概要
インドの叙事詩ファンタジーアクション映画シリーズであり、インドの代表的叙事詩である『マハーバーラタ』から強いインスピレーションを得て、S・S・ラージャマウリ監督の下、人気俳優のプラバースが主演を務め製作され、シリーズ第1作が2015年7月10日に公開された。
本作はインド国内だけでも歴代の興行収入記録を更新する人気を博し、海外でも多くの国際映画祭に取り上げられ、高い興行収入を記録する大ヒットとなった。
日本においても少し遅れて2017年4月8日に劇場公開された。
2019年には、何と日本最古のSF賞である星雲賞のメディア部門にノミネート。同じ年の洋画ではパシフィック・リム:アップライジングやレディ・プレイヤー1もノミネートされているのだが、ジャンル的にもまさか……と言えるかもしれない。
あらすじ
古代インドのとある時代。
南部地方に存在する大国であるマヒシュマティ王国の女性シヴァガミはある赤ん坊を守るために巨大な滝を挟み王国から遥か下へ逃れようとしたが、矢傷に加え追手の兵士たちから逃れる最中に足を滑らせて川に落ちてしまう。
自身はもう助からないことを悟ったシヴァガミは、ヒンドゥー教の神であるシヴァ神に「自分の命と引き換えに、この子“マヘンドラ・バーフバリ”を救って欲しい」と祈りを捧げて赤ん坊を抱き上げながら川に呑まれていった。
その翌日、付近の村の人々が泣き声に気づいたことで赤ん坊は救われ、シヴドゥと名付けられたその子は村長の夫婦によって育てられることとなった。
それから25年後、逞しい青年に成長したシヴドゥは、巨大な滝を挟んで村の遥か高く上にある世界に心惹かれ、よじ登っては義母に心配されていた。ある日シヴドゥは、滝を流れてきた奇妙な仮面を見つけ、それを機に彼の運命が大きく動き始める…
登場人物
登場人物 | 俳優 | 日本語吹替 |
---|---|---|
シヴドゥ/マヘンドラ・バーフバリ | プラバース | 小山力也 |
アヴァンティカ | タマンナー | 佐藤利奈 |
カッタッパ | サティヤラージ | 麦人 |
アマレンドラ・バーフバリ | プラバース | 小山力也 |
デーヴァセーナ | アヌシュカ・シェッティ | 今泉葉子 |
バラーラデーヴァ | ラーナー・ダッグバーティ | 山野井仁 |
ビッジャラデーヴァ | ナーサル | あべそういち |
シヴァガミ | ラムヤ・クリシュナ | 杉山滋美 |
予告編
バーフバリ 伝説誕生(原題:Baahubali: The Beginning)
バーフバリ 王の凱旋(原題:Baahubali 2: The Conclusion)
アニメ版
映画では語られなかった物語が描かれており、映画と同じキャストが演じている。
予告編
余談
- インドにおいては、地域・時代にもよるが、「父親同士が兄弟である従兄弟を兄弟として扱う」「兄弟姉妹と従兄弟・従姉妹の区別が曖昧」という風習が有った。アマレンドラ・バーフバリとバラーラデーヴァがシーンによって兄弟と呼ばれたり従兄弟と呼ばれるのは、アマレンドラがシヴァガミの養子(扱い)だっただけでなく、この風習も一因と思われる。
- 更に余談だが釈迦の同族出身の弟子の内、文献によって「釈迦の兄弟」になっていたり「釈迦の従兄弟」になっていたりする者が居るのは、この風習によるもの。
関連タグ
白倉伸一郎……この映画を「真剣に作っているあまり、泣いてしまう」と大絶賛し、10回も鑑賞したほど。