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「フィレネの平和のため、そして、あなたのためなら…わたしは手を汚す覚悟ができています。」

プロフィール

性別
誕生日12の月18の日
身長155cm
個人スキル平和の花(周囲2マスの味方は回復アイテムの回復効果が1.5倍)
初期兵種ノーブル
好きなものお茶会、花、読書、お洒落、紅茶、小鳥、仲間の幸せ
苦手なもの辛い物、武器、戦争、大きすぎる幸せ、無理やり前向きになること
趣味お茶のお誘い
特技茶葉の銘柄を当てること
軍の中で一番舌戦に強い
称号幸福な王女
CV鬼頭明里

概要

フィレネ王国の第一王女でアルフレッドの妹。

全身を覆うほどの大ボリュームな金髪にお花畑を被せたような王冠がトレードマーク。

臣下にクロエルイを持ち、兄の臣下でもあるエーティエとは幼馴染。

心優しく純真な性格。博愛主義で平和を愛するが、平和のためなら自ら手を汚すことも厭わない強い心を持つ。

ゲーム4章「花の風車村」にて臣下と共に加入。その際には「慈愛の王女の指輪」を所持している。襲撃を受けた王城から指輪と共に逃がされており、村で異形兵に囲まれてしまったところで臣下からもまた逃がされる形で神竜軍に合流。…と、さながら助けられるお姫様な登場を見せるが主人公の力で指輪に宿る紋章士セリカを顕現してもらうと一転。エンゲージ技「ワープライナ」を駆使し、自分の代わりに敵地に残った臣下を今度は自分が救い出すという、民のために自らが戦う王女に文字通り変身を遂げる華々しいデビューを飾る。

その後、イルシオン軍に襲撃されていたフィレネ王城を彼女や兄を加えた神竜軍が奪還。救い出された母イヴ女王に兄妹揃って世界の平和のために戦うことを願い出た末、「生きて帰る」ことを約束に託された指輪と共に神竜軍の一員として長い旅へ、そして幾多もの戦に身を投じていくことになる。

紋章士セリカとは顕現されていない幼少期からセリーヌだけがその声を聴くことができ、発売前PVからゲームソフトのパッケージ裏表紙に至るまでこの二人の組み合わせが何度もプッシュされている。顕現前からも紋章士の声を聴くことができたキャラクターは他にユナカディアマンドセアダス等がいる。

臣下とも共通する必殺発動台詞は「ティータイムよ」。

決め台詞によく用いられる「ショータイム」と「お茶の時間(ティータイム)」をかけたものと思われる。

なお、本作にはティータイムという名前の回復杖が存在しており彼女に装備させることも可能。

人物像

紅茶が大好きで明るく親しみやすい印象を持った愛らしいお姫様というキャッチーな側面と、国を守る使命や責任感が様々な行動面から表れているシリアス色の強い毅然とした王族という正統派な側面を併せ持つ人物。

民や仲間の前では穏やかで優しい平和的な王女そのものであり、兄同様に「幸せ」という言葉を多く交えた話し方や花になぞらえた婉曲表現をふんだんに用いる、平常時からも外見から受け取れる印象よりも大人びている淑女なお姫様といったところ。彼女の言葉遣いは戦闘中であっても乱れることはなく、斬り伏せた敵に対しても「花は散るものよ」などの直接的な表現を避けたような手向けの言葉を贈っている。

仲間を幸せを自分の幸せ以上に喜べる人柄で、フィレネの民たちが幸せに暮らしている光景こそが王女としての幸せだと謳っている。その性質から常日頃、王女として民を幸せにすることを第一に行動している他、軍の仲間から相談を受けた場合は分け隔てなくその解決に自ら積極的に乗り出す親身さも見せる。なお、仲間から料理を作ってもらった際に苦手な献立や失敗料理を食べた時も相手のことを気遣ったようなオブラートに包んだ物言いをする。

一方で、数百年間戦争が起きていない平和な国に生まれた王女だとは思えないほどに戦や命のやり取りに対する覚悟が非常に決まっている。フィレネとその民たちをとても愛しているがために外敵には厳しい態度を見せ、民に危害を及ぼした賊の本拠地を壊滅させるように指示を出したり、国を守るためなら手段を択ばないと発言するなど苛烈な一面も持つ。

愛する自国であるフィレネに伝わる、その国風を象徴するような伝承について「罰を与えるでもなく、傷を負わせもしない。抑止力になるのか疑問です」と一蹴しており、リアリストな考え方をしていることも窺える。

紅茶を飲むのも振舞うのも大好きで、仲間たちをお茶会に誘うのが趣味。大好きというだけに紅茶に関してとても造詣が深い人物であり、一口飲んだだけでそのお茶の銘柄や混ぜられている材料、産地までも的確に言い当てることができる。また、一緒にお茶会をした仲間や紋章士たちによると、彼女が淹れる紅茶の味や香り、もてなしの作法なども高い評価を受けている。

