概要
この世の邪気が具象化して、「鬼」の姿となった者がオルグである。頭には角があり、数が少ないほど位が高い。(ジャシンカ帝国とは逆になる。)
角を失うと緑色の血を流して死んでしまうが、この世の邪気から生まれる存在であるため、根絶やしにすることは出来ず、時代が変わるにつれて、新たな世代のオルグが誕生するのである。
「人間がいる限り滅びることはない」という点は、『忍者戦隊カクレンジャー』の妖怪軍団にも通じる要素である。
ちなみに、アメリカ版「パワーレンジャー・ワイルドフォース」でも「オルグ」という同じ名前である。
究極オルグ センキ
声:郷里大輔
シュテン・ウラ・ラセツの3大ハイネスと、ツエツエが作り出した巨大オルグシードを融合させて誕生した、当代のオルグの王。
3大ハイネスの武器を合体させて生まれた「修羅百鬼剣」が武器で、ガオゴッドをも倒した。
さらに、天空島にも攻め込み、ガオレンジャーのパワーアニマルたちを倒し、6人を変身不能に追い込んだが、6人の諦めない心に反応した残りのパワーアニマルの力で天空島と倒されたパワーアニマルが復活。『森羅万象・天地轟鳴・百獣アニマルハート』を全方位から受け肉体を失い、最期は中核となる巨大オルグシードを破邪百獣剣で両断されて、完全に葬り去られた。
名前は、百鬼丸を超えるという意味での「千鬼」と「戦鬼」のダブルミーニング。
百鬼丸
1000年前のオルグの王だったが、シロガネ(後のガオシルバー)によって倒された。
ハイネスデューク
巨大な一本角を持つ大幹部クラスのオルグ。彼らの上にはオルグマスターという存在がいるとされるが、実は作り話であり、実質上彼らがトップである。
モチーフは、人間の顔である。
Quest.48にて、ツエツエと共に3体とも蘇り、ヘルハイネスデュークとなってガオレンジャーに襲い掛かり倒されるが、ツエツエによって、センキへと転生した。
シュテン
声:稲田徹 (Quest.1~14,48,49)
最初に登場したハイネス。
短気で好戦的な性格。武器は斧「ハイネスアックス」。
最期はソウルバードを取り込んだガオキングに敗れ、ウラに粛清された。
モチーフは目で、名前は酒呑童子(しゅてんどうじ)から。
ウラ
声:西脇保 (Quest.14~Quest.31,47~49)
シュテンに代わり登場した2代目のハイネス。
美しい者を好み、マトリクスを花で囲んだ。一人称は「麿」で語尾に「おじゃる」をつける公家のような口調で喋る。武器は扇。
ガオシルバーに倒されたかに思われたが、残された角の宝石の力で復活を果たし、残った千年の邪気を使ってオルグを誕生させ続け、熟成した邪気を取り込むことで究極体への変貌を遂げた。
モチーフは耳と鼻で、名前は桃太郎に登場する鬼のモデルとされる温羅(うら)から。
ウラ究極体
千年の邪気を取り込んだことで醜悪な姿になったウラだが、本人は気に入ってる模様だった。
戦闘力が大幅に向上し、レッドとシルバーを除く4人を本当に殺した。
レッドとシルバーを圧倒するものの、最期はガオイカロスの前に屈し、千年の邪気が消えて等身大に戻ったところに破邪百獣剣を受けて倒された。
ラセツ
声:柴田秀勝(男声),西川宏美(女声) (Quest.32~Quest.44,47~49)
3代目のハイネス。配下にプロプラとキュララ、そしてドロドロを持つ。
「絶望の王子」と自称することから性別は男であるが、男女両方の人格を持つ。これは、かつて柴田秀勝が演じた「マジンガーZ」のあしゅら男爵と似た設定である。
「食」に対する執着が強く、カジヤオルグに獣皇剣を食器にさせて、自らは人間社会を鱈腹食べたいというほど。
ガオレンジャーのことは「赤団子」「青団子」などと呼ぶ。
最期はガオケンタウロスに倒された。
モチーフは口で、名前は「羅刹」(らせつ)から。ちなみに、羅刹はラクシャーサを仏教風にアレンジしたものであるので、ラクシャーサとは同じモチーフになる。
ラクシャーサ
声:飯塚昭三
Vシネマ『百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊』に登場した、はぐれハイネス。人間の魂を食らい、絶望へと変えることを至上の悦びとする。
レッドとホワイトを除く3人から奪った魂をヤバイバとツエツエに与え、パワーアップさせた。
しかし、ドリーム戦隊と彼らに「スーパー戦隊魂」を諭されたガオレンジャーに押され、巨大化して戦いを挑む。
24のレッドメカとガオキングに倒された…かと思いきや、保険として与えていたヤバイバとツエツエのパワーを奪い復活。
最期はアカレンジャー~タイムレッドまでの24人の歴代レッドの力を込めた必殺技ガオレンジャーストームの前に蒸散した。
モチーフは髪の毛で、名前は、インドの鬼である「ラクシャーサ」から。
デュークオルグ
細長い一本角を持つ幹部で、立場的には中間管理職といったところ。
ヤバイバ
声:坂口侯一
ピエロのような姿の鬼。ナイフが武器で、ガオイエローをライバル視しているものの、ガオレンジャー全員からは低く見られている。
