Turn Up / Open UP
概要
BOARD製のライダーシステム(およびその派生システム)を使用して仮面ライダーに変身する際、バックルから放出・展開される長方形のエネルギースクリーン。
メタ的に言うといわゆる変身エフェクトである。
媒体によっては「オリハルコン・エレメント」と表記される場合もある。
これを用いて変身するライダーは5人確認されており、呼称も「オリハルコン・エレメント」で統一されているが、変身に使用するカードの絵柄が浮かび上がる各ライダー専用の物である。
近似した「スピリチア・エレメント」も併せて取り扱う。
詳細
ギャレン・ブレイドver
仮面ライダーブレイドと仮面ライダーギャレン変身時に出現するエネルギースクリーン。
初期に開発されたライダーなので投射したスクリーンはその場に停滞する。このため変身時は自ら突入する必要がある(ただしストーリー終盤ではスクリーンの方から接近する場面も見られた)。
発光カラーは水色。
原子分解された『オリハルコンプラチナ』と呼ばれる神秘の超金属素材で満たされているためその物理的な強度は非常に高く、出現した瞬間アンデッドを弾き飛ばすほど。状況によってはこれを攻撃や防御、拘束状態からの脱出に用いるという形で利用する場面も度々見られた。
劇中でこれを真っ向から破ったのが、アンデッドの中でも最上位のカテゴリーKに属するギラファアンデッドのみであったことからも、その強度の高さが窺い知れる。
反面、適合者でなければ通過することはできず、それ以外の人物が触れると同様に弾き飛ばされてしまう。本編開始前にはそれにより身体を欠損する事故が起きていた事も判明している。
新世代ライダーVer
仮面ライダーグレイブ、仮面ライダーランス、仮面ライダーラルク変身時に出現するエネルギースクリーン。後述するレンゲルの技術を応用したベルトで変身するため、始めからスクリーンが自動接近する仕様になっている。
発光カラーは各固有のものでグレイブが黄、ランスが緑、ラルクが赤。
変身シークエンス
- 「カテゴリーA」のラウズカードをセットした変身ベルトに腰に装着
- ベルト操作し前方に「オリハルコン・エレメント」を展開※
- スクリーンをくぐり抜けると1/500秒で身体に特殊強化服が装着され、仮面ライダーへの変身が完了する
※ギャレン・ブレイドのベルトは「ターンアップ」、新世代ライダーのベルトは「オープンアップ」という動作形式を取る。
スピリチア・エレメント
仮面ライダーレンゲルに変身する際に出現するエネルギースクリーン。
BOARDではなく伊坂/ピーコックアンデッドの手引きで開発されたライダーなので差異が多く、アーマーの素材が超金属『スピリチアエメラルド』に変更されているのが名前の由来。発光カラーも独自の紫となっている。
スクリーンも、最初から自動的に変身者に接近・通過する形へと改められている。
本編後
映画客演時などでは専ら「スクリーンが自動接近する仕様」で統一されている。まぁそうでなければライダー同時変身シーンで、周りがその場で変身する中一人だけ走ってエフェクトを通過するシュールな絵面になってしまうので納得である。
『ディケイド』客演時の剣崎がキングフォームへと直接変身した際には、通常とは異なり金色のスクリーンが壁が投射されて、浮かび上がる絵柄もコーカサスになっていた。
なおキングフォームへの変身は本来ベルトだけでは出来ず、ラウズアブゾーバーが必要である。
余談
- 「光の壁を展開してそれをくぐり抜ける」という独特の演出は、メカニカルな装備に魔法的なイメージを付加することを意図したものであることが、放送当時の『宇宙船』(朝日ソノラマ)にて言及されている。
- オリハルコン(スピリチア)エレメントという名称は設定上のみでしか登場せず、またその形状やサイズの近似もあってか、ファンからはもっぱら「畳」と呼ばれることが殆どである。ファンだけに留まらず、時には演者からも「畳」呼ばわりされることさえあるほどである。
- 2019年から2020年にかけて、ブレイバックルとギャレンバックルが「COMPLETE SELECTION MODIFICATION」として商品化された際には、付属品の一つとしてバックル本体の操作と連動し、オリハルコンエレメントの画像が映し出される専用のプロジェクターが開発されている。当初はバックル本体に投影ギミックを搭載することも検討されたが、本体のサイズとの兼ね合いで投影される画像のサイズが十分なものとならないことから、プロジェクターを外部化することで性能の向上が図られる格好となった。
関連動画
関連タグ
ウルトラマンゼット:ウルトラシリーズに登場するヒーローの一人。光の壁の投射・接近する方向こそ異なるものの、作中で等身大の姿に変身する際に、オリハルコンエレメントとほとんど同様の演出がなされている