「茶畑の里のオリジンティー」という銘柄を大のお気に入りとしており、その生産地が故郷である村人ジャンには王女の身ながら直接感謝の意を伝えている。その熱愛たるや、彼が加入する外伝マップで訪れる「茶畑の里」では準民の間でも王女様がお忍びで来ているという噂が流れており、セリーヌの後日談では後のフィレネ王国ではこの茶葉にちょっとした伝承が根付いたと記載されているほど。この銘柄は花のような香りがするお茶で、同銘柄と推測されるものを主人公や紋章士たちにも度々振舞っている。

味や香りが良ければ銘柄には拘らず、ラピスが飲んでいた野草から淹れたお茶を絶賛し、その作り方の指南を所望するというきっかけから交流を深めている。

また、落ち込んだ気分の時には紅茶を飲むことでリラックスをし、それによって物事がうまくいくこともあるという経験則から「お茶は人を救える」という持論があり、自分自身もお茶に救われていると明らかにしており、単なる好物を超えた恩義さえも感じさせるほどの紅茶愛を持っている。臣下であるルイはそんな彼女に毎日紅茶を淹れるという奉仕を習慣づけており、戦場の外でも主君の心を大いに支えている存在とも言える。

幼い頃はかなりの泣き虫だったようで、その頃の姿を知るクロエ曰く「泣きながらオロオロしていた愛くるしいお姿」だったとのこと。当時は兄が病弱だったのもあり毎日心配し続ける生活を送っていた。ある日、フィレネ王国先王である父親を亡くしてからは母イヴや兄アルフレッドを支えるべく鍛錬や勉学に励むようになり、強い心を手に入れたことで現在のような気丈な性格になった。剣と魔法という戦闘スタイルはこの時期の鍛錬で身に付けたもので、同時期に筋肉鍛錬を始めて健康な体を手に入れた兄と共に父親の死を乗り越えて強い王族として成長した。

彼女は武術だけでなく勉学や教養もそつなくこなせるほどの能力も身に付けている。神竜軍の一員になって以降も自国に書簡を遣る公務を続けていたり、国内で発生した賊が茶葉の輸送隊を襲う問題を解決したり、民のために災害に備えた実用書の作成にも取り掛かるなど、政の面でも秀でた能力を発揮。しかし日常的に自国のための行動を心がけ続けている姿勢は滅私奉公のようでもあり、主人公やカゲツからは心配の目を向けられることもある。

兄アルフレッドと同じく、主人公が目覚める前からその顔を知っている一人。

神竜信仰が盛んなフィレネ王国の王族として母と兄と共にソラネルに訪れており、主人公のことを全知全能な存在として信仰して育つ。そのため、主人公に対等な関係で話しかける兄とは対照的に彼女は敬虔な信徒として非常に模範的で敬った対応であり、主人公のことを少々持ち上げ過ぎているような台詞も見受けられる。後に加入するメンバーも含め、王族でありながら主人公と他の仲間たちとで口調を使い分けているのは彼女のみ。

他国の王族に対しても目上対応で接する。…が、付け入られやすい性質の自国を想うが故に「他国の人間には警戒を怠らない心算」でもあるとも明かしており、王族の中では他の王族と顔を合わせる場面が最も少なく、支援会話の相手の半分がフィレネ王国出身という偏り方をしている。彼女は仲間をお茶会に誘うのが趣味であるが、他国出身のカゲツやフォガートから逆にお茶会に誘われた際にはいずれも最初はやんわりとだが断ってしまう。フォガートに関しては二度目の誘いでも断ろうとしているが、その際にフィレネ王国の性質とも併せて「外の人に対する門が必要以上に固い」「閉じた世界」と的確な批評を受けたことで考えを改める姿勢を見せてもいる。

スタルークには自分が持つ悩みに親身に寄り添われたことから早い段階で心を許しているあたり、信頼に足ると判断した相手には出身国を問わず手を取り合いたいと思っている様子。そしてオルテンシアに関しては、その警戒の必要すらない素直で可愛らしい性格から最初の時点で自分からお茶会に誘いたいと思うほど気に入っており、支援会話では公人らしい振る舞いのセリーヌが珍しく外見年齢相応に羽を伸ばしている姿を見ることができる。「ぷにぷに。」

基本的にお淑やかな彼女だが、兄アルフレッドに対しては少々毒舌を通り越して辛辣。登場章からいきなり(主人公を親しい友のように思っている兄のことを)「なんて無礼な」とバッサリ、兄との支援会話では本人の目の前で「見た目が蛮族の方が中身と合っていると思うわ」「王子の皮をかぶった蛮族」と言い、とても穏やかな王女の口から出るとは思えない言葉を容赦なく浴びせている。

一方で妹として兄の身を誰よりも案じており、他の仲間との支援会話では兄を陰から支えるための努力の数々を目にすることができる。先の「蛮族」発言もそれさえ逆に誉め言葉と捉えてしまう兄を上手く御せないあまり地団太を踏んでしまう、少々ラフな言葉遣いになるなど、彼以外の人物には見せない妹らしい姿になっていることから、その実は微笑ましく理想的な兄妹仲である。

