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ポイントフラッグの編集履歴

2024-01-03 00:20:25 バージョン

ポイントフラッグ

ぽいんとふらっぐ

日本の元競走馬・繁殖牝馬。ゴールドシップの母親として知られる。

概要

日本の競走馬繁殖牝馬


名前の由来は1931年にアメリカから輸入された繁殖牝馬「星旗」から。息子の愛称に便乗して「ポイフラ」と呼ばれる場合もある。

星旗はクレオパトラトマス(1935年帝室御賞典)、クモハタ(1939年東京優駿競走)などの産駒を残し、ポイントフラッグは母系でその血統を継いでいた。


小林英一オーナーは若い頃に野平祐二騎手と星旗の玄孫にあたる競走馬スイートフラッグのファンになり、馬主免許を得た後、スイートフラッグの妹アイアンルビーの孫のパストラリズムを人生初の所有馬とした。そのパストラリズムの5番仔として誕生したのがポイントフラッグである。


主戦騎手は後に息子ゴールドシップの調教師となる須貝尚介

須貝氏は現役時代のポイントフラッグについて「いい子だったのよ。あんなヤンチャな子が生まれるなんて思わなかった。父親の血が濃い。」と振り返っている。

また、生産者の出口氏曰く「気性が3歳の夏を越して一気に神経質になり、レースで結果も出なくなってしまった」とのこと。


大柄な芦毛牝馬で、加古川特別(2002年)には馬体重534kgで出走していた。


プロフィール

名前ポイントフラッグ
品種サラブレッド
性別
毛色芦毛
誕生日1998年3月23日
死没日2016年4月30日
メジロマックイーン
パストラリズム
母父プルラリズム
産地北海道日高町
管理調教師須貝彦三(栗東トレーニングセンター)
生産者出口悟
馬主小林英一

戦歴

2000年11月4日、京都3歳新馬戦でデビューし2着。

2週間後の京都3歳新馬戦で初勝利を収める。

その後3歳500万下、紅梅S、エルフィンS、チューリップ賞といずれも3位内に入線。

その後は桜花賞オークスエリザベス女王杯と走ったが3着以内に入ることはなかった。


因みに後にドリームジャーニーオルフェーヴルらの母となるオリエンタルアートとは加古川特別で一度だけ対戦があり、この時はオリエンタルアート11着、ポイントフラッグ15着だった。


2002年8月3日、マラヤンRATで競争中止となり、現役を引退。


引退後

故郷の出口牧場に戻り、2003年より繁殖牝馬となる。

9頭の産駒の内、最も有名なのはゴールドシップであろう。


また、ステイゴールドはポイントフラッグの気性のおかげで芦毛牝馬全般が苦手だったという噂もある。

「ステイゴールドは繁殖牝馬をそれぞれ事細かに覚えていて、癖のある繁殖牝馬だったりすると慎重にかかったりしていました」とのスタリオンスタッフの証言もあることから信憑性は高いと思われる。


産駒の殆どが母に似て大柄な体格ではあったが、あくまでも母に「似て」であり、産駒の中に彼女より大柄な馬はいない。というか彼女より大柄な馬すら数える程しかいない。


唯一馬体重が平均的なのはステイゴールドとの間に誕生した四男トレジャーマップくらいである。関係者達が当初狙っていた「賢く中くらいの体型の馬」が誕生した訳でもあり、兄の様な活躍を期待されていたのだが、ステイゴールドの血が逆に多すぎたのか、かなり気性が荒かった。

その気性の荒さはやれ牝馬が好きで牝馬を見かけるとすぐ馬っ気を出したり(という噂)、馬房の壁を登ろうとして暴れたり、挙句の果てにはいい年こいてゲート再審査を受ける等、ステイゴールドの血が悪い意味で多すぎた馬だった。

