西園寺カンナ
さいおんじかんな
概要
大企業「西園寺グループ」の令嬢で父は県議会議長で警察や裏社会と癒着しており祖父は大地主。
彼女の居住圏で西園寺家に歯向かうのは破滅を意味し(例外は言いがかりに近いが弱みを握ることに成功した安西一家のみ)、彼女自身も家の財力・権力・コネをフルに使う。
各地に転校をしてはいじめられっ子にイジメ返しを提案して暗躍している。
だが、その内容はかなりグロテスクであり、一部を説明すると…、
- いじめっ子の髪を鋭利な鋏でめちゃくちゃに切って心を壊し、いじめっ子の肉親と彼氏を殺害するように仕向ける。
- カンニングの疑惑といじめの証拠動画を拡散してターゲットを自殺させて家庭崩壊へと導く。
- スタンガンを多用する。
- 父の権力を利用して、いじめっ子のトップの家のあらゆる物を差し押さえする。それだけではなく、いじめっ子の弟(ハンディキャップ有り)や現場を見ていた同級生(いじめとは無関係)も口封じのため殺害する。
- 教師(クズ人間ではあったが)すらもイジメ返しのターゲットにして、復讐を成功させた上で他のターゲットへのイジメ返しの実行犯として利用する。
- 父の不倫相手の子供でもあり自分の姉妹でもある少女を一方的にいたぶった挙句殺害。更にその母(つまり父の不倫相手)は小学生の頃に殺害しており罪悪感は全く抱いていない。
- これだけしでかしておいて本人は父に怒られるだけで済むというチートぶり。最終的にはその父も破滅へと追いやる。
…と、もはやイジメの領域を超えた大罪を犯しまくる程に恐ろしい少女である。なお、サイコパスと誤解される事があるが喜怒哀楽の感情及び他者への共感性も持っている(幼稚園と高校3年生時の同級生・桃への友情及び母への愛は最後まで貫いていた)ため該当はしない。彼女が目的のためなら殺人も厭わない苛烈な性格になったのは後述の通り幼少期の辛い出来事が原因であるためソシオパスの可能性は高いと言える。
イジメ返しのきっかけと迎えた結末
かなり非情で悪魔という言葉がしっくりくるカンナだが、まだイジメ返しをしてなかった時のカンナは普通に良い子であった。良い子だったカンナがイジメ返しをするようになったきっかけは、最後のターゲットである安西美波が原因だった。カンナは幼稚園の頃に母を美波と美波の両親に殺されており(直接ではなく心理的に追い詰められ自殺に追い込まれた)、母の死の真相を知ったカンナは自分と母を苦しめた者達への敵討ちを決意すると共にイジメを強く憎むようになる。その後、安西一家への復讐を終えた後、最後のイジメ返しに協力してくれた友達の桃(幼稚園の同級生で美波にいじめられていた彼女をカンナが助けた際の事故がきっかけで美波の一家に西園寺母子はいじめや恐喝を受けるようになった)と手紙を交換し、手紙を読み終えた後、利用価値の無くなった父(不倫をして母を苦しめた)の不正をマスコミに告発し自宅で焼身自殺をして亡くなった。イジメ返しはこれで終わりと思われていたが、桃と信者である神宮寺エマによって継続していくのだった。
余談
各地で暗躍していたきっかけが母を殺された事という悲しい理由があったカンナだが、カンナ以外のいじめっ子やいじめられっ子も各々が経験した理不尽によって心が歪んでいた為(あの美波でさえも毒親の被害者であり人間のクズと言って良い両親の言動により歪んだ価値観を植え付けられたという悲しい一面があった。)、皆同じ立場だったのかもしれない。ただし、中には加奈子、マミ、綾香、砂羽、美波の両親といった元から悪だったと思われるキャラもチラホラいる。