平和を愛しながらも民を守るために実力を付けることには余念がない。兄アルフレッドほどではないが鍛錬に精を出している場面はそれなりに多く、「王女様なのに剣術の腕前が中々らしい」という噂をカゲツから聞きつけられている。しかし内心では理由がない戦いは望まず、仲間からの申し出そのものは好意的に受け取っているが、実際に個人的な手合わせに応じることは絶対にない。

彼女の幼馴染であり筋肉鍛錬をこよなく愛するエーティエが筋肉鍛錬を教わったのは、実はセリーヌからである。その間柄故か、自分とのお茶会中にもエーティエが鉛入りの筋肉鍛錬用ティーカップを使用していることも自然に受け取っている。この設定が、後述する彼女の成長率に反映されているのかもしれない…。

平和を守るために剣を取っている彼女だが、本心では戦争や武器を嫌っている。戦場でこそその素振りは皆無だが、ある会話では敵の命を手折る度に罪の意識が消えないという心情を明かしており、散策でも彼女に話しかけると「戦うことに慣れたくはない」と伝えてくることがある。紋章士との絆会話では「戦うと決めたけれど、戦いは永遠に終わらないかもしれない」という不安や苦しさを伝えている他、平和のために戦うという選択が本当に正しいかどうかについて何人もの紋章士に言い方を変えながら似たような問いを投げかけている。

賊の本拠地殲滅を命じた件についてもフィレネに伝わる平和的な伝承に反し、賊とはいえ人同士で殺し合わせる選択をしたことに強く心を痛めており、それを主人公に看破されると「それがわたしの弱いところ」だと思い詰める。しかしそのことを主人公は「弱さではなく優しさ」、そして先の伝承を聞いた主人公が感じ取った「フィレネの民が持つ優しさ」だと訂正し、彼女はこの後のお目覚め会話にて「いつかそう思えるようになりたい」と胸に留めている。

仲間の不幸や災難に対して過敏であり、それが原因で人並みに弱気な姿を見せることも少なくない。ルイとの支援会話では彼が用意した天然茶畑の特別な紅茶に大変喜ぶもその採取中に凶暴な獣に襲われた事実を知った途端にお茶を残してそそくさに席を外してしまい(後日にその件を彼に謝罪している)、エーティエとの支援会話ではティーカップを持つ手の震え(新調したカップの重さでプルプルしているだけ)を必要以上に指摘すると共に心配性な姿を見せている。

スタルークとの支援では幼少期に兄が病弱だった経験から今も「兄が亡くなる」悪夢を見続けていることが明らかにされる。この夢見はスタルークも彼自身の兄を案じて抱えている共通の悩みであり、二人はその解決策としてお互いの兄を守り合うことを誓う。その際にそれを正しい行いではないと自覚しつつも「必要ならこの身を挺しても構わない」とまで発言している。

ストーリーでは、母イヴが人質に取られている場面でセリーヌは母が救助されるまで委縮しており、ストーリー後半で自国の港が戦火に包まれフィレネの民に犠牲者が多く出た場面の戦闘後の散策会話では言葉を失っている(一方で主人公が近くに居ない時は敵への怒りの表情や身振りも見せる)。

信仰対象である主人公に対しても自分に対する心配な顔を見て逆に気を遣う姿勢を見せ、状況によっては仲間として強く庇おうとする、或いは身を案じ過ぎるあまり心からの安堵と恐れの感情を吐露するなどの様々な反応や心情が戦闘後の散策会話に詰め込まれている。

幸せは誰かの不幸の上に成り立っていると考えている節があり、「大きすぎる幸せ」に対しても不安や恐怖を感じてしまう性格で、「小さな幸せがあればそれ以上はいらない」とも発言している。幼少期からの付き合いである紋章士セリカとの絆会話は全体的に彼女がとても幸せそうな姿を見せている一方、最後には「それ(毎日が幸せでたまらないこと)が怖くもある」「今以上の幸せなんて、もう来ないんじゃないか」という危惧の念を抱いている。戦闘中に彼女がレベルアップした時の反応も4~5ピンの時は喜びの表情であるのに対し、6ピン以上になると少し抑えたような表情になる。

ユニット性能

ゲーム4章で臣下2人と共に加入。加入時に紋章士セリカの指輪を装備している。

初期兵種の「ノーブル」は魔法と剣を使う歩兵で、戦闘スタイルは魔道。上級クラスの「フロラージュ」になると杖も使えるようになる。

どのパラメーターも満遍なく育つバランス型の魔法剣士。初期値は低いが守備の伸びも実はそれなり。一方で魔力の伸び率はそこまで高くはなく、速さと幸運が伸びる傾向にある(特に幸運の伸びは全キャラ中トップ)。また、魔道スタイルだが力も伸びるという特徴がある……というか力の成長率の方が高い。具体的には力35%に対して魔法は25%。筋肉推しのお国柄と血は争えないのだろうか。

