データ
初出 | 第5世代 |
---|---|
いりょく | 20 |
めいちゅう | 100 |
タイプ | エスパー |
わざ分類 | 特殊 |
PP | 10 |
攻撃範囲 | 相手1匹 |
直接攻撃 | × |
備考 | 自分の能力ランクが1上がる毎に威力が20上がる |
概要
第5世代から登場したエスパータイプの技。一見すると威力がたった20しかない残念な技に見えるが、
この技の真価は能力が上がる毎にそれに比例して威力も上昇することである。
- 能力には「回避率」も含まれるため、「ちいさくなる」でも威力が上がる。
初期威力が20で能力ランクが1上がる毎に威力+20なので、能力ランクが4上がれば威力100となり、サイコキネシスを超える。
なお能力ランクはどこが上がってもよく、上限は無いため全能力が最大まで上がると
20×6(最大ランク)×7(ランクを上げられる能力数)+20(初期威力)=860
となる。
流石に全能力が最大まで上がるのはドーブルによるサポートでもないと不可能だが、威力100程度までなら習得者自身で上げることもそこまで難しくはない。
この技を使うポケモンとして代表的なのはココロモリ。特性たんじゅんの効果でめいそうを使うと特攻と特防が一気に2段階ずつ上がり、次のターンからすぐに一致威力150を放つことが出来る。
また、エーフィも特性マジックミラーの効果で「ちょうはつ」でめいそうの妨害をされないので高火力ではない特殊相手なら比較的積みやすい。
ポケモンSMではイーブイの専用Zワザ「ナインエボルブースト」から「バトンタッチ」で一気に威力220(一致威力330)にするという手段ができた。ブイズ使いなら一度は成功させたいコンボだ。
ただしナインエボルブースト自体がロマン技であるため、成功率はお察しである。
剣盾ではゴチルゼルが新たに習得。メインウェポンとして採用される事が多い。
かげふみで有利対面を捕まえてコスモパワーを積むのが主流で、この技の歴史上最も環境で使われていると言っても過言ではない。
ポケモンSVでは環境に跋扈する「てんねん」への対策として使われる。使い手自身の能力ランクの補正が乗らなくとも威力さえ上げれば十分な打点となるため。
本世代のテラレイドバトルにおいては初期における★7レイドで2回ほど活躍したため手軽で強力な技と勘違いしている諸氏が多いが、一般のレイドではお勧めできない危険な技である。
というのも、
- 威力を出すのに必然的に長期戦になり、バリアを割るのに必要なテラスタルもしづらい
- 時間をかけすぎると相手はバリアを張ってくるため、ダメージが軽減される
- 多くのポケモンが中盤以降に使うバフ解除で威力が元に戻る
というように、テラレイドの仕様にことごとく噛み合わないのだ。
よほど慣れている人でもない限り上手く使えず、そのよほど慣れている人でも別の簡単な方法で攻略できてしまう。
しかも★7レイドでもその初期の2回以降一切出番がない。それも当然、エスパーの弱点を突けるのはかくとうとどくしかなく、その2タイプが早々に出終わってしまったから。
このため、現在この技の出番があるとすれば、
「何も知らないトレーナーが賽の河原が如くバフを積んでは無に帰して、泣きながら威力20ぽっちの同技を放つとき」
くらいという、あまりにも悲しいことになっている。
一部企業サイト(やそれを鵜呑みにしているトレーナー)は未だにお勧めしているが、1年も経っているのでそろそろ弱さに気付いてほしいものである……