デアリングハート(ウマ娘)

うまむすめのでありんぐはーと

ウマ娘プリティーダービーに登場するウマ娘。

「Refuse to lose！未来のクイーンは、この私よ！」

プロフィール

デアリングハートは、クロスメディアコンテンツ『ウマ娘プリティーダービー』に登場するウマ娘。モチーフ元は、実在の競走馬・繁殖牝馬「デアリングハート」号。

2024年2月4日開催の5thライブ東京公演DAY2にて、ゲーム版メインストーリー第2部の告知に合わせ、ラインクラフト・エアメサイアと共に発表された（シーザリオは先行で発表済）。

サンデーサイレンス産駒の牝馬のウマ娘化は彼女とエアメサイアが初。社台レースホースの所有馬のウマ娘化はネオユニヴァース以来2例目となる。

厳しいレースに立ち向かうには、

なにものをも恐れない勇敢さが必要だ。

2002年生まれの栃栗毛の牝馬。(05世代)馬名は「勇敢な心」を意味する。

父は日本競馬史上最高の種牡馬と呼ばれるサンデーサイレンス、母はデアリングダンジグで、その父のダンジグはアメリカにおけるノーザンダンサー系発展の基礎となった大種牡馬。

祖母や半兄がアメリカのG1を勝っており、まさに良血と言っても良い血統背景を持つのだが、馬体が小柄なため、社台レースホースで一口の募集が掛けられた際の募集価格は一口85万円×40口(総額3400万円)と、40口募集の高額クラブの馬としてはかなり安い馬であった。

栗東の藤原英昭厩舎に入厩し、武幸四郎騎手を鞍上にデビュー。2戦目で勝ち上がり、阪神JFでG1に初挑戦するも5着。

3歳となり、オープン特別に挑むがなかなか勝ちきれず、桜花賞の優先出走権を賭けてフィリーズレビューに挑む。しかし、ここでも好位から抜け出したものの、ラインクラフトに差し切られて２着に終わる。

だが優先出走権は確保出来たため、次走は桜花賞。

ここでも番手の競馬でレースを進めるが、直線でまたしてもラインクラフトと叩き合いの展開となって競り負けてしまい、更には後ろから迫るシーザリオにも差し切られて3着に終わった。

優先出走権は得たものの距離不安でオークスには向かわず、マイル戦のNHKマイルカップへ向かう事となった。

…しかしここでも立ちはだかったのがラインクラフト。

最後の直線でインを突いたラインクラフトを外から果敢に追い縋るが、差は縮まらず完敗の２着。またしても宿敵ラインクラフトの前に涙を呑んだ。

その後は長いスランプに陥り、惨敗が増えていったが、4歳で挑んだクイーンステークスでヤマニンシュクルを完封し、待ちに待った重賞初制覇を飾った。

…しかし、その6日後、ラインクラフトが放牧中に急性心不全で急逝。最大の好敵手を失ってしまう。

しかし、デアリングハートはそれを知ったのか奮起し、次走の府中牝馬ステークスではサンレイジャスパー、ディアデラノビアとの追い比べを制して重賞を連勝。好敵手への弔い星を挙げた。

その後はまた勝ちきれなくなってしまうが、再び挑んだ府中牝馬ステークスではアサヒライジングを並ぶまもなく抜き去って連覇を達成した。

次走のエリザベス女王杯は距離が響いて12着に終わり、目標が無くなった事もあってかダートに転向。

この転向には驚く声も多かったが、船橋のクイーン賞で3着、TCK女王盃を2着となかなかの適性を見せつけた。

そしてクラブの引退期限が迫り、フェブラリーステークスをラストランとして挑み、7着で現役を終えた。

総成績26戦4勝。ついぞG1の勝ち鞍を得ることは出来なかったが、強敵相手に何度も立ち向かい勝利を掴み取った「勇敢な心」の名に恥じない走りをした名馬と言えるだろう。

引退後は繁殖牝馬として社台ファームに繋養。

8頭の子に恵まれ、2022年をもって繁殖牝馬を引退。現在も社台ファームで功労馬として過ごしている様子である。

直仔から活躍馬は出なかったが、未勝利で引退した第一仔のデアリングバードが日高の牧場に繁殖入り。

そこでシーザリオの子であるエピファネイアを種付けして産まれた牝馬は、のちに史上初の無敗での牝馬三冠を達成し、祖母が届かなかったクラシックタイトルを独占する事となる。

その馬の名は、デアリンクタクト。彼女と同じく「勇敢」の名を冠する牝馬である。