それに加え、初期兵種のノーブルは戦闘スタイルが魔道であるにもかかわらず魔力の成長率補正がかなり小さく(一方で力にも補正が入っている)ことから、紋章士セリカと共に魔法を主力とする加入時の印象に反して魔力が伸びず、やがては力が魔力を追い越していくことに。

普通に育てると魔道士として微妙過ぎる魔力、かといって剣士としても低くはないとはいえ本格的な物理職には後れをとる力と、どっちかつかずに陥り2軍行き……なんてことはなく専用上級クラスフロラージュの兵種スキル『華炎』力または魔力の半分をダメージに加算するため、魔法メインで戦う場合も力成長が無駄にはならない設計。また、他の魔道士と違って物理剣も装備できるのは大きな強み。普段は魔法で攻撃し、敵の魔道士やモンクには剣に切り替えて攻撃、手が空けば杖で回復役も可能、外伝のセリカに近い性能の万能ユニットへと変貌を遂げてくれる。

『華炎』は物理攻撃でも発動するため、力の伸び方によっては寧ろ剣のほうをメインにしても良い。この場合でも「杖や魔法も扱え、確率で高火力を出せる剣士」という個性を持たせることが可能。

また、同じ射程の魔道書を装備できる以上は敢えて使う必要性が薄いように思える魔法武器「いかづちの剣」も射程2で斧相手にブレイクを取れる、サイレスを受けている最中も扱える、一部の紋章士のエンゲージ技を魔法判定で放てるといった利点があるため、持ち物スペースに余裕があるならばサブ武器に採用する価値あり。

バランス成長傾向とは言うが体格だけは例外。こればかりは初期値がかなり低く、成長率の低さも他のユニットと変わらないため、放置すれば重さが大きい武器を装備した時に攻速が落ちてしまう弱点が付きまとう。そのままフロラージュにクラスチェンジが一般的だが、クラスチェンジ後にジェネラルやウォーリアーといった体格成長に補正がかかるクラスの何かを一度経験させるというのも一つの手。

一方で純魔法ユニットとして彼女を見ていた場合、『華炎』の解禁までは中途半端な成長率による決定力不足に難儀する。早期にフロラージュになってしまえば問題ないものの、初見プレイでは伸び悩む魔力がヘタレ成長のような悪印象を与えやすく、真価を発揮するに必要不可欠なマスタープルフを使ってもらえにくく、そのままシトリニカアイビーと入れ替えてしまいがち。

しかしながら彼女の専用クラスは魔法「剣士」とだけあって速さ限界値が高く、クラスチェンジを前提に根気よく育てていれば純魔法ユニットとしても損はさせない性能。上記の二名を含め今作の軒並み鈍足傾向ある魔法職の中で追撃を取りやすく、その速さと持ち前の高い幸運も相乗して回避率が高く、バランス成長故に受けに必要な守備面も最低限持ち合わせた「前線で戦える高速魔道士」としての大きな強みを開花させることが可能。とはいえ、魔力の伸びは補うに越したことはないので彼女に主力格を担わせるつもりならば精霊の粉を使ってあげる、チェンジプルフで魔力が伸びやすくなるハイプリーストに一旦就かせるなどの工夫をしてあげよう。

力と魔力が足並みを揃えやすい性質上、紋章士の選択肢が広いのも強み。魔法方面ならば初期装備でもあり持ち前の追撃性能と回避力から強みを引き出しやすい「セリカ」、高い幸運を活かせる天刻の拍動を持ちエンゲージ武器も活かしやすい「ベレト」、サポート型としてもアタッカーとしても活躍できる「セネリオ」(DLC)などが挙げられる。フロラージュの幸運限界値は50を超えており、ベレトから天刻の拍動+を継承していれば攻撃を必中にすることが出来る。

そして力も伸びるが故に物理方面の紋章士も選択肢に入り、剣も魔法も強化されオーバードライヴに魔力補正が付く「シグルド」、体格補正が噛み合う上に物魔両用かつ華炎の存在からテトラトリックが高性能になる「リーフ」、対魔法ユニット性能が高い剣士としての性質を大きく伸ばし、獅子紅蓮焔舞が強化される「ロイ」、通常時は魔法の威力強化をしつつエンゲージ時には特効有りの強力な物理攻撃も叩きこめる「エイリーク」などが有力。

戦闘面の相性はそこまででもないが「チキ」(DLC)が持つ「星玉の加護」の恩恵を強く受けられる一人でもあり、これを利用すると先述の体格と魔力の不足と共に解消することができる。紋章士チキもセリーヌも序盤のうちに加入できる仲間同士という点も噛み合っている。

今作の魔法ユニットは魔法向けの紋章士は全体数が少ないがために取り合いが発生しやすい悩みを持っているが、魔法方面に限定しないセリーヌはこの点で他の魔法ユニットにはない強みを有しているとも言える。

