回させての棒術を主体としつつ、連続足蹴り、棍棒に炎を纏わせての打撃や回転させての投擲、敵の斜め上から3個の大岩を落下させるなどの攻撃も披露する。
エクストラアタックでは、生前の部下達を召喚しており、カルナに『梵天よ、地を覆え』を発射させたり、アシュヴァッターマンに炎のパンチを放たせたりしている。
ステータス
インド神話における一悪役ということもあり、ほとんどクラススキルの恩恵を受けてないにもかかわらずステータスは敏捷以外かなり優秀。
「絶対に勝つギャンブル」が好きと公言してる割に幸運値も高め。
保有スキル
| 狂化(E−) | バーサーカーのクラススキル。理性と引き換えに驚異的な暴力を所持者に宿すスキル。かなりの低ランクで、マイナスまで付くのは拳闘王以来である。 |
|---|---|
| 人悪のカリスマ(B−) | 彼の持つ人間味に溢れたカリスマを示すスキル。彼はすぐに人を嫉み、羨み、そして憎む小心者ではあったが、同時に見捨てられない魅力を具えていた。様々な悪行や褒められない行為の結果として大戦争の引き金を引いたにもかかわらず、カウラヴァ側の旗頭として大戦争を戦ったという事は、彼についていく者もそれだけいたという事である。もし彼が単なる小悪党であったとしたらそれほどの人間はついてこなかっただろう。クルの王族として、一定の魅力、評価される人間性を持っていたと考えられる。とはいえ合わない者には全く合わない。十九八九『カリスマ』の亜種スキルだと思われる。 |
| 棍棒術(A) | 詳細不明。宿敵であるビーマと同スキルで同ランク。 |
| 凶兆の申し子(EX) | 彼が生まれた時、様々な不吉な現象が起こったとされる。一族に災いを呼ぶとして、識者は王にその子を棄てる事を勧めたが、王は受け入れなかった。結果として彼は一族に滅びを齎す大戦争を引き起こす事になる。また、彼は悪魔カリの化身であるとも語られている。敵の弱体耐性をダウン。 |
宝具
一より生まれし百王子（ジャイ・カウラヴァ）
- ランク：A
- 種別：対軍宝具
- レンジ：1〜50
- 最大捕捉：100人
「兄弟達よ！」
「此処に在るは我らが勝利。百の王子が集いて地を駆け吠える。蹂躙せよ、我が最強の軍団よ！『一より生まれし百王子（ジャイ・カウラヴァ）』！！」
カウラヴァの勝利、カウラヴァ万歳、を意味する（バーフバリを視聴した人には「ジャイ・マヒシュマティ！」をそのままカウラヴァに置き換えたものなのでピンときたかもしれない）。
ドリタラーシュトラとガーンダーリーの子たち、カウラヴァの長兄として、一つの肉塊より生まれた百王子たちを一斉に召喚する宝具。
同じ肉塊より生まれたものである以上、霊魂的に弟たちはドゥリーヨダナと同一存在であるとも言え、その繋がりを利用して強引に喚び出される、武装した王子たちで構成された一軍。
その中にはドゥフシャーサナやヴィカルナなど名が知られている者もいるが、征服王の軍勢のように一人一人が全て名だたる英雄というわけではない。それでも彼らは古き時代、神話の大戦争を戦った者たちであり、五王子やドゥリーヨダナと同じように武芸を学んだ戦士。血の繋がりによる高い連携力を見せることで、たいていの相手はその数で押し切れる。
稀にカルナやアシュヴァッターマンが現れて加勢してくれるレア演出がある。
ゲーム上での性能
全体Arts宝具持ちのクリティカルアタッカー。自前のスキルでスターを調達できるため星出し役としての起用も視野に入る。 欠点はストーリー限定召喚のため宝具Lvを上げにくいこと、バーサーカー特有の紙装甲に加え、通常攻撃時のNP獲得量の低さ。スキルや礼装での補助がないと宝具発動にこぎ着けることさえできない。
また、実装済みのインド出身サーヴァントで初の神性系スキルを持たないサーヴァントであり、代わりに魔性属性を持つ。魔性持ちを対象としたバフはメドゥーサ(セイバー)しか所持していないため味方としては旨みに欠けるが、敵対峙にはラーマをはじめとした魔性特攻がよく刺さる。
関連人物
生前
心の友その1。パーンダヴァ五兄弟に吠え面をかかせてやろうと誘っている。
