原題は「Inside Out」。日本語で「裏返し」を意味する。
人間の「感情」「脳」「心」をテーマとしたファンタジーである。
キャッチコピーは「これは、あなたの物語―」。
概要
2015年6月19日に全米で公開されたピクサー・アニメーション・スタジオのCGアニメーション映画。
ピクサーの長編アニメーション20周年記念作品となる。
日本では2015年7月18日に公開。
第88回アカデミー賞にて「長編アニメーション賞」を受賞。
日本ではピクサー初となる、日本版オリジナルの主題歌が制作された。
DREAMSCOMETRUEによる「愛しのライリー」という曲だが、作中のエンディングに使用されるわけではなく、何故か本編の上映前にフルコーラス映像が流れるため「映画を見に来たのにドリカムのPVを見せられる意味がわからない」とウォルト・ディズニー・ジャパンのおかしな商法への批判が集中した。(「アナと雪の女王」のレリゴーのような日本での楽曲ヒットを強引に狙ったものというのが、大方の分析である)
評価
アメリカの著名な映画格付けサイト「ロッテントマト」ではアカデミー賞を受賞した同監督の「カールじいさんの空飛ぶ家」と並ぶ98%という高評価を得て大ヒットした。
しかしながら、下記参照動画のように宇多丸や町山智浩など映画ファンや評論家からは絶賛されたものの、日本での人気は何故かふるわずヒットには至らなかった。
上述のアカデミー賞のほか、第73回ゴールデングローブ賞など、ほぼすべての映画賞のアニメ部門を制覇しており「ピクサーの一つの到達点」とも評されている。
訴訟問題
ディズニーにはよくあることだが、本作も著作権侵害だとして3回ほど訴訟されている。
あらすじ
11歳の少女ライリーの頭の中に存在する5つの感情たち…ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、そしてカナシミ。
ライリーの誕生や成長と共に生まれた彼らは、彼女を守り幸せにするために日々奮闘。
だが、ライリーを悲しませることしかできない「カナシミ」の役割だけは、謎に包まれていた。
ある日、ライリーは父親の仕事の都合で、生まれ育ったミネソタの田舎町を離れ、慣れない大都会サンフランシスコへ引っ越すことになる。
不安定に陥ったライリーの心は、感情たちにも大事件を巻き起こし、ライリーの思い出が詰まった"思い出ボール"(他の記憶ボールと異なり、その人のアイデンティティや人格や価値観を形成する重要な記憶。ライリーの場合「アイスホッケーで皆に讃えられた記憶」などがあり、それ故に「アイスホッケーが大好き」である。)に触れようとしたカナシミと、それを止めようとしたヨロコビがボールを吸い込むチューブへ吸い込まれて、頭の中の司令部から消えてしまう。
「ヨロコビ」と「カナシミ」、2つの大切な感情を失ったライリーの心は、このままでは壊れてしまう。
はたして感情たちは、ライリーを救うことができるのだろうか?
そして、カナシミに隠された、驚くべき「秘密」とは…?
登場キャラクター
ライリー・アンダーソン(CV:ケイトリン・ディアス/伊集院茉衣)の頭の中にいる感情たち。
それぞれが感情を元にした名前にしており、公開される国ごとの言語に変更しているためか、全世界で合わせて42種類の名前がつけられている。
ライリーの感情たち
カナシミ(SADNESS)(CV:フィリス・スミス/大竹しのぶ)
ムカムカ(DISGUST)(CV:ミンディ・カリング/小松由佳)
ライリーの心の中にいる「イマジナリーフレンド」
ビンボン(Bing Bong)(CV:リチャード・カインド/佐藤二朗)
関連批評
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関連タグ
はたらく細胞 同じく体の中を舞台としているが、こちらは細胞を擬人化させている。