「隣国が不幸になろうとも知らない。」

クラスはEXノーブル、個人スキルは「戦場の花」。

6章では三級長の腕輪を装備している。

もう一つのエレオス大陸でもフィレネ王国の第一王女だが、外見はそのままに感情的で他者に対して高圧的に振る舞う人物となっている。

本編のセリーヌは平和のため戦うが内心では戦を嫌っている人物であるのに対し、こちらの世界のセリーヌは平和とは無関係に戦いをこよなく愛する戦闘狂となっており、主人公との戦闘会話では「寧ろ戦うことを望んでいた」「本気で殺しあったらどうなるか味方の時は考えるのも許されなかったけれど今は叶うんだからとても幸せだわ」と非常に好戦的。また、本編での彼女が持つ「仲間の幸せ」を尊ぶ性質も、こちらでは「自分の幸せ」に固執するものに反転している。

ストーリーでは自国の豊穣だった土地が徐々に実りを失い、産業崩壊の兆しを見せていることへの策が無いことを理由に鉱石資源の豊富なブロディア王国に攻め入ろうとアルフレッドに提案。その侵略行為を「フィレネだけが幸せであればいい」「幸せはいつも誰かの不幸の上に成り立っているけれど、我が国が不幸せを請け負う義理はないもの」と自己正当化してしまう程に攻撃的な性格へと変貌。その際の説得方法も、この世界では保身的な性格に変化している兄の重い腰を上げさせるためとはいえ、これ以上待たせるのなら彼女自身が単騎で向かい、我が身を果てさせてでも後に続かせるとまで言い出すなど、半ば脅迫に近いやり方である。

しかしながら、全てはあくまで自国や民を救うことを第一に考えての選択であること、その為なら手段を択んでいられないという考え方、最悪単騎で向かうと言い出せるほどの覚悟の強さは本編のセリーヌ譲りと言えるものでもある。

紅茶は本編と変わらず好物である模様で、必殺発動台詞は元の「ティータイムよ」とほぼ同じ意味の「お茶の時間よ」になっている。しかし、意味こそ同じだが語感や演技の変化からそのニュアンスは「お命頂戴」のそれを思わせるものである。

自身との戦闘会話では、本編世界のフィレネ王国ではその体制上決して考えられない、侵略行為をする側に立っていることに本編世界のセリーヌから強い反感を買われており「我ながら愚かね」「ゆっくり紅茶を飲んで考え直すべき」と強い諫言を受けている。しかしこの世界ではその紅茶を淹れてくれる人物は既に…。

エルからの腕輪の返還要求はアルフレッドともども拒否、邪竜の双子への不信を隠さず戦闘も辞さない構えを取り続けていたが、異界から来た主人公を自らの世界の神竜の異形兵であると判断し交戦状態へと入る。敗北後はイルから事情を聞き先程の態度を謝罪、彼女自身も臣下や母親を邪竜との戦争で失い心の整理が未だ付いていなかったと明かす。

後に、アルフレッドと同様にエルに暗殺されたことが判明した。

邪竜の章のPV公開時には上記の台詞と共に本編では見せなかった見下すような表情(イラスト参照)を見せ多くのファンが衝撃を受けた(本編のセリーヌは目を細めた鋭い目付きをするのに対し、こちらは逆に白目部分を大きく見せるように掻っ開いている)。

カーソルを当てた際に取るポーズも本編と異なり、目を細めて胸に手を当て、気高さを感じさせる見下すような姿である。

幸福な王女 セリーヌ

「フィレネ王国第一王女、セリーヌよ。

 平和のために戦うというのなら、

 幸運をもたらせるよう力を尽くすわ。」

属性
兵種魔法/歩行
武器幸福の良書(専用)
奥義氷蒼
A速さ魔防の万全4
C再移動制限3

エンゲージ発売前に2023年1月から登場。

ステータスは攻撃、速さ、魔防は高いがHPと守備は低い。

専用武器はキラー武器効果とターン開始時、周囲三マス以内に味方がいると自分とその周囲三マス以内の味方にHP7回復。そして戦闘後でも周囲三マス以内の味方にHP7回復も発動する。

もう一つは周囲三マス以内に味方がいると戦闘中、全ステータス+5かつ与えるダメージが周囲三マス以内にいるHPが50%以上の味方の数×5分、増加(最大15)して受けるダメージと範囲奥義ダメージもHPが50%以上の味方の数×15%軽減する(最大45%)し、戦闘後にHPが7回復する。

それぞれエンゲージでの個人スキル「平和の花」と兵種スキル「華炎」を意識していると思われる。魔法アタッカー兼ヒーラーはギネヴィアと一緒だが特攻を持たない以外、回復性能はこちらが上回る。

そして当時メディウスのみが所持していたスキル「再移動制限」がレギュラー入り。

広範囲に及ぶHP回復力で戦禍の連戦や英雄決闘などの長期戦に向いたユニットで再移動制限の機動力阻害にも対応している。とくに壁役や護り手持ちとの相性も良く、常に回復を続けるので難攻不落の要塞となることも可能。

