データ
運行事業者 | JR東日本 |
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運行区間 | 上野駅~長野原草津口駅 |
運行路線 | 東北本線・高崎線・上越線・吾妻線 |
使用車両 | E257系5両編成(大宮総合車両センター所属) |
備考 |
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概要
群馬県草津町にあり「日本三名泉」として知られている草津温泉方面への首都圏からのアクセス輸送を担う列車として、1960年に運行開始された臨時の準急「草津」が前身。1962年に定期列車化されたのち1966年には準急から急行へ格上げされ、吾妻線(当時は「長野原線」)の優等列車の地位を維持した。
「草津」よりも上位の列車として1971年から特急「白根」が運転されるようになったが、1985年に185系が新造投入される際「草津」に統合、(車内設備の関係から)新特急の列車種別に変更された。新特急の列車種別は2002年まで使用。
また、途中停車駅の中之条駅からは、胃腸病に効く硫酸の泉質が特徴の四万温泉へアクセスが可能であり、2023年3月のダイヤ改正では、(使用車両の変更と共に)四万温泉アクセスのアピールから、列車名を「草津」から「草津・四万」へ改められた。
なお、パンフレットなどの案内では、草津温泉・四万温泉と共に、渋川駅から伊香保温泉などへのアクセスも謳っており、温泉リゾート特急としての地位を確立している(ただし、3温泉地とも、路線バスへの乗換が必要であることが難点であるが、草津に関しては国鉄時代はバスも直営での直接接続が図られており、現在も子会社のJRバス関東による運行で接続が図られている。四万も東武グループの関越交通が、臨時も含めた草津・四万の中之条発着に合わせたダイヤを設定している)。
おもな派生列車
- 新特急・特急「リゾート草津」:1990年代から設定されていた、「草津」多客期・増発用の臨時列車。2011年には485系・リゾートやまどり編成による運転もあった。
- 特急「草津白根」:2002年〜2007年。当時自由席のあった「草津」に対し全車指定席の列車として区別され、土・休日限定で運行されていた。使用車両は183系・185系。
- 特急「四万草津」「あがつま草津」:前者は2005年、後者は2007年にそれぞれ臨時列車として運転されていた。「草津」とは違って新宿駅発着、前者については183系が使われた。
主な歴代車両
- 80系:1960年の運転開始時から1962年まで使用。また非電化の長野原線時代において80系の牽引車としてC11が使われた。
- キハ58系:1962年〜1967年。1966年の準急→急行格上げ時にはまだ「草津」はキハ58系だった。
- 165系:1967年の完全電化に際して使用。以後、1985年まで定期列車として使われ、その後も臨時急行などでたびたび入線した。
- 185系:定期列車としては1985年から2014年まで使用。2014年から晩年までは臨時便で使用された。
- 183系・189系:「リゾート草津」以外では、「マリンシティ草津」「草津嬬恋号」などの臨時特急として入線。
- 251系:臨時特急「ビュー草津」として入線したことがある。
- 651系:定期列車としては2014年から2023年まで使用。1000番台・7両編成。
- E257系:2023年から使用開始。現行の編成は波動用の5500番台を使用しており、グリーン車抜きの5両。「踊り子」向け2500番台も(車両運用に余裕があれば)充当される。
停車駅
上野駅 - 赤羽駅 - 浦和駅 - 大宮駅 - 熊谷駅 - 高崎駅 - 新前橋駅 - 渋川駅 - 中之条駅 - 長野原草津口駅