劣勢に立つと、「これはヤバイバ!(こいつはヤバイバ!)」という口癖が出る。
ハイネスに対しての忠誠心は薄いが、相棒であるツエツエには同じ苦労を味わっていることから、想いが深い。現にQuest.42で、ツエツエがラセツに使い潰された時には、ラセツに対して激しい憤りを見せ、彼女が復活するまで一人マトリクスで寂しがるシーンが見られた。
最終回でツエツエと共に崩壊するマトリックスに巻き込まれたが、奇跡的に生きており、Vシネマ『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』でオルグの生き残りとして登場した。
ツエツエ
演:斉藤レイ
テーマソング:「堕ちてゆけ…」
人間に似た姿の鬼。名前の通り杖が武器。ガオホワイトとは、「小娘」「おばさん」と罵り合いながら戦うことが多い。
人間に近いということで変装が得意。オルグ怪人が倒されると、オルグシードで巨大化させる。
Quest.42でラセツに殺されるが、ヤバイバの儀式で3大ハイネスと共にオルグの巫女として復活。ヘルハイネスデュークが倒された後は、巨大オルグシードを用い、センキを誕生させた。
最終回でヤバイバと共に崩壊するマトリックスに巻き込まれたが、奇跡的に生きており、Vシネマ『忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー』でオルグの生き残りとして登場した。
さらに、後年のVシネマ『轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊』にも、闇の巫女の一人として登場した。なお、この作品にはガオレンジャーは登場しない。(アカレッドがガオレッドに変身する。)
最期はフラビージョ、メーミィと共にプレシャス『三賢者の杖』にされてしまい、破壊された。
オニヒメ
ツエツエが一時的にハイネスになったときの名前。
狼鬼
(Quest.15~Quest.23,Quest30)
声:竹本英史
狼に似たデュークオルグ。ウラによって眠りから覚めた。一匹狼的な性格で、1000年前に自らを封印したガオレンジャーを恨むだけでなく、ウラにも従おうとしない。
彼が手に持った魔笛で、ガオウルフ・ガオハンマーヘッド・ガオリゲーターを使役するだけでなく、他のパワーアニマルを奪い取ることも出来る。
その正体は、1000年前のガオレンジャーの戦士・シロガネで、後のガオシルバー/大神月麿である。
1000年前、当時のオルグの王・百鬼丸に苦戦していた当時のガオレンジャーを救うため、鬼面をつけて百鬼丸を倒したものの、その鬼面が発する邪気に取り込まれ
悪堕ちしたのである。
プロプラ
Quest.32と33に登場した、ラセツの側近。戦闘機がモチーフ。
キュララ
Quest.32と33に登場した、ラセツの側近。戦車がモチーフ。
ドロドロ
妖怪軍団の戦闘員、ではなく、オルグ忍法を使う忍者でラセツの配下。
構成員
オルグ魔人
角が複数(2本ないし3本)ある鬼で、本作における「今週の怪人」。デュークオルグに対しては「一本角」と呼んでいる。
モチーフになっているのは、日用品や機械などの器物である。
シュテン時代のオルグ魔人
- タービンオルグ
- プラグマオルグ
- ハリガネオルグ
- カメラオルグ
- ツリガネオルグ
- タイヤオルグ
- ウェディングドレスオルグ
- 帆船オルグ
- シグナルオルグ
- 携帯電話オルグ
- ブルドーザーオルグ
- 武者人形オルグ
- コピーオルグ
- フリーザーオルグ
ウラ時代のオルグ魔人
- 掃除機オルグ
- バスオルグ
- 時計オルグ
- メガネオルグ
- バイクオルグ
- 人体標本オルグ
- 芝刈り機オルグ
- キマイラオルグ
- カラオケオルグ
- ツボオルグ
- ボーリングオルグ
- 墓石オルグ
ラセツ時代のオルグ魔人
- 炭火焼オルグ
- カジヤオルグ
- 魔笛オルグ
- ジャグリングオルグ
- 猛獣使いオルグ
- モニターオルグ
- ブリキオルグ
- クリスマスオルグ
ハイネス亡き後のオルグ魔人
- 正月オルグ
- 蒸気機関オルグ
オルゲット
角ともいえない不完全な瘤を持つ最下級のオルグで、本作の戦闘員。
オルグの戦力
鬼洞窟マトリックス
オルグの本拠地で、地下に存在している。
オルグシード
「オルグシードよ、消えゆかんとする邪悪に再び巨大なる力を!鬼は内!福は外!」
ツエツエが手にする杖から発される特殊な豆で、泡と化したオルグ魔人を再生・巨大化させる。
その他
オルグ三兄弟
劇場版「火の山、吼える!」に登場したオルグの兄弟。それぞれが3つの次元を支配している。
ゼウスオルグ
声:三宅健太
三兄弟の長男。
ポセイドンオルグ
声:水木一郎
三兄弟の次男。
ハデスオルグ
声:山形ユキオ
三兄弟の三男。
関連イラスト
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