HPと守備に対しては紙耐久で軽減があるとはいえ、不治の幻煙での回復封じやダメージを貫くダメージ軽減無効も弱点。戦闘面は味方のHPが減りすぎてしまうと武器効果も弱まる上に味方依存のため、離れすぎるかいなくなると効果無しの魔道に成り下がる。

「想いを集めて」では紋章士セリカとの関係が掘り下げられており、セリーヌがまだ泣き虫だった幼い頃から指輪の「声」に何度も励まされていた過去を召喚師に明かす。兄が病弱で毎日心配していた時、彼女を大きく変えることになった出来事である父親の崩御の時も、そこには紋章士セリカの励ましの声があったという。ここアスク王国では紋章士セリカに会う術がないことを寂しく思っていたところ、召喚師の計らいでアスク王国に召喚されていた「本物のセリカ」と引き合わされ、歓喜。セリーヌの話にセリカも興味を示し、彼女のお茶の誘いを快諾する。喫食を共にできない紋章士の時とは違い、紅茶を口にして美味しそうに笑うセリカを見て涙が出るほどに嬉しかったと、これ以上無いほどの幸せと感謝の気持ちを召喚師に伝えている。

コミカライズ

「し…しんりゅうさまに手を…!」

ゲーム4章の場面にあたる4話の後半に初登場。王城から単身で逃げ出していたところを主人公リュールが単独で追跡、そのまま風車村まで追いかけて二人きりになった状態で顔合わせになる。

侵攻を受けた王城から逃げ出した際に王冠を落としており、暫くは何も被っていないままの姿で描かれている(蝶のような髪飾りはこの時も付けている)。顕現前から声を聴くことができるセリカ(指輪)には頻繁に話しかけており、この時点ではフィレネ王女と判別できていないリュールはその光景(独り言をブツブツ言っているように見える)を不思議に思いながらも彼女を護衛、手を引きながらイルシオン兵の追っ手を撒き続ける。その際の彼女は冒頭の台詞のような初々しい反応を見せることも。

これまでテキストのみの存在であった幼少期のセリーヌの後ろ姿も描かれており、事あるごとに励ましてもらいに指輪が安置されている台座の前で声を掛け続けていた。ゲームではイヴ女王から託されていた「慈愛の王女の指輪」だったが、こちらでは顕現前のセリカが事前に王城襲撃を察知し、セリーヌに直接助けを求めたという経緯が追加された。

顕現されたセリカとの邂逅時には上記の掘り下げ描写もあって感激そのものな反応を見せ、この時に丁度駆けつけたルイから思いっきり目が合った状態で「とても…いい――」と熱視線を注がれていた彼女だが「無事だったのね!」と返すあたり、そのことを全く気にしない度量の持ち主である様子。

「これ以上フィレネを脅かすなら 容赦はしません」

ゲームと同じく、敵に対しては厳しい態度を見せる毅然とした王族としての側面も健在。

苛立った追っ手がフィレネの民への暴力行為に及び、その悲鳴が耳に入った途端、懐に隠し持っていた剣で追っ手をまとめて一刀両断。顔つきも同漫画のアルフレッドを思わせる高貴な王族然に様変わりする、コミカライズという媒体ならではのギャップ演出と共に追っ手を全滅させ、敵だけでなくリュールまでも驚かせている。イルシオン軍の将校ネルーケ(ゲーム5章では敵将を務めたボスユニット)に快楽で焼き払われた村を目の当たりにし、村人の少年から涙ながらに助けを乞われた際は静かに加害者に対する怒りの表情を見せた。

王城奪還戦ではリュールの合図のもとでセリカとエンゲージ、そして「王城内でリュールとアルフレッドが敵の注意を引き、自分は城外から王城内へワープライナで急襲」という連携プレイによって王城内でイヴ女王を捕縛していたイルシオン兵を一掃すると共に母親を即座に救出することに成功。ゲーム5章では目の前で人質になっている母親を見て弱気に陥ってしまっていた彼女だが、こちらでは城外から即座に救出という作戦が功を奏したのか、一瞬も弱気な姿を見せていない。その後はシグルドとエンゲージしたアルフレッドが残りのイルシオン兵を殲滅、一人で敗走を試みたネルーケをリュールが逃さず斬り、王城奪還に成功する。

6話以降でも姿を見せており、フィレネだけでなくブロディアの地域や貴族についても解説役のようなポジションを担っている。なお、こちらでもアルフレッドのことを王子の皮を被った蛮族だと呆れている他、クロエの食欲旺盛ぶりに振り回されて災難に見舞われている姿も。

本漫画では兄アルフレッドとその臣下たちが巨大な瓦礫を軽々と持ち上げ、リュールから「やはり武力の国では!?」と勘違いされるほどの逞しい筋力が描写されていたが、彼女も彼女でかなりの高さがある城壁から飛び降りてすぐに駆け出す、リュールが中々追いつけない程の速さで走る、川をジャンプ一回で飛び越える(それを追いかけ続けたリュールは息切れを起こしている。それに対してセリーヌは殆ど息を乱していなかった)といった逞しい脚力を披露していたりする。

