ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

オリジナル10の編集履歴

2023-10-10 15:36:55 バージョン

オリジナル10

おりじなるてん

オリジナル10とは、1992年の日本プロサッカーリーグ(Jリーグ)発足時に加盟した10クラブを指す通称。

Jリーグの発足に当たり、初代Jリーグチェアマンを務めた川淵三郎をはじめとする準備陣は「クラブの法人化」「ホームタウンの確立」「1万5000人以上収容可能なナイター設備付きの競技場の確保」「18人以上のプロ選手との契約」「下部組織の運営」など7つの参加要件を提示。大半のサッカーチームが企業の傘下にある実業団だった当時としては相応に高いハードルとも思われたが、1990年6月までに合計20団体から応募が届いた。当初はこのうち8クラブにまで絞り込む予定であったが、バブル景気の下、当時活発だった企業の社会貢献ブームもあって、加盟を熱望する団体があまりにも多いため初年度参加クラブを10クラブに枠を広げることとなり、これがオリジナル10へとつながる。


地域バランスなどを考慮して、まずはJSL1部加盟クラブである古河電工(東日本JR古河)三菱自工読売クラブ日産自動車全日空(全日空佐藤工業)トヨタ自動車松下電器マツダの8クラブのプロ化が決定。

残りの2枠は清水市民クラブヤマハ発動機ヤンマー日立製作所フジタ住友金属の6クラブの争奪戦となった。


この中で、清水市民クラブは母体である清水FCが日本サッカーのリーグ構成における「4部」相当のリーグである静岡県リーグ所属にとどまっており戦力面での問題があったものの、1991年の高校総体サッカー競技のためにつくられた日本平運動公園球技場があったことなど、他の参加要件が他クラブに比べて有利であり、まず一枠を清水が確保した。


残り一枠については、天皇杯優勝経験のあるヤマハヤンマー日立フジタの中から1クラブを選出することがほぼ決まっており、JSL2部所属で天皇杯優勝経験もない住友金属については当時の鹿島町長や住友金属幹部らに川淵氏が「住友金属さんの加盟は99.9999%無理ですよ」と公言するほど分が悪かったが、それでも諦めない住友金属関係者に対し、川淵氏は「観客席に屋根の付いた1万5000人収容のサッカー専用競技場を建設できるなら考えましょう」と発言。参加をあきらめさせるためにはなった言葉だったがこれに対して当時の茨城県知事・竹内藤男氏が屋根付きの専用スタジアムを建設することを確約したことが決定的な要因になり、逆転で住友金属が最後の一枠に埋まることとなった。


クラブ一覧


クラブ名前身ホームタウン発足時のホームタウン前身の発足年開幕前年度所属
鹿島アントラーズ住友金属工業蹴球団茨城県鹿嶋市大阪府1947年JSL2部
ジェフユナイテッド千葉古河電工千葉県市原市横浜市1946年JSL1部
浦和レッズ三菱自工埼玉県浦和市兵庫県1950年JSL1部
ヴェルディ川崎読売クラブ神奈川県川崎市東京都1969年JSL1部
横浜マリノス日産自動車神奈川県横浜市神奈川県横浜市1972年JSL1部
横浜フリューゲルス全日空サッカークラブ神奈川県横浜市横浜市1964年JSL1部
清水エスパルス清水FC静岡県清水市清水市1956年実業団ではないので未表記
名古屋グランパストヨタ自動車愛知県名古屋市静岡県1939年JSL1部
ガンバ大阪松下電器大阪府吹田市1980年大阪府JSL1部
サンフレッチェ広島マツダ広島県広島市広島県1938年JSL1部

なお、鹿島アントラーズと清水エスパルスは現在のホームタウンの名前が異なっているが、これはホームタウンの合併や吸収が発足後のため、発足時の地名を採用している。また、ホームタウンが追加されたクラブも存在する。


降格

1999年よりJ2リーグが設立されると、毎年昇格、降格争いが起こり、オリジナル10のクラブにも降格したクラブも存在する。2023年現在、清水、千葉、東京はJ2リーグ所属で、他はJ1。

なお、鹿島アントラーズと横浜F・マリノスは2023年現在も降格経験がなく30年間J1に居続けているため未表記とする。


クラブ降格年降格回数最終復帰年現在
浦和1999年1回2000年J1
市原2009年1回以降復帰無しJ2
川崎V2005年、2008年2回2007年J2
清水2015年、2022年2回2016年J2
名古屋2016年1回2017年J1
G大阪2012年1回2013年J1
広島2002年、2007年2回2008年J1

各クラブのタイトル(2023年6月現在)

2023年現在、全てのクラブがタイトル経験があり、うち8クラブはリーグ優勝を経験している。

ここでは、J1リーグ、天皇杯JリーグカップALCの4つを対象とする。なお、ここでは発足後のみを表記し、前身時代は含まない。


クラブ初獲得年最終獲得年内容
鹿島20冠1996年2018年(リーグ8回、天皇杯5回、リーグカップ6回、ACL1回)
市原2冠2005年2006年(リーグカップ2回)
浦和10冠2003年2023年(リーグ1回、天皇杯4回、リーグカップ2回、ACL3回)
川崎V7冠1992年2004年(リーグ2回、天皇杯2回、リーグカップ3回)
横浜M8冠1992年2022年リーグ5回、リーグカップ1回、天皇杯2回
横浜F2冠1993年1999年(天皇杯2回)
清水2冠1996年2001年(天皇杯1回、リーグカップ1回)
名古屋4冠1995年2021年(リーグ1回、天皇杯2回、リーグカップ1回)
G大阪9冠2005年2015年(リーグ2回、天皇杯4回、リーグカップ2回、ACL1回)
広島4冠2012年2022年(リーグ3回、リーグカップ1回)
問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました

見出し単位で編集できるようになりました