ゆけむり
ゆけむり
由来は「湯けむり」であり、温泉地を目指す列車に付けられている。以下のように旧国鉄と長野電鉄で使用。
初代:1957年に上野駅~石打駅間の準急列車として誕生。1959年に「みくに」と改名し消滅。
二代目:1968年10月改正で上野駅~水上駅・石打駅間の急行「奥利根」と上野駅~渋川駅間の急行「はるな」を「ゆけむり」を統合して再登場。上越線の群馬県エリアでは新潟駅や直江津駅に乗り入れる急行「佐渡」「よねやま」と共に特急「とき」を補完し、高崎線内では急行「あかぎ」「草津」と共に短距離輸送を担った。車両は165系が使用された。
上越新幹線が大宮駅から部分開業した1982年11月改正で一部が新特急「谷川」(のち「水上」)に格上げされ、上野駅まで乗り入れた1985年3月改正で185系の不足で残っていた列車も格上げされ消滅した。
長野電鉄の特急「ゆけむり」の概要
長野電鉄で運行されていた特急列車のサービス向上のため、ちょうど小田急電鉄にて廃車になる10000形「HiSE」第2・4編成を譲り受けることになり(50000形「VSE」導入に伴う余剰車)、改造工事ののち2006年に長野電鉄1000系「ゆけむり」として運行を開始した。
小田急10000形は長電入線にあたり、小田急時代の11連接車から4連接車への改造・機器移設などを行った。外観・内装の変更は特に行われていない。余剰となった特急用の2000系は第2・3編成が廃車となった。
また、長野線の終点である湯田中駅はスイッチバック方式でホームへ入線する方式であったが、長電入線にあたり車両の構造上スイッチバックが使えなくなることから、2面2線のホームを1面1線・スイッチバックなしの構造へ改修している。
追加料金
- 長野電鉄の特急「ゆけむり」は基本自由席となっており、通常の乗車券のほか特急券大人1人100円(小児50円)を追加購入することで乗車可能である。
- 2021年7月より指定席を設定。日中9時~17時台に運行されている「A特急」については、進行方向の1番前の車両のみが指定席で座席指定券が300円必要になる(大人・小児同額。後述の「ゆけむりのんびり号」を除く)。
S特急「ゆけむりのんびり号」
2015年4月18日運行開始。土・休日に1往復運転されている。
沿線の観光スポットや歴史、名産物に関する説明、景色や沿線の特産品を楽しめる観光案内列車。普通列車と同じくらいの所要時間でゆっくりと走行する。