余談

名前の由来はそのままフランスのラグジュアリーブランド「セリーヌ(CELINE)」から。

専用兵種「フロラージュ」はフランス語で「花」を意味する。フロラージュはバランス型成長、専用スキルの「華炎」、剣と魔法の武器種と本作にもDLCで出演しているルフレの専用職「神軍師」を彷彿とさせる特徴が多い。英語版では同クラス名が「Vidame(ヴィダム)」に変更されており、こちらは「副支配者」を語源とするフランスの封建的称号が由来。

担当声優の鬼頭明里氏はファイアーエムブレムシリーズ初担当となる。

ニンテンドードリーム23年6月号で実施された「『FE エンゲージ』キャラクター人気投票」では7位にランクイン。リュールを除く女性キャラの中では1番のユナカに次いで2番目の大健闘。

徳間書店より発行されている「ファイアーエムブレムエンゲージ 完全攻略本」では、イヴ女王の関係者の欄で「娘/第二王子」と誤植されてしまっている。

センシティブな作品

非常に正統派な王女キャラではあるが、よく見ると上着の防御力は非常に薄い。パッと見、リボンを巻いているだけの様に見えなくもないレベルである。

彼女の大ボリュームな金髪に丸みを帯びたお姫様ドレスは正面からの映りこそ自然なものの、後ろから見ると巨大なたまねぎか球根か何かのような謎の物体に見え、戦闘後の散策では遠方に佇む彼女の後ろ姿を新種の動物などと誤認するプレイヤーもいたとか。

ソラネルの「リフレッシュ」のプールでは圧巻のボリュームを誇る金髪は乱れることなく、彼女は何の不自由なく泳ぐ。髪の重みで鍛錬になっていそうなシュールな光景が見れる。

専用兵職フロラージュの剣必殺モーションは空中に魔方陣を作り、ジャンプしながらそれを足場にして自らを魔法弾のように高速射出して斬りかかるというまさに「魔法剣士」ならではのスタイリッシュな斬撃。

2023年9月のコミカライズ『ファイアーエムブレム エンゲージ』単行本1巻発売を記念した配布ペーパーでは他の王族達と共にスーツを着用したセリーヌが描き下ろされている。毅然とした王族の側面も持つ彼女にスマートな男装(髪型もイヴ女王を思わせるポニーテール)という采配は多くのファンに衝撃を与え、このペーパー欲しさに複数の書店に足を運ばせたのだとか。

関連記事

ファイアーエムブレムエンゲージ フィレネ王国

オルテンシア…同作のもう一人の妹王女。こちらは姉を持つ。

セリカ…「魔法+剣の妹王女」つながり。争いを好まないながら気丈な性格も似ている。エンゲージでは紋章士として登場しており、セリーヌと同時に加入する。

エイリーク…こちらも優しいが気丈な性格が似ている。こちらは魔法は使わない。やはり紋章士として登場している。

カムイ上等な紅茶を淹れてくれる臣下を持つ王女繋がり。そのためかセリーヌとの絆会話は終始紅茶の話で貫徹している。

ネタバレ注意

以下はアルフレッドとセリーヌに共通するネタバレを含みます

兄アルフレッドとの支援会話Aはこれまでの微笑ましい兄妹のやり取りから一転しており、セリーヌが夜中の森奥で今は健康とされてきた兄が発作を起こしている様子を目撃する。この支援会話は他の支援会話2~3つ分に相当する本作随一のボリュームになっている。

兄の様子を見て不安と動揺に駆られるまま彼女はすぐさま人を呼ぼうとするが、息を乱し続けている兄からの「みんなの前では何の陰りもなく、鍛錬が好きなだけの元気な王子でいたい」と口止めを乞い願われ、彼女もその制止を聞き入れる。

容態が少し落ち着いた兄は自分が彼女のような妹を持てたことを人生最大の幸福の一つだと最大の賛辞を贈り、そして彼女に対しても自分の一番の幸せは何かと問いかける。その問いに対する彼女の返答は「ありません」の一言。思いがけない答えに兄は、セリーヌは今も昔も健康な体を持っていることを引き合いにそんなことはないだろうと問い質すが、それに対して彼女は、

「それは確かに幸福です。けれど…人生最大の幸せなんて定義が、わたしには不要だわ。

だって、そんなものが来たら…

その後の全ての時間を『あの頃は良かった』と思いながら過ごすだけの存在になるのだもの。」

兄と同じく「幸せ」という言葉を多く交えている印象とはかけ離れた考え方を提示。それに続けて自分自身が「幸せを願いつつ、不幸せばかり見ている」と明かし(彼女の苦手なものは「無理やり前向きになること」)、ゲーム4章での場面で「フィレネが落とされたら」「お母さまが死んでしまったら」「お兄様と会えなかったら」という不安を胸の内に秘めていたことを明らかにする。そして今も兄が病を患い続けているという実情を思い返し、兄が昔のように発作を曝け出したように、彼女も昔のように泣き出すそぶりを見せ始める。

