デーボ・ザイホドローン
でーぼざいほどろーん
データ
概要
トリンを蘇生させた謎の秘石の存在を危惧したカオスがその強奪の為、ラッキューロに命じて作らせたデーボモンスター。
デーボ・ザイホーンの頭部にデーボ・ドロンボスの胴体と言う外見から分かる様に、所謂合体怪人である。
合体怪人なのだから過去に登場した怪人の長所が寄り集まった強力な怪人……と言いたい所だが残念ながらこのザイホドローンはそんな強キャラではなく、寧ろ雑魚キャラと言わざるを得ず、劇中ではこれと言った見せ場も無いまま倒された不遇にして不憫な怪人である。
順を追って説明すると、先ずその生い立ちから不遇と言わざるを得ない。
上記の命令をカオスから受けてラッキューロはその為のデーボモンスターを生み出そうとしたものの、当人はデーボモンスターを生み出すのに必要なイメージする作業が苦手だったのだ。
その為、本当だったら強奪が得意なデーボ・ドロンボスを再生させる心算だったのだが、氷結城の柱に念じている最中に横から出てきたアイガロンが「お宝って言ったら、『デーボ・ザイホーン』の事でしょ?」などと余計な一言を言った所為で思考が混乱。
結果、頭部がザイホーン、身体がドロンボスというアンバランスな姿のデーボモンスターとして誕生してしまったのである(※因みに登場したブレイブ30でのアイガロンの出番はこの数秒の場面のみ)。
生い立ちだけでも不遇だが、更に不憫なのはその能力と創造主の残念さである。
身体がドロンボスである以上、基本的なスペックもそちらに依拠するのは間違い無く、ラッキューロも誕生当初はドロンボスの人格を期待したのだが、残念な事にその人格はザイホーンのそれ。これではドロンボス本来の怪盗としての能力も活かせる筈が無い。
実際、劇中でもザイホーン本来の武器である石板を出そうとする等、ドロンボスのボディを持った自身のスペックを把握出来ておらず、その力を満足に活かし切れない場面が見受けられた。
ラッキューロからも「せめて頭と身体が逆なら良かった」と言う批判を受けたが、それならそれで頭脳派のドロンボスが鈍重なザイホーンのボディになるだけで、どちらにしても両者の長所を満足に活かせず、大した活躍は出来なかっただろう。
ただ、それでも自身の能力に気付いてある程度善戦はしているが、肝心のラッキューロはゲームに熱中して任務の事をすっかり忘れていた為、結局秘石の強奪は叶わずに幹部達の無自覚且つ無神経な言動に出生や生い立ちの時点から全てを狂わされた挙句、大した活躍も出来ないまま犬死にしまった悲惨な怪人である。
活躍
謎の秘石をキョウリュウジャーから奪うと言う任務をカオスから受け、ラッキューロはドロンボスを再生させる心算で怪人創造のイメージをしている途中、アイガロンの余計な一言で思考が混乱、結果としてザイホーンの頭部にドロンボスのボディと言うアンバランスな姿のザイホドローンが誕生してしまう。
だが、それでもドロンボスの能力を持っている事に変わりはない為、ラッキューロは彼をキョウリュウジャーがまだ手に入れていない秘石を奪うべく嗾ける。
彼が今回狙ったのは、その中でもアミィの知人の御曹司である光彦が所持している個体(スティメロ)であった。
光彦が主催する彼の屋敷のサバイバルゲームにラッキューロが正式にエントリー(※本人曰く「コスプレって言ったら怪しまれなかった」)し、彼がゲームでキョウリュウジャーたちの注意を引き寄せている内に秘石を盗み出そうと企てる。
ゲームが盛り上がってる中、参加していた秘石の持ち主である光彦を襲撃するも、そこに居合わせたアミィとソウジが変身したピンクとグリーンが妨害。
これに対して応戦しようとするザイホドローンだったが、嘗てのザイホーンの時の癖で持っていない筈の石版で防御しようとして失敗し、攻撃を受けて大きく吹き飛ばされてしまう。
そのまま追い詰められた土壇場で、ザイホドローンは自分の胸にあるビッグバンクをブラックホール化させる事で、キョウリュウジャーのガブリボルバーの光線を吸収できる事に気付き、其処から形勢は逆転。
駆け付けた他のキョウリュウジャー諸共、吸引力を最大にしたビッグバンクで葬ろうとする。
だが、マッチョカーニバルにカミツキチェンジしたキョウリュウレッド・カーニバルの鉄槌でバンクを砕かれ無力化させられた所へ、続け様に必殺技の「獣電カーニバルフィニッシュ」の直撃を喰らい、再び大きく吹き飛ばされてしまう。
吹っ飛んで落下した先にはラッキューロがおり、その事を受けて作戦はどうなったのかと問い質すが、何と当人はゲームに夢中になり過ぎて秘石の事をすっかり忘却しており、そのまま誤魔化されるの様にスクスクジョイロを掛けられて巨大化する羽目となった。
何故自分が巨大化させられたのかまるで状況が理解出来ぬまま、突然現れたバクレツキョウリュウジンの初撃でいきなり胸のバンクを再度砕かれ、続けざまに「獣電爆裂ストーム」、「獣電砲・爆裂ブレイブフィニッシュ」の連撃を受け、何の見せ場も無いままザイホドローンは瞬殺されて散るのだった。
一方、今回の戦犯であるラッキューロには、後日カオスから手厳しいペナルティが下る事となる。