概要
前作『SURVIVE』から1年8ヶ月の間隔で発売されたオリジナルアルバムで全11曲収録。
CDジャケットの松本は合成だが、稲葉は実写で撮影されたものとなっている。
シングルからの収録は「ギリギリchop」(アルバムバージョン)のみとなっており、「さまよえる蒼い弾丸」、「HOME」は未収録。
アルバムのテーマはロック。
ハードロック色の濃い作風となっており、かなりの力作。
松本は「1998年のデビュー10周年ベストアルバム(『Pleasure』、『Treasure』)が大ヒットしたことで、過去のものがこれだけ売れてしまい、この後どうなってしまうのかと危機感を感じた。だから本作はハードな方向に行ったのだと思う。」と語っている。
このアルバムの制作風景を収録した映像作品『The true meaning of "Brotherhood"?』が1999年12月8日にVHS版、2001年3月14日にDVD版が発売されている。
アルバムタイトルについて
上記、発言の一方「(ベストアルバムの大ヒットで)沢山の人達が僕らの音楽を好きでいてくれて、多くの人に何らかの力で支えてもらっている。
B'zが成り立ってるのは2人の関係だけでなく、スタッフやファンの人たちも含めて色んな人たちに助けてもらっている」と、それを稲葉と話しているとき「Brotherhood」というキーワードが生まれた。」と語っている。
収録楽曲
# | タイトル | 時間 | 備考・タイアップ |
---|---|---|---|
1 | 「F・E・A・R」 | 3:45 | フジテレビ系『F1グランプリ1999・2000』テーマソング |
2 | 「ギリギリchop (Version 51)」 | 3:59 | 26thシングルのアルバムバージョン |
3 | 「Brotherhood」 | 5:46 | |
4 | 「ながい愛」(ストリングスアレンジ:池田大介) | 5:37 | |
5 | 「夢のような日々」 | 4:53 | |
6 | 「銀の翼で翔べ」(ブラスアレンジ:池田大介) | 3:55 | |
7 | 「その手で触れてごらん」 | 3:23 | |
8 | 「流れゆく日々」 | 4:54 | |
9 | 「SKIN」(ストリングスアレンジ:池田大介) | 3:44 | |
10 | 「イカせておくれ!」 | 3:23 | |
11 | 「SHINE」 | 3:49 |
記録(オリコン)
初動売上 | 101.9万枚 |
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累積売上 | 139.2万枚 |
最高順位 | 1位(1999年7月26日) |
チャートイン期間 | 14週(1999年7月26日~1999年10月25日付) |
楽曲「Brotherhood」について
このアルバムの3曲目に収録されている楽曲でアルバムのリード曲。
『RUN』が「チームをテーマにした楽曲」なのに対して、こちらは「みんなとの絆をテーマにした楽曲」となっている。
ファンクラブ会報にて会員に行ったアンケート「B'z NUMBER BEST 10 2005」にて2位、「20周年のLIVEで是非聴きたい1曲」にて12位、2008年の20周年ベストアルバム『B'z The Best "ULTRA Treasure"』ではファン投票にて中間、最終結果ともに1位となり収録。ファンに人気の楽曲となっている
ライブ演奏では下記のような歌詞の変更アレンジが施される楽曲となっている。
- 「うまくいってるかい」~略~「こっちだって」の部分の歌詞を観客に問いかける形に変更。
(前者例:まだ、大丈夫か?、元気でいるか?、等)、(後者例:みんなが、誰もが、等)
- 最後の「We'll be alright」の部分で観客とコーレスを行いラストは稲葉がロングシャウトするのが恒例となっている。
2011年4月1日放送の『ミュージックステーション3時間スペシャル あなたが選ぶ元気ソングBEST120』では、当時の新曲「さよなら傷だらけの日々よ」と共に演奏。
当初、番組のテーマである元気ソングにちなみ「ultra soul」を演奏する予定だったが、稲葉はトークにて「この楽曲は離れていても繋がっている仲間みたいなものをテーマに作りまして、今、歌わせていただけるんだったらこれだなということで変更させていただきました。」と語っている。
震災直後で絆という部分が共感される中でのこの曲の披露は大きな話題となった。
B'zのファンの名称である「bro」、「Brother」とはこの楽曲から取ったものとなっている。
テレビ番組での演奏
アルバム楽曲の演奏のみ掲載。シングル楽曲は各項目を参照。
番組名 | 放送日 | 局名 | 演奏曲 |
---|---|---|---|
『カウントダウンオールヒット!’99真夏のSPライブ超生放送』 | 1999年8月7日 | TBS | 「Brotherhood」 |
『ミュージックステーションスペシャル』 | 1999年10月8日 | テレビ朝日 | 「ギリギリchop (Version 51)」、「Brotherhood」 |
『ミュージックステーション3時間スペシャル あなたが選ぶ元気ソングBEST120』 | 2011年4月1日 | テレビ朝日 | 「さよなら傷だらけの日々よ」、「Brotherhood」 |
ライブツアー
このアルバムを引っ提げたライブツアーは下記の日程で全18会場25公演にて開催。
横浜国際総合競技場(現:日産スタジアム)でのライブは同会場初の音楽イベントとなった。以後、2002年、2008年、2013年、2018年、2023年(予定)と同所にてライブを開催している。
ライブサポートメンバー
『B'z LIVE-GYM '99 Brotherhood SHOWCASE -B’Zepp-』
『B'z LIVE-GYM '99 Brotherhood』
地域 | 会場名 | スケジュール |
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北海道公演 | 札幌つどーむ | 1999年7月9日~10日 |
東京公演 | 東京ドーム | 7月14日~15日 |
秋田公演 | 大館樹海ドーム | 7月20日 |
愛知公演 | ナゴヤドーム | 7月24日~25日 |
福岡公演 | 福岡ドーム | 7月31日~8月1日 |
大阪公演 | 大阪ドーム | 8月19日・21日~22日 |
神奈川公演 | 横浜国際総合競技場 | 8月28日~29日 |
『B'z LIVE-GYM '99 "Brotherhood"-Intermission-』
『B'z LIVE-GYM '99 "Brotherhood"-Extra-』
山口公演にてデビュー日と重なったことでアンコールにて「だからその手を離して」を演奏したことがきっかけとなり翌年、再録バージョンの収録とマストアルバムの制作に繋がる。
千秋楽京都公演ではツアーの日替わり曲を全て演奏。B'zとしては異例のWアンコール、最多の27曲演奏となっている。
地域 | 会場名 | スケジュール |
---|---|---|
石川公演 | 石川厚生年金会館 | 1999年9月4日 |
宮城公演 | 仙台イズミティ21 | 9月7日 |
北海道公演 | 稚内総合文化センター | 9月10日 |
大分公演 | 大分グランシアタ | 9月16日 |
岡山公演 | 倉敷市民会館 | 9月20日 |
山口公演 | 徳山市文化会館 | 9月21日 |
京都公演 | 京都会館 第一ホール | 9月25日 |
ライブ映像作品
『once upon a time in 横浜 〜B'z LIVE GYM'99 "Brotherhood"〜』として2000年8月2日にVHS版が、2001年3月14日にDVD版が発売。
神奈川公演の模様をメインに収録されているが松本ソロの「THE CHANGING」とMCのほとんどがカットされている。