「…死ぬわけがないさ。鍛えればどうにかなるとも。」

「本当に…頭の中だけは蛮族だわ… 体もそうならいいのに…

「蛮族」というワードを涙声で発し、心を乱している妹を落ち着かせるべく、アルフレッドは二人の傍に生えている「珍しい四つ葉の野草」を話題に振る。この兄の機転によって彼女は兄妹で「小さな幸せ」探しをしていた頃を懐かしみ、そうしているうちに兄の身体の調子も安定を見せたところで安堵を覚え、彼女も心に落ち着きを取り戻す。

しかしこの「珍しい四つ葉の野草」が生えていたのはそれを見つけたアルフレッドではなくセリーヌの足元。それを兄が手で指し示した上で「ご覧」と言っているのにもかかわらず彼女自身はこの「珍しい四つ葉の野草」を発見できていない。そしてこの次に彼女は「昔はわたしの方が上手だったのに」とも言っており、二人の今の性格や状態についての含みのある構図にもなっている。

会話の最後に兄からは「お詫びに僕がたくさんの幸せを見つけて(妹に)持っていく」「これからも迷惑をかけるかもしれないけれど…フィレネの王族として支え合い生きていこう」と、妹からは「あなたの思いはわたしが守ります」「必ず二人揃ってフィレネに帰りましょう」と約束を伝え合い(セリーヌは他のキャラクターとの支援会話等で「今の兄は健康」だと再三触れ回っている)、二人の旅立ちを許した母が言い渡した約束を完遂させるべく、主人公たちと共に平和を取り戻せる最後まで戦い抜き、そして共に「生きて帰る」ことを決起し合う。

以下は本作のゲームクリア後に関するネタバレを含みます

兄アルフレッドを待っていた未来…その後日談は、フィレネの王太子として見事に即位を果たし、これからのフィレネを長きに渡って戦から守り続けられる偉勲をも残したが、平和を取り戻した後の世界に長居することはできなかったと目される短命な生涯

兄は病弱な自分を、妹は悪夢で見続けていた「何かの拍子に(兄が)居なくなってしまうかも」という予感を振り払えなかった。

その中でセリーヌは在位が長くはなかったという兄王を支え、その後にも続く生涯でも、治安を乱す者には厳しく制裁をし、愛するフィレネ王国を守っていった。作中でもその片鱗が垣間見えていた、時に嫌われ役になってでも国を守る彼女の生き様は真の王族であると称えられるものになる。

このような結末を迎える二人であるが、クラシックモードでの彼女は生存が確定していない側のユニットである(故に自らの命に保証が無いことを認知しているような台詞も多い)。彼女を死亡ロストした状態でエンディングを迎えた場合は彼女の後日談も無かったことになる。その場合、考えようによってはフィレネ王国の将来が本来よりも相応に厳しいものになっていることが想像に難くない。

そして、結果論とはいえ彼女が愛するフィレネ王国や民たちを第一に想うのであれば、寧ろ高い優先度で庇護すべき御身が最悪の場合は身を挺する側だという判断をも下していた自分自身だという構図も彼女にとって非常に浮かばれない。

彼女の称号は「幸福な王女」

仲間の不幸を悲しみ、仲間や民たち、兄の幸せを第一に自己犠牲を続け、それが報われることのない結末を迎えるという流れはオスカー・ワイルドの童話幸福な王子を彷彿させる。

本作には主人公との間にのみペアエンドが発生し、兄アルフレッドをパートナーに選んだ場合、先述の後日談で語られた彼の短命だった生涯が神竜王の加護、そして鍛錬を続けたことによって「とても長生きし」幸福に満ちた生涯に変化する。彼は主人公のパートナーとなった場合もフィレネ国王として健在であり、それはセリーヌにとっても後日談にある兄王を支え続けられる、平和になった世界を兄妹で共に過ごせる時期も相応に長くなる結果も招く幸福に満ちた結末とも言える。兄は妹に宣言した通り、鍛えることで病弱な自分も妹の不安も共に払拭を果たすこととなった。

セリーヌをパートナーに選んだ場合、その後のソラネルで話しかけた際やお目覚め会話にて他の仲間たちと同じく対等な口調で主人公に語り掛ける彼女を見ることができる。王族でありながらこれまで主人公に対して目上対応をし続けていた彼女ならではのパートナーとしての特別仕様であり、そしてその後日談での彼女はフィレネ王国ではなく、エレオス大陸を平穏へと導く神竜王の傍で政の手腕を発揮してそれを支えるというものになる。フィレネ王国を守ることを第一に考えていた彼女が、主人公と共にその範囲を世界全体へと拡大するという、単独の後日談とは大きく異なる生涯を送ることになるのである。

編集者:つつ
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