概要
馬の毛色のひとつであり、サラブレッドの毛色登録に用意されている8種類(鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、栗毛、栃栗毛、芦毛、白毛)のひとつ。
明るい黄褐色の栗毛に比べて赤みがかり、また暗い色。「栃の実のような色の栗毛」ということで栃栗毛と呼ばれる。
ものすごく雑な言い方をするなら、「こげ赤茶色」の馬である。
栗毛の生まれ得る配合から栃栗毛は生まれるが、具体的に栗毛と栃栗毛を分ける遺伝子などは見つかっておらず、栃栗毛となる要因は今のところ不明確。
全体的な割合としては、栗毛よりもずっと少ない。例えば、自らが栃栗毛であるサクラローレルやマーベラスサンデーの産駒ですら、栗毛の方が圧倒的に多く、栃栗毛は少ない。
色合いによっては、もっとも一般的な鹿毛と混同しやすい場合もあるが、鹿毛は脚が黒っぽくなるのに対し、栃栗毛は全身がほぼ同一の色あいである。
また栗毛における尾花栗毛のように、尾やたてがみの色が薄く金色に見える「尾花栃栗毛」が生まれることがあるが、これは数の少ない栃栗毛の中でも輪をかけてレアであり、サッカーボーイなどの例がある。
栃栗毛の競走馬の例
サッカーボーイ ※尾花栃栗毛