長い間現役を続け、2020年には名古屋競馬に身を写したのだったが、地方移転初戦の白鷺賞にて落馬し、骨折。そのまま予後不良となった。

余談だが、幼い頃は親友がいたという。その親友は名牝ウオッカ待望の初子ボラーレ。

幼駒時代馬房が隣同士で、鼻面を寄せ合ったりする様子が見られたりするなど、かなり仲がよかった。ボラーレは疝痛により3歳で死去。奇しくもトレジャーマップが初勝利を飾った日は、ボラーレの亡くなった日と同日だった。



そしてポイントフラッグの第8子フラワーシップは、かなり小柄で、馬体重は430kgにも満たない。ポイントフラッグ産駒としては異常に小さい。気性自体は(ゲート再審査を受ける全兄2頭よりは)大人しいようだが、体格にステイゴールドの血が極端に出てしまった例と言える。

長子のムーランドール(父シャンハイボビー)は中央で2戦後、名古屋競馬に移り、そこで初勝利を収めている。


末っ子ゴールドフラッグは母に似た大きな体(馬体重は兄ゴールドシップとほぼ同じくらい)、父に似た黒鹿毛、そしてどこから来たのか人懐っこくて大人しく、余り動きたがらない性格をしている。関係者からは「黒ゴルシ」とやや不名誉なあだ名で呼ばれており、兄と同じく自身の厩務員である今浪隆利厩務員の事が大好きだそう。兄とは違い彼の事を病院送りにしたり、須貝調教師を蛇蝎の如く嫌っている様子はない。

育て方がよかったのか、人から貰える食べ物は全て美味しい物と認識している。人参が好物との事だが、口に詰め込み過ぎて噛むことが出来ずに消化できず、最後は吐き出した事もある。

兄に似て非常に賢く、食事の際他馬が給餌バケツに入れられた食事を首を下げて食べている中、ゴールドフラッグのみは給餌バケツを引っ掛けて食べやすい位置に固定し食べていたりしている。

現在はその大人しい気性が功を奏し、乗馬として再就職している。



ポイントフラッグの産駒は9頭のうち4頭牝馬がいたが、長女のハニーフラッグは予後不良、三女のポイントキセキは第一子を妊娠中に死亡し、後継牝馬は次女ミラクルフラッグと四女フラワーシップの2頭のみとなっている。

ミラクルフラッグの第4子ダイメイコリーダ(父エスケンデレヤ)はJDDにてダノンファラオの2着に好走しており、第2子シスターフラッグ(父ルーラーシップ)は札幌2歳Sにて4着と掲示板内に入着している。

2016年4月30日、この世を去った。お腹にはアイルハヴアナザーの子を宿していたが、お腹の子と一緒に旅立ってしまった。享年18歳。(旧馬齢19歳)



アイルハヴアナザーが日本でのラストクロップの中には、ポイントフラッグの娘であるミラクルフラッグの産駒も含まれている。


繁殖成績

生年月日名前性別毛色競走成績現在
2004年3月22日ハニーフラッグ芦毛フジキセキ15戦2勝死亡
2005年3月13日ポイントゴールド芦毛ゴールドアリュール2戦0勝引退
2006年3月25日カントリーフラッグ栗毛ティンバーカントリー4戦0勝死亡
2007年3月11日ミラクルフラッグ栗毛スパイキュール28戦1勝繁殖牝馬
2008年流産ステイゴールド
2009年3月6日ゴールドシップ芦毛ステイゴールド28戦13勝種牡馬
2010年3月16日ポイントキセキ栗毛フジキセキ21戦1勝繁殖牝馬
2011年5月31日トレジャーマップ鹿毛ステイゴールド37戦4勝死亡
2012年生後直死ステイゴールド
2014年3月28日フラワーシップ黒鹿毛ステイゴールド6戦0勝繁殖牝馬
2015年4月10日ゴールドフラッグ牡→セン黒鹿毛ステイゴールド29戦3勝乗馬
2016年母体死亡アイルハヴアナザー

関連タグ

競走馬 01世代

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