彼からはマテリアルや第1部5章など、要所要所で人物像について言及されていた。
心の友その2。自身の死の直前にビーマの討伐を任せるだけあり信頼は厚く、「勝った！」とこれからの戦いでの勝ちを確信している。あちらからは「旦那」と呼ばれているらしい。
パーンダヴァ五兄弟の次男にして、自身の永遠の宿敵。彼がカルデアにいることを知ると、アピールと言いつつややこじつけ気味なイメージダウンで、自分の方が優れていると主張してくる。
ちなみにドゥリーヨダナのすぐ下の弟ドゥフシャーサナとも因縁がある。
宿敵パーンダヴァ五兄弟の三男。カルナを卑怯な手を使って殺したことを恨んでいるが、真正面からは関わりたくないようで、カルデアにアルジュナが居ることを知ると、急にお腹が痛くなってきたと言って話を無理矢理終わらせている。
99人の弟達
宝具開放時に召喚される残り99人の弟達。
数が多すぎて大変だったそうだが、似たような性格だったため仲はいい。
そんな彼の兄弟は実はこの弟達だけではなく……？
Fate/Grand Order
ペーパームーンで契約したマスター。
しょっちゅう口喧嘩をするものの、割りと相性自体は良好である。
カルデアで契約したマスター。
ワガママで振り回したり、卑怯上等な思考や作戦を吹き込もうとしたりしてくるが、彼/彼女が望むならば国すらも与えてやろうとしたりなど、目にかけてはいる様子。
悪魔カリに関する神性を内包している女王。その点からか相性の良さを感じ、茶に誘おうとしたがそそくさと逃げて行ってしまった。
信仰してはいるものの、依代がアレなせいで本物と信じておらず、マスターにも冗談のセンスを磨いておけと言った。
試練を求める邪竜。ドゥリーヨダナは「自分を脅威と見て殺しに来た」と思い込んだようだが、彼の性根を見て呆れたのか、ため息をつきながら去って行った。
神話のヴィランである彼にさえ「ああはなるまい」と言わしめた外道。
カルナ曰く「放っておけない、似ている男」。出会ったらどうなるのか気になるところ。
「味方を召喚する宝具持ち」「俗っぽく憎めないカリスマ性」等いろいろ共通点のあるサーヴァントとしての先輩。関連人物から度々言及され、『FGO』で満を持して登場した点も共通。
余談
- 一人称が「わし様」
- 宝具ダメージを受けると「待て！金ならある！」と命乞いしてくる
- ビーマを持っていると「浮気者！」と嫉妬を剥き出しにする
- 種火を食わせると「飽きた」と言ってくる
など、『FGO』実装時はソシャゲキャラにあるまじき突き抜けた小物ぶりで話題になった。
人間の欲どしさとバイタリティの臨界を極めんが如きその在り様から、マスター達からついた渾名が『サーヴァント界の両津勘吉』。
また、原典において弟達のうちヴィカルナは、賽子賭博の件でドラウパディーを無理矢理引きずり連れてきた事をやり過ぎだと非難しており（この為か五兄弟は、敵陣営のうち彼の死には涙を流し悼んだとされる）、同い年で異母弟のユユツは、ビーマを毒殺から救い出し途中からパーンダヴァ陣営に寝返った事で戦争から生還しているため、必ずしも全員が五兄弟に恨みを抱いていた訳では無かった様である。
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ここから先『虚数羅針内界 ペーパームーン』終盤のネタバレありにつき注意
ある存在曰く、英霊ドゥリーヨダナは特殊な存在であり、百王子の長兄である彼を構成する重要な要素として、宝具によって召喚される99人の弟と妹が概念的に重なった状態にあるとの事。
そのためか記憶が欠けた状態であっても、黒幕によって自身から分離されてしまった妹を無意識に探していたことが判明する。このため、カルデアでは妹も（戦闘には出ないものの）百王子の一員として一緒に召喚されている可能性が非常に高い。
また上記伝承の通り、ビーマに対する敵意は羨望や憧れも含んだものであるため、彼らが（5兄弟はパーンドゥ本人の実子ではないが名目上）従兄弟でもあることから、一部では桜要素もあるのではないかといわれている。
