概要
タイトル | 発売年 | |
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23rd | 「Liar! Liar!」 | 1997年 |
24th | 「さまよえる蒼い弾丸」 | 1998年 |
25th | 「HOME」 | 1999年 |
ベストアルバム『B'z The Best "Pleasure"』発売直前、ライブツアー『B'z LIVE-GYM '98 "SURVIVE"』開催中に発売されたシングル。
元々、春先にリリースするつもりだったため、同ツアー中から両曲の製作を開始、発売直前には同ツアーで先行披露され、完成後に両曲ともタイアップがついた。
収録楽曲
# | タイトル | 時間 | 備考・タイアップ |
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1 | 「さまよえる蒼い弾丸」 | 4:05 | 大塚製薬「ポカリスエット」CMソング、『J-ROCK ARTIST COUNT DOWN 50』エンディングテーマ |
2 | 「Hi」 | 3:54 | フジテレビ系『フォーミュラ・ニッポン』テーマソング |
表題曲について
エレクトリックシタールとディストーションを効かせたギターにアップビートで疾走する痛快なロックナンバー。
イントロのフレーズは当初シンセサイザーだったが、松本の「シタールでなぞったら面白いのでは?」という提案によりエレクトリックシタールが使用されることとなった。
松本はこの曲について後に「シンプルなコード進行ながらクオリティの高い楽曲に仕上がったと自負しています。」とコメントしている。
稲葉は会報インタビューで「弾丸は普通、黒なのになぜ"蒼"なんですか?」という質問に対して、「やっぱり"若い"ってことでしょう。"未熟"と言った方がいいかな。」と答えている。上記の通り、楽曲の完成後にタイアップが決まったため「ポカリスエット」のパッケージカラーに合わせたわけではない。
シングルの歌詞欄に記載されている英字表記は「WANDERING SAPPHIRE BULLET」である。
直後に発売されたベストアルバム『B'z The Best "Pleasure"』には曲の反響が良かったため急遽、収録されたが、翌年に発売された10thアルバム『Brotherhood』には未収録となっている。
1990年代後半から2000年代にかけての音楽性の変化もあり「フェードアウトで曲が終わる形式のシングル」はこの曲が最後となっている。
記録(オリコン)
初動売上 | 40.6万枚 |
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累積売上 | 69.2万枚 |
最高順位 | 1位(1998年4月20日) |
チャートイン期間 | 8週(1998年4月20日~1998年6月8日付) |
ライブ演奏
ライブでの演奏頻度は高く、2020年の無観客配信ライブ『B'z SHOWCASE 2020 -5 ERAS 8820-DAY5』にて行われた「B'z LIVE演奏回数ランキング」では3位を記録している。
2021年に行われた『B'z presents UNITE #01』(大阪城ホール公演)ではMr.Childrenの桜井和寿とのコラボレーションで披露された(選曲したのは桜井)。
テレビ番組での演奏
番組名 | 放送日 | 局名 | 演奏曲 |
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『ミュージックステーション』 | テレビ朝日 | 1998年4月10日 | 「さまよえる蒼い弾丸」 |
バージョン違いについて
- 「Dangan」
2007年に海外限定でiTunesで配信されたミニアルバム『B'z』に収録。オリジナルよりも打ち込みは控えめでバンドサウンドを強調。ギターソロが変更され、アウトロもフェードアウトでなくなる等、近年ライブで生演奏されているスタイルに近い。歌詞はオリジナルと同じ。
- 「さまよえる蒼い弾丸 (E)」
2011年の北米ツアー『B'z LIVE-GYM 2011 -long time no see-』で披露された英語詞バージョン。アレンジは「Dangan」をベースにしている。タイトルの「(E)」はEnglishの頭文字。未音源化。上記のタイトルはファンクラブ会報に掲載された名称。
「Into Free -Dangan-」
タイトル | 発売年 | |
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1st | 「Into Free -Dangan-」 | 2012年 |
2nd | 「世界はあなたの色になる」 | 2016年 |
収録楽曲
作曲 | 松本孝弘 |
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作詞 | 稲葉浩志、シェーン・ガラース |
編曲 | 松本孝弘、稲葉浩志 |
同年のミニアルバム『B'z』(上記の同名ミニアルバムとは別物)にも収録。新たに英語詞を書き下ろして再録されたバージョン。
カプコンサイドから「オープニングにゆったりしたパートを追加してほしい」「歌詞に"Dragon"というフレーズを使用してほしい」などのリクエストに応えるため、イントロにピアノ、ストリングス演奏のパートを追加、オリジナルにあったギターソロ、シタールを全廃してゲームミュージックの要素を取り入れる等のアレンジが施されている。
歌詞もゲームのために「さまよえる蒼い弾丸 (E)」の歌詞を一部変更しており、「Dragon」といった作品に関連したフレーズが取り入れられている。
本曲の作詞クレジットは稲葉とサポートメンバーのシェーン・ガラースと連名になっている。稲葉がシェーンに原曲の歌詞のコンセプトを説明、それにシェーンが稲葉と調整しながら英詞を当てはめていくという手法を取っている。シェーンは「(作詞の)インスピレーションは、東日本大震災後の経験から得た」と語っている。